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2話 びっくりな委員決め!

……ふぁ〜〜〜眠い……


「年頃の乙女が大口開けて大欠伸してるなんて〜、かっこ悪いぞ」


「別にいいじゃんか〜、生理現象なんだからさぁー」


「そりゃそうだけど……やっぱ手ぇ当てるとかさぁ、何かやった方がいいと思うよ」


「はいはい〜」


春うららの今日この頃。

今日もボケ〜っとしている鈴木あさ…(毎日だけどねぇ)。

それもこれも昨日の夜(から今日の未明にかけて)、パソコンで無料アニメの取り込みをしていたからだ。


「おいお前ら、授業始めるぞー」


ちょっと白髪交じりの爺くさい教師が、教卓をバン!と叩いて言った。

今日の授業はどこのクラスも委員決めだったが、ほとんどの女子の最大の関心事は隣のクラスから漏れ聞こえてくる声だった。

もちろん聞きたい声の主は皆堂かいどう英輔えいすけ様らしい。

その皆堂がどの委員に入るか、又はどの教科委員にはいるかが自分達の役割を決める重要な指針であるという。

そいつの気分に合わせて自分のやりたくない委員にでも入ったらどうすんだよ、とか思いつつ、あさは自分の事に集中する事にした。


「…じゃあ次!風紀委員、誰かやりたい奴いるか〜?」


…あー風紀委員かー。どうせ嫌われ委員だし〜、誰もやりたい人なんかいないよな〜。

と思ったので、


「はい、私やりたいと思いマース」


と、手を上げた。


「じゃあ女子は鈴木に決まり、いいな」


特に異論もなかったので(つーか絶対無いに決まってる)、その場は丸く収まった。

ところがそれが決まった数秒後、隣のクラスから微かに声が聞こえてきた。


「じゃあオレ…残った風紀委員にするわ」


それを聞いた後ろの方の(ミーハー)女子が、


「はい!異議ありぃ!!」


と大声で立ち上がりながら言った。

……恥ずかしくないのかな?


「遅かったなぁ、あと1分早かったらジャンケンにしたんだがな〜」


と、教師たんにんが皮肉な笑顔で言った。

するとその女子はワッとばかりに泣き出した。

オイオイそんなにアイツのコト好きなのか〜、とか、ホントに好きなら相手のこともちゃんと考えろよ〜、とか思っちゃったりしているあさでした。


そんなこんなでちゃんとした委員や教科委員が決まった。

その次の休み時間。

あさは1番の友達(だけど親友以下)に話しかけた。


「授業で思ったんだけどさー、好きな人の好みに合わせていて自分が辛くなんないもんかな〜とか思ったんだけどぉ、そこんとこどう思う?」


「さぁ〜?ウチも皆堂好きじゃないからなぁ〜、なんとも言えないけど…いいんじゃない?本人がそれでよければ」


「なるホド〜、そういう考えもあったかぁ……」


「ま、そんなに想われている相手も可哀想な話だけどネ」


「そうだネぇ」


そう言って2人でほのぼのしている時に、あの皆堂と同じ委員になれなくて大泣きした女子が近付いてきた。


「鈴木さん?ちょっと頼み事があるんだけど…いい?頼んじゃっても」


「あーうん、いいよぉ。何?」


「風紀委員会で皆堂クンと会うでしょ?その時に気付かれないように彼の写メ撮ってきて欲しいんだ」


「…OK、分かった。できるだけ頑張ってみる」


「ホント!?ありがと〜、ヨロシク!じゃあねー」


「うん、また〜」


その女子が去ってから、


「あんなに安請け合いしちゃっていいの?」


「いいのいいの、減るもんじゃないし。第一ウチも気になるからね〜、そんな女子に人気のふぇいすってヤツが」


「……ふ、ふ〜ん?」


みょ〜な展開になってきたところで、今回のお話はしゅーりょー。


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