0.日常
2XXX年、地球では死んだ人間や動物がゾンビになって生き返るという現象が起こっていた。原因を調べようと思った研究者達はゾンビ達を捕まえようとしたが捕えられず、彼らもゾンビになってしまった。ゲームや映画のように、ゾンビに噛まれた奴らもゾンビになるらしい。そうなるとゾンビの弱点は頭になる。頭を完全に潰すとゾンビ達をやっつけることが出来る。
「よし、ゾンビをやっつけたぞ!」
少年の目の前には頭が完全に潰れたゾンビが倒れている。少年の身長と同じくらいの大きさのハンマーに寄りかかり、ゾンビを倒した達成感を味わっている。少年の名前はエル。16歳で身長は175センチ。両親はゾンビになり死亡、その他は妹が2人いる。そのうちの1人は家を出てしまった。
近くに置いたままにしていたバケツを取りに行き、ゾンビの身体を入れていく。ふぅ、と息を少し多めに吐き家に向かった。
「ただいま!今日はご馳走だ!」
「おにいちゃんおかえり!ごちそうなの!?」
「そうだぞ、今日のゾンビは新しかったからな。それに目ん玉を綺麗に残したままやっつけることが出来たんだ!」
「やったー!ジミ、おめめだいすき!」