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ANOTHER WORLD  作者: にゃんた
13/24

2日目-5

晩ご飯を食べ終わると、妹が話しかけてきた。


「おにぃちゃん裁縫持ってたよね?」


「持っているよ。それがどうした?」


「実は秋桜ちゃんと話していて、アシュリーデザインのワンピースが可愛いってなって、それをお揃いで着る事にしたの。おにぃちゃん作って♪」


「装備で作るの?特殊装備で作るの?」


特殊装備とは、衣装システムで、システムをONすると特殊装備を、OFFにすると普通の装備が表示されるシステム。たとえ装備がダサくても、可特殊装備をONにすれば可愛い衣装が着れる女の子必須のシステムとなっている。


「作ってくれるの?特殊装備でお願いね。材料はこっちで準備するよ。お金は後で払うから~~」


それだけ言うと、急いで部屋へ戻っていった。


「ならサンプル画像送っておいてくれ。」


急いでいる妹に声をかけたが、聞こえたか?




“ANOTHER WORLD”を含め、多くのVRMMOで、デザイナーが100円~1000円でデザインを公開し、プレイヤーは買ったデザインで装備(特殊装備)を作成できるシステムがある。


アシュリーは10代の女の子に人気があるブランドで、ブランドの服をゲームにも提供していた。


部屋に戻ると、妹からサンプル画像のメールが届いていた。サンプル画像には500と書かれていたので、500円必要なんだろう。


ログインして、とりあえず、1000円課金し、サンプル画像と同じデザインの服のデータを購入した。


購入するとレシピに登録され、いくらでも作る事が出来る。


フレンドリストから妹にメールを送り、最初の町の広場で待ち合わせをした。


桜「おにぃちゃんお待たせ~~。」


秋桜「こんにちわです」


広場で待っていると、桜と秋桜が駆けてきた。


ロビン「こんにゃんわ。PTパーティーを送るから入ってにゃん。」


2人がPTに入ったのを確認すると、マイフィールドに飛んだ。


マイフィールドに飛ぶと、自宅の玄関に戻ってくる。外に出るときは玄関から移動先を指定すれば、指定先に行く事が出来る。現在行く事が出来るのは、最初の町の広場だけだ。


2人を客間に案内すると。ニャンタ達もやって来た。


桜「ペットが増えている!!」


2人ともペットたちを見回すと、2人の目は沙姫に・・・そして、にゃんを冷たい目で・・・・


ロビン「バンパイアの沙姫さきにゃん。カ、カ、カワイイト、オモワニャイカ?ピッ、ピッタリノナマエニャン」


うん、挙動不審になっているのが自分でもわかるにゃん。沙姫はニッコリと笑うと軽く会釈をした。


秋桜「可愛いとは思いますけど・・・」


桜「・・・・・おにぃちゃん、今度からは一言言ってね。」


櫻という名前をペットに付けるのはやめておこう・・・・


ロビン「はいにゃん。ニャンタ達のご飯だから、秋桜にゃん達はこれでも食べていて。」


桜と秋桜のために、クッキーとリンゴジュースを座卓の上に置いた。


ニャンタ、沙姫、前鬼にはお肉の盛り合わせとジュースを、白ウサギ(名前はまだ無い)には、にんじんのスティックとジュースを、スピリッツ達はお肉や野菜を食べないので、皮をむいてカットしたリンゴとリンゴジュースを出した。


秋桜「ペットには専用の餌をあげないのですね。」


ペットショップにはペット用餌と高級ペット餌が置いてあったので買ったが、誰も食べようとしなかった。


ロビン「うちの子達は誰も食べないから、手作りにゃん。」


秋桜「愛情なのかしら?」


秋桜はクッキーに手を伸ばしながらつぶやいた。


秋桜「あら、美味しい・・・・料理は趣味スキルって言うけど、取っても良いかもしれないわね」


秋桜の一言を聞き、桜がクッキーを手に取り、一口食べた。


桜「おにぃちゃん。美味しいよ!!」



妹から素材を受け取ると、工房に行って、ワンピースを作った。


装備には、防具作成スキルと裁縫を使用して作成するが、特殊装備は裁縫スキルだけで作っていく。


ロビン「出来たにゃんよ。」


2人に作ったワンピースを渡すと。桜は薄いピンク色のワンピース姿、秋桜は水色のワンピース姿に。


ロビン「2人とも、取っても似合っているよ」


桜・秋桜「「ありがとう」」


ロビン「そんな色の布も売っているにゃんか?」


桜「生産している知り合いが、白い生地を買ってきて染めたのよ。」


次の町に行けば、染色しているNPCがいて、仲良くなれば教えてくれるのだとか。


染色も出来るのか~~奥が深いにゃん。


ロビン「2人とも可愛いけど、今よりももっと可愛くなるものがあるにゃん」


コッソリ作っておいたネコ耳カチューシャをアイテムボックスから実体化して、2人に手渡した。取引だとキャンセルされたらおしまいだからね。


桜・秋桜「「・・・・・」」


ロビン「気に入らなかったかにゃ?」


次はウサ耳カチューシャを2人に渡した。ネコ耳は装備で、ウサ耳は特殊装備で作った為に、見た目の切り替えはボタン1つにゃん。


ネコ耳もウサ耳も200円で売ってたにゃん。


桜「ぜぇ~~~たいしない。」

秋桜「可愛い・・・」


秋桜はさっそく装備して、ネコ耳とウサ耳を切り替えながら確かめている。


ロビン「両方とも可愛いにゃんよ。」


桜は、装備するか迷っているみたいだ。してくれると、おにぃちゃんうれしいにゃんよ。




秋桜はウサ耳をしたまま、白いウサギをずっとなでている。


秋桜「白いウサギには名前を付けないのですか?」


ロビン「まだ飼うか決めかねてるにゃんよ。」


秋桜「私が貰っても良いですか?」


ロビン「いいけど、譲渡ってどうやるにゃん」


2人して首をかしげ、ペットショップに行き店員のリサさんに聞くと、ペットショップで譲渡の手続きをしてくれた。


ロビン「この子はにんじんが好きだからね、そのままあげるよりもスティック状にカットした方が喜ぶにゃんよ。可愛がってあげてね。」


秋桜「ペットが料理を食べるなんて知りませんでした。」


しばらくペットについて話をして、2人と別れた。


ニャンタ「白ウサの飼い主が決まってよかった。」

ロビン「秋桜にゃんは優しいから、きっと幸せになるにゃん。」


ニャンタ「それより、自分でデザインして、それを作成もできるのか?」

ロビン「公開されているツールでデザインして、運営の考査を通過すれば、出来るにゃんよ」

ニャンタ「考査?」

ロビン「たとえば、水着でもあまりに際どかったり、残酷なデザインとかは考査通らないにゃん。」

ニャンタ「考えられてるね。」

ロビン「ネコ耳娘ふえるといいにゃん。」

ニャンタ「・・・・」

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