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プロローグ

生きていくには繋がりが大事だ。


ふと思い出した。小学生の頃道徳の時間にそんな話を聞かされたっけ。

今思うとその授業を聞いて頷いてた自分が恥ずかしい。

繋がりなんてなくたって生きていけると知ったからだ。

中学、高校と変に緊張して周りに馴染めずに誰かと過ごした記憶なんてない。無理やり探すとするなら体育の時間に‘二人一組’を組めずに体育教師と柔軟運動をしたことくらいだ。あれは辛かった。今でも少し恥ずかしい。


そして現在。20歳になり、ここ『伊勢野運送株式会社』で働いて一年が経った。

ここでの仕事は与えられた荷物を届けること。人とは関わるが繋がる必要は特にない。精神的には自分的には割と楽な作業だ。クレームをぐちぐち言われることもあるが、マニュアル通り動けば丸く収まることばかりだ。

「坂田くん。この荷物お願いしてもいいかな?」

今日もいつも通り届ける荷物を渡された。

みかん と書かれた段ボールに隣町の住所。

この荷物が波乱の幕を開けるなんて知らずに俺はその荷物を車に載せ、目指すべき場所へ向かった。


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