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5話 陰謀渦巻く……


何かと急用があり、更新が遅れてすいませんっ!!


な、何だったんだ〜!あのおバカ系超お嬢様キャラは……(汗

あんなの漫画でしか見た事ないぞ!(多分……)


「あーさー、なに1人でもんもんと悩んでんのよ〜。頭の上に紫のモヤモヤが出てるよ」


「えっ、嘘っ!?」


「うそ」


「まぁそれはさて置き、高屋敷たかやしき美空みそらって知ってる?超お金持ちの…」


「知ってるも何もあーた、彼女みそらはこの学校でピカイチのワガママ嬢で有名よー、親父だかじーさんだか忘れちゃったけどあの!高屋敷財閥の愛娘だか一人っ子だかなんだって」


「へ、へぇ〜。確か高屋敷財閥って不動産・オール電化・液晶&プラズマテレビ・ITCその他諸々の事業に手ぇ出して、それぞれでがっぽり稼いでるって言う…」


「そっちの知識はいいから!とにかく、すっごい所のボンボンよ。で、何で今更そんな事聞くの?」


「ん〜それが皆堂かいどう英輔えいすけに声掛けられて、テストでどうやったら満点取れんの!?って聞かれてー、しどろもどろしてる内に高屋敷が教室のドア蹴破って来て何だかんだ文句垂れてきてさぁ。うざっと思ったね、アレは。でもそんでもって皆堂に好意があるって勘違いされて目ぇ付けられたってワケ。分かるかな……?」


「セっ、セリフ長っ。あんたも意外と大変ねー、そいつに目ぇ付けられて大丈夫だった女子は居ないっていうもっぱらのウワサだけど…がんばって!あたし、応援してるから!」


「人事かい!ま、人事だけどさ……」


更に落ち込む事になってしまった休み時間はチャイムと共に終わった…。

キンコンカンコ〜ン



「なぁなぁ部活なんにする?オレ野球かサッカーで迷ってんだよね〜」


「おっ、エースケがどっちかにでも入ったらその部活ヤバイ事になるな〜」


「だな、なんせ運動神経バツグンのエースケだもんな」


ハハ…と談笑しているのは皆堂とその友達だ。

ただその友達は皆堂のファンクラブと繋がっており、皆堂の動向を逐一報告しているのだ。

そいつもめんどくせぇ事してんな〜。

それを皆堂は分かっていて、こんな事を言ったのだった。



友1「ねーぇ、部活何にするぅ?」


あさ「ん〜私テニス部!中学まえは文化部だったから…太っちゃって」


友2「あたし剣道、外部活だと日に焼けるからさ〜。かと言って文化部なのもね…ジミだし」


友1「そっか…ウチはもち吹部!中学でもやってたし〜、またサックスやれるといいなぁ」


あさ「何だ結局みんなバラバラな部活かぁ、別にいいけど」


以上あさ達の談話でした☆



帰り際、気が向いたので入部届けを出した後、テニスコートに行ってみる事にした。

そこでは2,3年生が練習の真っ最中だった。

パコーンパコーンと見事なラリーが続き、そのラリーに気を取られていたあさは背後の人に気付かなかった。

パシュッと音がして向こう側の人のスマッシュが決まった。


「おー、すげぇな」


と、背後の人が言った。


「うわぁっ!!びっくりしたぁ。何だ皆堂か……」


「お前ビックリしすぎだっつの、テニスコートの人達が不信そーに見てるんゃねぇか」


見れば本当にテニスコートに居る人全員が、あんぐりと口を開けてこっちを見ていた。

あさは恥ずかしさのあまり、顔がカーッと熱くなったのが分かった。


「そ、そう言えば何でこんな所に皆堂がいんの?」


「オレもテニス部に入ろうかな〜と思って。あの五月蝿うるさいハエ共にはサッカー部か野球部で迷ってるって騙してあるからさ」


「ふ、ふ〜ん?」


まだドキドキが収まらないあさを見兼ねてか、


「保健室に行くか?」


と皆堂が肩に手を置きながら言った。

その手が置かれた瞬間、あさはビクッとして


「いいいいいーよ別に!もう帰るし」


と言ったが、


「じゃあ送ってくよ、家どこ?」


「いいって……」


「ちょっと待ちなさぁ〜い!!」


『………でた』


2人がハモったのも無理はない。

額に『サッカー部マネージャー』と『野球部マネージャー』と書かれたハチマキをした2人…高屋敷と皆堂のファンクラブの会長がいたからだ。

う〜ん。ディープインパクト。


会長「そこのアンタ!今皆堂サマに何しようとしてたのよ!!」


「べ、別に何も……(絶句)」


高屋敷「アンタ…どっかで見た顔だと思ったら、あの時皆堂クンに迫ってた女子ねっっ。どのツラ下げて皆堂クンの前に居んのよ!」


「ど、どのツラって……このツラですが」


会長「だ〜、それが気に食わないって言ってるのよ!!とにかくっ、これから皆堂サマには近付かないで頂戴っ!全く、油断も隙もあったもんじゃないわっ」


「…別に私が会いたくて会ってる訳じゃないんだけどなぁ」


高屋敷「そんな訳無いでしょう!アンタが押しかけたに決まってるわ」


「だーかーらーっ、違うって……」


「そいつは何の関係も無い、オレが偶然会って話しかけただけだ」


それまで黙っていた(会話に入れなかった)皆堂英輔が口を挟んだ。


会長「そ、そうですわね。ではまたの機会に……」


そそくさと帰っていく2人を見て、あさがポツリと言った。


「アノ2人って何なんだろ?すっげー思い込み激しいけど…あの人たちの友達ってなんか疲れそう」


「た、確かに……」


「ちょっと(どころじゃなく)気疲れしたからウチは帰るね」


「あぁ…またな」




「あ〜、あんなのに構ってないでさっさと帰れば、無駄な時間使わないでもすんだかも……」

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