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緑の平和の国ヘインセル

 ヘインセルへと一行は赴くことになった。

世話になった礼と、祝勝会の話と、内乱が終わったことを言うためだ。

セフィラを先頭にレスティ達が歩いていく。

平和の砦を通り過ぎる。平和の砦にはヘインセルの戦力がいた。

「再びこの砦が平和の象徴となると良いですね」

セフィラが言った。

「ああ。もう、こんな事にはなってほしくない」レスティが同意する。

平和の砦を抜け、カストル砦へ。

ローウィンにも挨拶をしていくことになっていた。

セフィラが村の方を見る。悲しげな目で。

「セフィラ、大丈夫か?村に寄りたいのか?」エイルが様子を見て言った。

「いえ、大丈夫です。行きましょう、カストル砦へ」

アリスとの約束は守れただろうか。

人との別れは何故突然訪れるのだろう。

あの子は頑張った。頑張りましたね、と褒めてあげたい。

天国などというものがもしあるのなら、見てくれているだろうか。

カストル砦へと歩みを進める。

やがて、辿り着いた。

入り口の兵達がレスティ達に気がついた。

「レスティ将軍!どうなされたのですか」兵士が問いかけてくる。

「戦いが終わった。ローウィン様に報告に来た」レスティが答えた。

「すぐに取り次ぎます。少々中でお待ちを」兵士が急いで去っていった。

中に入る。中央の広間で待っていると、すぐにローウィンが現れた。

「レスティ将軍。戦いが終わったと聞きましたが」ローウィンが問いかける。

「はい。悪魔の大将は倒しました。それに、国に出現した悪魔も殲滅しました」

レスティが説明する。

「それは、よかった。ヘインセルも戦力を国境に集中させておきました。

こちらも無事です」

「あなたには本当にお世話になりました。カストル砦で戦力を貸してもらえなければ、

今の私たちはありません」レスティが礼を言った。

「平和のためです。あなたは勇気ある将軍だった。これから、どうなさるのですか?」

「出来れば、国王に話をしたいと思っています。

内乱が集結し、また二国の平和の証として、祝勝会を開きたいと。

イシュカルの女王も変わります。今の王女、クレリアが女王になります」

「それはいい。私から国王に話を伝えてみましょう。

女王の即位式も兼ねるということでよろしいのですかな?」

「はい。国王が断るようならそれで構いません。イシュカルは侵略をしようとしたのですから」

「あの国王はお優しい。断ることはないでしょう。もちろん、警護は付けますが」

ローウィンが国王について語った。

「しかし、終わったのですね、戦いが。良い事だ。

これから、平和を守り抜いていかなければならない」

ローウィンが今後の決意を述べる。

「はい。末永く平和が続くように、我々も努力いたします」

「頼もしい言葉です。レスティ将軍達は砦でお待ちください。

国王の元に行って参ります」ローウィンが言った。

ローウィンは早速出発の準備をすると、国王の元に向かっていった。

レスティ達は砦で待つことになった。

緑の平和の国ヘインセル。

兵士たちも勇敢だった。

いい国だ。

レスティはそう思った。

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