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君の心を……(仮)  作者: たらりら
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彼女と彼

なんだか、すごく適当になってしまいました……

私は桜千凛。日本……世界でも有数な権力、財力のある桜千財閥の一人娘です。そんな財閥の一人娘である私は桜千財閥の評価を下げないために、勉学、運動、芸術等々様々な分野で努力をしています。

努力の甲斐もあり私は、常にトップクラスの成績、そして周りからの信頼を得ました。

そんな私ですが実は………………無類の可愛い物好きなのです。勿論、家族と家にいる使用人以外はこの事を知りません。そんな私は今日、物凄く可愛い、いえ、そんなレベルでは言い表せない方を見つけてしまいました……


夏休み明け、始業式の朝私は普段より早く起床しました。私は普段は車で通うのですが、始業式、終業式といった、一応の節目の時は歩いていくことにしています。気持ちを切り替えるためです。

色々と準備をして家を出ます。大体学校まで40分くらいですかね。結構大変です。

暫く歩いていると、前の方にかがんでいる人を見つけました。

(具合でも悪いのですかね?)

そう思いながら少し歩く速度を早めました。

近づいてわかりました。かがんでいるのは、段ボールから子犬を抱き上げようとしていたんですね。

(具合が悪いわけではなかったのですね)

私は少し安心しました。朝から子犬の相手をしてるなんてどんな方か気になり、ちょっと見てみることにしました。

(あれは、うちの男子の制服ですね。それに目にかかる前髪と、マスク……同じクラスの姫乃くんですか……)

姫乃薫…………同じクラスだけど、1度も話したこともないし声すら聞いたことがないです。いつも自分の席で本を読んでいてなんだか、暗い人です。クラスメートからはヲタクみたいで気持ち悪いと思われてるけど彼はどうやら気にしてないみたいです。

(それにしても以外です。彼は動物とか嫌いそうなんですが……でも、子犬が怯えてますね。顔が見えないからでしょうか?)

そう思いながら見ていますと、彼も同じことを思ったのでしょう。マスクを外して前髪を目が見えるようにあげました。その瞬間、私はとても驚いてしまい、思わず息をするのを忘れてしまいました。

なぜなら





彼の素顔がとてもかわいかったんです!パッチリとした二重の目に、ちょこんとした鼻、ふっくらとして大きくない唇、そして、何よりも陶器のように白い肌!肌のことは見えてる手から少しは思っていたのですがまさかここまでとは……まるで、お人形さんみたいに可愛いです!

(何故顔を隠すのでしょうか……すごくもったいない……)

ですが、とても貴重なものを見れてる気がしたので私はもう暫く彼を見ていることにしました。

(あ、今微笑みました。可愛すぎてもう!もう!是非とも彼とお近づきになりたい!)

子犬がなついてくれたのが嬉しかったのでしょうか?彼の表情の変わるところ(素顔自体)の破壊力は凄まじすぎます。思わず時間も忘れて見てしまっていたのですが、彼が携帯を見てすごく名残惜しそうに子犬を段ボールに戻すのを見て、はっ、となり私も確認すると、8:10となっていました。まだ間に合うのですが、あの子犬がもし保健所に連れていかれたら、彼が悲しみそう…………そうだ!私の家で飼えばいいのです!そうと決まれば早速行動です。

「牧野、車の準備をして○○まで来て下さい。」

執事の牧野にそう電話をします。牧野は戸惑っています。ですが、彼ならすぐに準備をしてくれるでしょう。それから5分後に牧野はリムジンに乗って来ました。相変わらず優秀ですね……

私はすぐに子犬をリムジンに乗せて私も乗り込みました。さすがにギリギリになりそうですから仕方なく車です。

「お嬢様、このような日は歩いてのご登校ではなかったのですか?」


「運命的な出会いをしてしまったので、それどころではなかったのです。」


牧野はよく分からないという顔をしてました。まぁ、仕方ないでしょう……


「まぁ、あまり気にしないでください。そんなことより私を送ったら犬を飼える準備をしてください。この子を飼いたいので」


そういいつつ私は子犬を見せます。


「畏まりました。万全なものを用意しておきます」


そう話していると校門の前につきました。時間的には結構ギリギリですが、まぁ大丈夫でしょう。


「では、任せましたよ」


そう牧野に言い残し私は教室に向かいました。


「おはようございます。皆さんお久しぶりです」


ドアを開けそう挨拶をします。久しぶりーなど、皆さん様々な声をかけてくれます。その声を聞きながら私は、姫乃くんを探します。居ました。彼は他人に興味がないかのように外を眺めてました。

少しでも近づきたかった私は、彼に挨拶をすることにしました。そして彼の机の前に着きました。

「おはようございます。姫乃くん」

彼は、ビクッと反応し此方を見てきましたが話そうとはしませんでした。

(何故、顔を隠して、声も出さないんでしょうか……)

そう思いつつ彼を見ていると、心なしか少し寒そうにしています。

(あ、もしかして汗が冷えて寒いのでしょうか……)

あの気温のなかで犬と外で遊んでいたなら汗もかくでしょう。でも、もしかしたら私の勘違いかもしれませんから一応、彼に聞いてみましょう。


「あら、寒いのですか?」


「は?」


とても驚いた様子で此方を見てきます。まるで


「何でわかったの?」


といわんばかりの顔です。


そんなことより!そんなことより!声まで可愛いとは……まるで鈴を転がしたような声……なんとも可愛いのでしょうか……


おっと、軽くトリップしてました。まぁ、彼は多分寒いとか言わなさそうですので、彼が認めるのは諦めます。


「いえ、少し震えてる気がしたので……気のせいでしたか」


そうはいっても気になります。なので


「少し肌寒いので冷房の温度あげてもよろしいですか?」


こうします。リモコンを使い温度をあげます。視線を感じて彼に老を見てみると先程とは違い寒そうにしてないのでちょうど良かったのでしょう。良かったと思い彼に微笑みます。

そんなことをやっていると、先生が入ってきて今日の説明とかをしています。説明などが終わると次は始業式です。私は、生徒会長なので急いで体育館に向かいました。教室を出る前に彼を見ると少しだけ、彼が寂しそうな顔をしている気がしました。

(もしかしたら、彼は過去に何かあって人と関わりたくないと思っているのかもしれません。でも、それなら私が……)

なんとなく…………いえ、彼が可愛くて、可愛くて、きっと私は彼に惚れてしまったのでしょう。好きな人には明るく過ごしてほしい!


(私は可愛い彼が立ち直れるように頑張ろう!そして、あわよくば……)



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