5話
迷宮とーちゃーく。うん、攻略しますか。
さて、いざ迷宮へ来てみたものの、この部屋には入口のドアが三つあるぞ?
あれか、二つはトラップで、一つだけ正解的な感じかな?
右から行くか・・・
左から行くか・・・
禍々しい模様のある、真ん中から行くか・・・
「なんで、真ん中にしか模様が描いてないんだ!」
おおっと、おもわず突っ込んでしまった
しかし真ん中のドアだけ差別されてるみたいで、かわいそうだろ・・・
いやまて、これはあの神さまなりの危険だっていうサインなのかもしれない。
でもだったら、初めての迷宮にそんなめちゃくちゃダメージ食らうようなやつなんておかないはず。
何なんだよー。めちゃくちゃ気になるじゃねーかよー
よーし、開けようかな。真ん中を・・・
するとそこには・・・
部屋の中に一匹スライムがいた。
しかも変な紫色っぽいやつ。
夢で見たのってこれー!!
どうしよう。やればいいのかな?
って思ってたら、スライムからいきなり火!?が出てきた。
なぜだー。お前は俺の幻想を打ち砕きに来たのかー。(スライムは体当たりだけだとおもってましたー)
ならばっ。
「えーと、集めて、腕に、発射っ」
ドーン
魔力砲をスライムにあててみた。
あ~、スライムが部屋の壁まで一気に飛んでった。
今の、ただの魔力砲を放っただけなのに・・・
ああっ、スライムが溶けてくっ。
壁にくっついてたのが溶けて下に垂れて、すごい気持ち悪い。(色も含めて)
ピロピロリーン
ん?
スマホにいつの間にか『アイテムボックス』っていうアプリが。
開くと中に『スライムの二属性核 (レア)』ってのが。
おおっと、これは、結構いい奴じゃね?
あと、『神様メモ』ってのがある。何これ?
タップするとアイテムに関する情報が出るらしく、『神様メモ』の内容が出てきた。
『やっほー、大丈夫?倒せた?
まあ、このメモ読んでる限りは生きてるとおもうけどね~。
さて、心の中で、自己情報唱えてごらん。
そしたら、面白いもんが出てくるよ』
えーと、マイステータス。
おお、心の中で唱えただけなのにスマホに俺のステータスが・・・
==========
名前 渡辺 康太
レベル 6
体力 120
抵抗力 83
知力 92
精神力 73
俊敏力 4000
最大保有魔素 48000/50000
==========
「ちょ、これ、ふざけてんのか?」
そういえば、名前言うのを忘れていたな。俺の名前は上の通りだ。
ステータスは妙に具体的すぎるし、最大保有魔素と俊敏力に至ってはもはや異常じゃないか。
まあ、神も『多いよ』とは言っていたけれども。
しかし、ゲットしたアイテムは一つだけか。てか、何これ?
アイテムのところを長押しタップしたら、説明文が出てきた。
==========
「スライムの二属性核 (レア)」
稀にいる二属性のスライムの核。
高値で売れる。
==========
ほほう。なーる、なーる。(意味:なるほど)
これを売ればいいわけだな。
うーん。この部屋には他に何も無いな。
よし、戻ってほかのところに行こうかな。
って、ドアが開かない!?どゆこと?
なんで、頑張って押しても開かないの!?
まさか、この部屋トラップだったのか。しくしく。
どうしよう・・・。
神:魔素と魔力の関係は1:1です。
康太:は?
神:だから、保有魔素の量=使用可能魔力の量と同じだよ。
康太:ふ~ん。それで?
神:そんだけ。
康太:無駄な時間だった・・・。