9話
戻ってきたー。疲れたなぁ。(主に最後)と思いながら、僕は腕を伸ばして休憩していたら、
ピロピロリーン
通話だ。どうせ神からだろう。
よし、今回のことを詳しく聞かねば・・・。
『大丈夫だった?』
「いや、最後のほうが全然大丈夫じゃなかった」
『へ?』
「へ?」
『へ?』
あれ?おかしいな。
『え、ちょっと待って。全然大丈夫じゃなかった?』
「ああ、いきなり変なところに飛ばされて、体力が残りわずかになって・・・」
『私はそんな仕掛けを作った覚えは無いんだけど』
「あと、何か変な黒い本をそこで手に入れたぞ」
『その本どんな感じの本?』
「どんな感じって言われても、この本に触れた瞬間アイテムボックスの中に入っちゃったし・・・」
『取り出せばいいじゃん』
「ああ、そういうことね」
いったん『神アプリ』を閉じて、アイテムボックスのアプリを開き例の本を取り出すが・・・
「取り出せない・・・。」
もう一度『神アプリ』を開く。通話ボタン発見。報告。
「取り出してどんな本か見ようと思ったんだけど、取り出せなくなってる。なんで?」
『えー、それじゃあ、それがどんな本かなんてわかんないよ。その本の題名は?』
「わかんない。でも、何か〇で名前が無いことになってる」
『!!』
「?」
『なるほど、そういうことか。あいつめ、今度会ったら・・・』
なんか、神が自分の世界に入ってしまった
「おーい、どーしたんだー」
『おっと、ごめん。多分その本の名前が〇で表されてるのは名前が〇だからだ』
「は?何だそれ?ダンジョンの中の魔法書には魔法名が書いてあったのに?」
『うん、多分。そうだと思う。あとそれはそうと、その本は今のうちは使えないよ』
「なんでだ?」
『最低限レベルを100ぐらいまで上げないと、体力がなくなって死んじゃうよ』
「死ぬ?それは言い過ぎじゃないのか?」
『ダンジョンの中に置いてあった魔法書は私が作った本だから何も無いように作ってあるけど、その本は違う。何らかの代償が必要なんだ。』
「いっている意味が、伝わりずらいな」
『まあ、レベルを100ぐらいまであげるまで、その本は使ったらダメ。わかった?』
「うん、まあ」
結局、この本は何なんだろう。
『さてそろそろ私が手伝うことも終わりかな』
「いや、まだ全然ダメなんですけど」
『じゃ』
ぷっ
ぷーーぷーーぷーー
勝手に電話切りやがってー。
仕方がない、この場所を拠点にしてある程度レベルを上げる&食糧調達してからどこに行くか。
スマホのアイテムボックスもあるし、魔法具の方のアイテムボックスあるし、持ち物をたくさん持つことには困らないだろう。
ってちょっと考えてみて気づいたんだけどここさっきの森と違くね?
ダンジョンに行く前に巨大な魔力砲を撃ったはずなのに、その跡がまったく周りに見当たらないんだが。
まあ、どのみち最初の場所がどこなのかなんてわからなかったから別にいいんだけど。
さて、なにをしようかな~
神:これで一件落着ぅ
康太:何が「一件落着ぅ」だこの野郎。
神:酷ーい。あ、あと、あの本は多分・・・
康太:多分?
神:じ、次回をお楽しみに~