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10話 帰り道〜3〜


更新が遅れてほんっっとすいませんっ!!

新学期でドタバタしていたり、作者に降りかかった災難(身体測定)の結果に打ちのめされていたり……。

体重より身長が165cmになった事の方がショックです…。

身長の小さい人に5cm差し上げます!!

ホント。


人気の無い神社の横を通っているときだった。


「……あのね、今日の休み時間にトイレ前で告られたでしょ。あん時私トイレの中に居てあの会話聞いちゃったんだよね」


「…それがどうしたんだよ」


「ぶっちゃけ言えばすごくムカついた」


「は?」


「あの好きなれそうって言ったヤツ、なってやるみたいな言い方だから気に食わなかったし。それに何か欲しい人がいて、その人を自分が手に入れれなくてイライラして言ったのかもしれないけど、それは望みすぎだと思う」


「………何故そんな事が言い切れる?別にオレの心ん中読んでる訳じゃねぇだろ」


「そりゃまぁそうだけど、私の勝手な解釈で」


「…鈴木ってホント不気味だな」


「不気味で結構、小学生のときも中学生のときもそれでイジメられましたから」


「そーゆー不気味さじゃなくて、鋭すぎて不気味だって言ってんのオレは」


「あ、そう?って事は全部図星だったりすんの?」


「全部、図星です。悪かったな単純で」


「男子とかって良く言うと純粋だけど、悪く言うと単純だしバカだよね」


「少なくとも一般男子はそうだな」


「…自分はバカじゃないって言いたいの?お生憎様、私から見れば皆堂も他の男子とあんまり変わんないよ。…まぁ、『キャー英輔様素敵〜、こっち向いて〜!』なんて言ってる女子の方がバカっぽく見えるけどね」


「っぽく見えるってどういう事?」


「とどのつまり、他の女子を蹴落とす為の悪知恵と労力は惜しまない所が男子のイジメより性質タチが悪いって事」


「……さすがイジメ経験者。迫力が違うね」


「あと私、茶化す男子も嫌い」


……皆堂英輔、撃沈。

ゴーン……。

除夜の鐘が脳裏に鳴り渡ります。



この女子、意地でも手にいれてぇ。

今まで幾百の女子を散々手玉に取ってきた男・皆堂、完全に裏の性格に火が点いてしまいました。

まぁ、頭もいいし顔もいい。

それだけが取り柄といってもいいもので…。



「あ、私ここの通りの突き当たりの白い壁の家だから。そんじゃーまた明日」


「あぁ、また明日……」


既に後ろを向いていたあさは知らなかった。

妖しい笑顔を浮かべた皆堂英輔がどうやってコイツを手に入れようかと考えていた事を。

怖っ。

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