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ナイフと短気な人

相変わらず文章力ないですorz

今回はいろんな人が出てきます。

間違ってる文とかあるかもしれません。すいません…。


…あれから5分後、

電話に出てきた人が、来た。


背はそこそこ高い。そして、目つきが鋭い。

それと、恭太(?)さんに似ている。


「………………………………………………………………」

「……………………………………………………………………………」


…空気が重い。


「……………………はぁ……」

「…っ」


急にため息をつかれた。

さっきよりも一層空気が重くなる。


「ったく、なんで毎回俺がこんなはめに……」

「………」


その人は気絶している恭太さんを持ち上げた。


「…おい、そこの」

「っはい!!!?」


急に振り向かれたのと、目付きが鋭かったので思わず変な声が出てしまった。


「………そんなに驚かなくても」

「っは!!…す、すいません………」

「……………あのさぁ、」

「、はい。なんでしょう?」


その人は少しだけ顔を歪ませた。


「ちょっとついてきてくんね?」

「……っえ?」

「いや、一応お前目撃者だから…」

「…はぁ…そうですか………分かりました。」


…とは言ったものの、少し困った。

今日はお母さんが2日ぶりに帰ってくる日だ。

……でも、かといっていちおう恭太さんの目撃者だし…。


「嫌か?」

「っいや、別に嫌ってわけじゃないんですけど…」

「………なるべく早くすませるから。」

「…え?」


私の思っていたことを感じ取ったのだろうか。

…早くすませてくれるのなら…


なんだかんだでこの人、

本当は優しいのかもしれない。


「行くぞ。」

「…あ、ちょっと!」


慌てて後ろをついて行く。

…どんなところへ行くんだろうか………。

私は小説や漫画で見たアジトや組織の基地などを思い出した。

…無性に怖くなってきた。





 ―――――――――――――――――――――――――――――――――



歩いて5分くらい経ったころ、

ようやくそれらしき所に着いた。


いたって普通の小さなビル。3階くらいの高さだろうか?


「入るぞ。」

「…っはい」


ビルを見上げているのに夢中で、その人は先にどんどんと進んでいく。

慌てて私もついて行く。


中に入って、階段を上がる。

コツン、コツンと、乾いた音が響く。

古いレトロな感じが出されていて、

なんだか少し落ち着く。


あたりを見回しながら歩いている間に、

目的地についた。


「…………?(パスワード…?)」


その人はドアについている電子版のスイッチを入れ、

電子版に文字を入れていく。

そして最後に、ピロリン♪という可愛らしい音が響く。

可愛らしい音を聞いたその人は、すこし嫌な顔をしていた。


そのすぐ後、

ドアが開いた。


「来い。」

「わっ!ちょっと…!」


強引に腕を引っ張られて、無理やり中に入れられる。

その先、暗闇。

あたりが全く見えない。


「けっこう距離あるから、転ぶなよ」


そう言われて、腕を引かれながら歩く。

ほんとだ。結構道のりが長い。

転ばないように注意しながら、歩く。


その先、小さな明りが見えた。

どうやらドアの隙間から見える光、らしい。


「開けるぞ。」

「はい」


少し緊張して、開くのを待ち構える。


その人はドアノブをつかみ、


重そうなドアを開けた。





   ガチャ



「おーお帰り冷ちゃん」

「おかえりー」

「おかえりーその子誰ー?」

「…………!!?」

「ただいまー」



……驚いた。

見た感じに普通に明るい部屋に、この緊張感の無さ。

「危ない」と感じていた私が馬鹿みたいに思えてしまって、

逆に驚いた。

そして、知らない男の人ばかり。

…何かされるんじゃないか?

そう思うと、いつもの倍以上は硬直してしまった。


「これ土産。」


そういってその人は恭太さんをポイッと投げ捨ててしまった。


「うわぁまたやられちゃったの?」

「やられすぎだろこいつww……それよりさぁ冷耶、」

「なんだよ」

「その女の子誰!!?まさか冷耶…!!お前その子おs」

「殺すぞお前。そもそも女なんか興味ないっての」

「えーお前…興味本意でつれてきたんじゃねぇのかよぉ」

「だ、れ、が、興味本位だ!!!」

「図星~?」

「ちげぇよバカ!!!」


すっかり忘れ去られている。

というか、この人冷耶さんって言うのか…。

あぁでもどうしよう。このまま立ってるわけにもいかないし、

早く帰らなくちゃいけないのに…

すると、


「あの…」

「ちょっとちょっと冷ちゃん。この子困ってるよ?」


なんだか、周りの人たちよりも大人っぽい人が、止めに入ってきてくれた。


「あ!!?」

「もーいいよ。勝手にやってれば?…ちょっとここに座っててくれない?あれ止めてくるから。」

「はぁ……」

「…はい。これ…」

「え?……いいんですか?」

「うん。」


椅子に座ると、また違う人がコップを渡してくれた。

これは…紅茶?

いい香りがして、あったかい。

するとお茶菓子まで置いてくれた。


「あの……ありがとうございます。」

「ん。」


その人はすこしだけ笑うと、元の場所に戻り、ゲームを始めた。

すこしだけ落ち着いた。

紅茶を一口だけ飲んで、喧嘩を見守ることにした。


「もー冷ちゃん落ち着いて…」

「うるっせこれが落ち着いてられるかっ!!!」


その刹那、


「全く冷ちゃんは短気なんだかr――っちょ、あぶな!!ナイフ出さないで危ないっ!!!」

「あはは、すぐに凶器出すなんて卑怯だねぇ冷耶君?」

「黙れ!!!今すぐ死ねっ!!!」

「………」


もう…なんだか帰れそうにないな…

これ、諦めて待つしかないのかな?


帰りが遅れた理由を脳フル回転で必死に考える。

少し唸って、手元にあるクッキーを食べた。

…おいしい。


ホッと一息ついて、ふいに窓を見てみる。

すこし暗くなった夕焼けが映し出されていた。

建物の隙間から、光がこぼれだしていて、

なんともいえない綺麗さが目に映る。


「―――――!」


途中、ゲームをしていた人が、ゲーム機を落っことした。

その顔は危険を察知した動物のよう。


「…?」


なぜかクッションを抱えてこちらに走ってきた。

…なにがあったのだろう?

ズカズカとやってくるその人の顔は深刻でいっぱいの顔をしていた。


「な…ど、どうしたんでs」

「こっちきて!」

「ぅわっ!」


いきなり家具と家具の隙間に無理やり入れられた。

そしてクッションを渡された。


「くるよ。」

「っえ…?」


なにが来るんだ。

もうなにがなんだか訳がわからない。

しかたないから言われるがままに、クッションを身構えた。


その途端。






  バリィィィィィィィィィィィィィィィィン!!!!!!!!!!!





『っ!!!』


思わず耳を塞いだ。

どうやら窓ガラスが割れたようだ。

辺りに舞い散るガラスの破片が、夕日に照らされてキラキラと光る。

不意に窓ガラスを見てみる。

…とてもじゃないが、ガラスはもう粉々で、

もとの1枚のガラスには到底もどってこないだろうと確信した。

それと同時に、

窓ガラスの下付近に、


転がり倒れた人が、うずくまっていた。


「………ってぇ……」


生まれたての小鹿のように、倒れていた人はフラフラと立ち上がる。


「…………!!?誰…!?」

「………」


驚きの連続で、以前までは黙っていたばかりだったが、

なぜかこの状況で、質問をすることができた。

それまで静まり返っていた空気が、誰かの一言で変わろうとしていた。


「お前…毎回物破損しながら帰ってくるなよ……」


いつの間にか、5時の時報がなっていた。



次回、主人公にしっかりとこいつらの名前を覚えさせてもらいます。

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