10話
よし、まずは食料調達からだ。
と言っても、周りには木がたくさんあるが実がなっている木も無ければ、花が咲いている植物すらない。
どうしろっていうんだ・・・
これはあれか?獣をハンティングすればいいわけか?
いや。俺はあいにく獣を狩り、食した経験が無いからそれは絶対にできないと思う。
・・・仕方ない。地道にこの森を探して、食べれそうなものを採るか。(全く食べれそうな物があるような感じがしないが)
『10分後』
「何もなーーーーーい」
いや、ホントに何も無い。
視界に入ってくるものは、木の幹と葉と草のみ(時々土あり)
嫌がらせかっ。
もっとこう楽に見つけられる方法はないのかっ。
便利な力がほしいっ。
「・・・魔法あるじゃん」
すっかり忘れてた。
せっかくもらったやつがあるんだから、使ってみよう。(だからといって今の状態をどうにかできるなんて思ってないけど)
じゃあ、まず『付与魔法』を使おう。
魔法を有効化するにはだけど、これは・・・
「『付与魔法』有効化」
とか、叫ぶのではなくアイテムボックスの説明欄のところでできる。
そんな、厨二病みたいなことしたくないわ。
というようなことを考えながら、アイテムボックスのアプリを開き、「魔法書『付与魔法』」と書かれている本のアイコンをタッチして説明を表示させる。
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「魔法書『付与魔法』」
付与魔法のことが書いてある書物。
有効化すると使える。
有効化
使用しない
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有効化のところをタッチしたら、「付与魔法が使えるようになりました」と書いてある新しいタブが出てきて、本のアイコンは消えてしまった。
ずいぶんあっさりとしたが、間違ってないよな?
しかし、使い方がいまいちわからないな・・・
次のやるか。
俺は、ほかの二つ(回復魔法とスライム召換)も同じようにして使えるようにしたが、いまいち使い方が分からない。
前やった魔力砲と同じような感じでやっても駄目だったし、魔法名を叫んでも駄目だった(叫んだ後の森の静けさはかなり恥ずかしかった)
仕方なく森の散策を再開していたら小屋があった。
今まで何もなかった分とてもうれしくて、ものすごいスピードでその小屋に近づきドア開け・・・
ずに、何かありそうだな~。こうゆうのって何かあるフラグだよな~。と思ってちょっと踏みとどまって、
でもこれ以上この森を探す気無いな~と思ったから全部の意見をまとめゆっくりドアを開けると・・・
「お待ちしておりました。康太様」
と、言うきれいなお姉さんが待っていた。
康太:いろいろと突っ込みたいことがあるのだが
神:例えば?
康太:前回のあとがきの伏線に全く触れてないとか。
神:いや~
康太:いや~じゃねえよ。てか、まだ1日目だよな?
神:うん
康太:全然進んでねーなー。