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聖なる一撃

 レスティが立ち上がった。

時間稼ぎをしている間に、セフィラが回復させたのだ。

「(よし!頼むぜ)」エイルは祈るような思いだった。

悪魔がしまったというような表情をしている。

雑魚にかまってる場合ではなかったのだ。

「小賢しいぞ。無駄なあがきを」悪魔がレスティの方を睨み付ける。

「仲間の力だ。お前の奥の手は見せてもらった。もう不覚は取らない」

レスティが聖剣を構える。

「調子に乗るな!」悪魔が襲い掛かってくる。

爪での連続攻撃。さっきと同じだ。

あの角を伸ばす攻撃。あの攻撃の後には、若干の隙がある。

レスティはわざと爪の攻撃に押されるフリをした。

「(傷が治りきっていないようだな)」

悪魔がそう判断した。

さらに爪で連続攻撃を仕掛ける。

そして、ここぞとばかりに角を伸ばしてきた。

予想通り。レスティが軽々と回避する。

そして加速した。本来のスピードに戻り、爪を弾く。

角の攻撃の隙を突いて、懐に入り込んだ。

聖剣の一撃を叩き込む。

凄まじい切れ味で、悪魔に深手を負わせた。

そのまま連続で攻撃する。

止めを刺さないようにするか迷ったが、追いつめられたら何をしてくるかわからない。

確実に止めを刺すことにした。

最後は相手を一刀両断した。

悪魔は骸となった。

「やったぜ!」エイルが叫ぶ。

部下達が動けるようになった。

すぐにヘインセルの部隊が負傷したエイル、フラン、グラリアの治療に向かった。

手ごわい相手だったが、勝利したのだ。

クレリアは安心していた。

母上を苦しめていた悪魔を倒した。

負傷した三人が治療を受け立ち上がる。

「危ないところだったな。不覚を取った」フランが悔しそうにしている。

「あんなに強い剣を持っているなら、しっかりしてもらいたいものだな」

グラリアがレスティに文句を言う。

「すまない。皆のおかげで勝利することができた。感謝する」レスティが謝り、礼を言った。

「姫、フラン将軍よりも私の方が活躍したでしょう。

この活躍、覚えておいてください」グラリアがクレリアに言った。

「ええ、素晴らしいです」クレリアは苦笑している。

フランがその様子を呆れながら見ている。

活躍などと言っている場合か。

だが、グラリアのおかげでもあるのも事実だった。

もやもやした気持ちが残るが何も言えない。

「しかし」エイルが話し出した。

「ここ、封印の間じゃないんだよな?今の悪魔は女王に取りついていた悪魔だよな。

じゃあこの先には何があるんだ?今のが悪魔の親玉か?」

確かにそれは疑問だった。

悪魔の親玉が今の悪魔なのか?少なくとも女王を操っていたのは今の悪魔だが、

もしかすると裏で手を引いている悪魔がいるのかもしれない。

それを確かめるためには、進んでみる必要がある。

「体制を整えて封印の間を見に行かないといけないな。

まだ見ぬ悪魔がいるかもしれない」レスティが言った。

「そうだな。あと、将軍。石を返してくれ」エイルがグラリアの方を向く。

「この石はなかなか便利だ。あまり返したくはないな」グラリアが石を返さない。

「所詮はただの石とか言ってたじゃねえか!」エイルが抗議する。

グラリアから石をひったくる。

グラリアは不満そうだ。

「封印の間にさらに強力な悪魔がいたら、危険です。

注意して進みましょう」セフィラが言った。

一行は封印の間に向かう事になった。

女王が足を踏み入れた封印の間へ。

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