1話 春!出会いの季節だけど…?
どうも葉月です。
この『甘いすうぃ〜つの食べ方☆』ではあまあま、らぶらぶな一面とは逆に、多少シリアスがあるかもな〜と思います。
更新は週2、3回を予定しており、土日にできたらなーと思います。
細々とですが、この新連載をよろしくお願いします。
女子の目は鵜の目鷹の目…。
いつもイイ男子を狙っておりまする…。
そんなコトとは露知らず、ボケッとしているイイ男子は掻っ攫われます…ョ。
そんなコトとは無縁の、あるジミ〜なおジョシのお話。
始まり始まり……?
「あさ!あさってばドコ見てんのよ!!ほら皆堂英輔様が来てるんだから一目ぐらい拝んどかないと損よ、ソン!」
窓の外を舞う桜に目を奪われていた…なんて詩的に始まるわけが無い!!
窓の外を見ながら妄想してえへへと妖笑みを浮かべていた少女、鈴木あさは友達の言葉にはっとして顔を上げた。
「え〜、私そんな人知らないしー興味ないからーいいやー」
「何言ってんの!?皆堂英輔様って言ったら学年一のイケメンじゃない!!それを知らないとは…何て罰当たりなコトを……」
「だって〜、ホントに興味ないんだもーん。私わアニメ一本よ〜」
「バカ言ってないで早く来なさい!!」
ずりずり…と引きずっていかれた先は廊下。
周りにパアッとゴ〜ジャスぅな華を撒き散らしながら(本当に散らしてるワケではありません!あしからず…)進む、ちょっと色黒男子。
彼こそ我らがS高校きっての美男子、皆堂英輔様です☆(なんちって…)
「はぁ〜、やっぱシュテキー。でもアレ位だとカノジョ居てもおかしくないし…やっぱ諦めるしかないのかな〜」
「みんな皆堂の事素敵とかカッコいいとか言ってるけどぉ、あたしにゃーその魅力がよくわかんないなぁ〜」
バコッ
「何バカ言ってんのさ〜、取り合えずアレぐらいがカッコいいの基準だと思っとけばいいのよ〜」
「ふ〜ん?ナルホド…」
軽く突っ込まれてナミダ目で彼を眺めた。
そうこうしている内にその皆堂英輔は、自分のクラスに入ってしまったようだった。
すると今まで人で犇いていた廊下が、嘘のように人気が無くなってしまった。
「…彼の経済効果ってものすごいんだ〜」
「何感心してんのよ、もうすぐ授業じゃない!」
帰りもやっぱり友達に引きずられて教室に入る今日のあさでした…。