第二部 あらすじ
ヘルマート夫妻は帝国の世界征服阻止のために、マリーとソーニャは今までの日常を取り戻すために、四人の魔法使いはそれぞれの旅路を往く。
相談の結果、帝国出身のマリーとヘルマートは一度故郷に帰還。
ドロテアに預けられたソーニャは極北の島国、北海同盟に一時身を寄せる話で落ち着く。
ヘルマートは帝国が現状認識のまま世界戦争を仕掛ければ亡国は確定だという現実を、生家とマリーの家族であるユニカ伯爵家に突きつける。
それを受け入れたユニカ家の後ろ盾の下、帝国諸侯に対しての説得と抱き込み工作を開始。
一方ヘルマートとマリーが帝国に帰国している間に、北海同盟に到着したドロテアとソーニャを、殺し屋として依頼を受けたビシニアが待ち受けていた。
ただビシニアは依頼内容を私的理由で曲解し、マリーに標的を変更し「止めたければ自分を殺して止めたらいい」とソーニャたちへと素直に全てを打ち明ける。
ソーニャはビシニアの飄々とした態度や性格から敵意を持てず、マリーの命を最優先したいという意識の板挟みに。
そんなソーニャの情緒不安定さを見抜いていたドロテアはほぼ独力でビシニアを殺めようとしたが、死力を振り絞ったビシニアの一撃からソーニャを庇い、ソーニャはほぼ無意識の内にビシニアにトドメを刺して殺めた。
ビシニアの切り札である【魔人殺しの矢】の呪術を受けたドロテアは余命数ヶ月の状態となり、ソーニャたちを迎えに合流したマリーは事態の経緯を知って激怒する。
ドロテアの延命と治療のために魔法具の専門家である凄腕の魔法具技師トンビがいる冒険者の島、ツェズリ島へと向かうこととなった。
同時に謂れ無き殺意と悪意を自分とソーニャに向けられたことから、マリーは意趣返しを決意し「冒険者の島であるツェズリ島では、冒険者として功績を挙げれば相応の名誉と立場が得られる」ことを利用して、合法的且つ争い無く「連邦王国領土であるツェズリ島の侵略支配」することを思いつく。
元々冒険者であったヘルマートとドロテアのコネがあったために、ツェズリ島での活動は障害なく進み、協力者も得られ「前人未踏の迷宮踏破」をマリーたちは成し遂げた。
だがマリーの意趣返しはツェズリ島の支配だけで終わらなかった。
在野の魔法使いたちを従わせ、連邦王国軍所属の軍人ピーソーク父子がマリーとソーニャをそれぞれ殺害しようとした正当防衛の結果、ポール都での惨劇が起きた事実を魔法を使って連邦王国各主要都市に訴えかけた。
さらに帝国から亡命した在野の魔法使いたちとその親族を、保護の名の下に抱え込むことを表明。
マリーの訴えは平穏と安寧。だがそれを願う行為自体が、世界を混迷の渦中へと巻き込んで行く。




