7、国とかあれこれ・1
色んな国名が出てくるRe:Creator――造物主な俺と勇者な彼女――ですが、ここでちょろりと説明とかしていこうかと。
ちなみにぶっちゃけてしまえば、アヴァロン以外は大部分がテキトー。
しかしまず最初は世界の大雑把な地理でも。
えーまず舞台となる大陸の、というか世界の大雑把な形から。
一言で言って、横に倒した砂時計の様をイメージして下さい。あんな感じです。
北が上で、南が下。西に当たる左側の砂時計の空間が魔界、東に当たる右側の砂時計の空間が人間界ってな具合です。若干人間界の方が面積は大きいですが、貴重な鉱石とかその他諸々の土地資源は魔界の方が豊富です。また色んな不可視現象が跋扈しているのも魔界。
つまり端的に言って、人間界と魔界は地続きです。
浮遊石の上に住んでいる種族もあるけど、それは置いといて。
だから両界は海路を使わなくても行き来はできます。がしかし、最短距離である場所――つまりは砂時計の括れにあたる部分ですね――がアヴァロンが存在する“星屑の樹海”に当たる部分なので、ぶっちゃけ直進したら魔獣の群れに突っ込んで死にます。
蹂躙されます。少数精鋭なら深く切り込める可能性もあるかもしれませんが、軍規模だと集まって来る魔獣の数が増え過ぎるので喰われます。
火でも放って森を焼き払えば? と思い試した者も過去居ましたが、実行する前に集まって来た魔獣の群れに襲われて瞬殺でした。
ですがそれを回避するルートも在ります。
樹海直進ルートはゲームで言えば裏ボスが存在する難易度最高度の隠しステージなので除外して。
で、回避するルートは二つあり、どちらも似たようなもので、あえて言うならば温かいルートと寒いルートが存在します。
つまり温かい南ルートと、寒い北ルートですね。
そのどちらも砂時計の括れをまたぐように上(北)と下(南)の両方に、弧を描くアーチのような細い道があります。細いとは言え実際にはデカイですけども。
分かり難い場合は砂時計を書いて、こ、を括れの所に書いてください。そんな感じの形してます。大雑把に言ってですが。ちなみに北側の大きな湖がレイイア湖、南側はルイイア湖とか何とか。
その他のルートとしては、人間界近くにある島々に刃風国家<ヤマト>などがありまして、星は丸いのだから海を渡って魔界に行けなくも無いのですが、大抵はイ級の海竜とかに襲われるので止めましょう。
てなわけで両界を行き来したいなら、陸地を行った方が無難。
当然その二つのルートは戦争時激戦区となり、過去の爪痕も垣間見れる。
と、大雑把な説明終了で。
分からなかったらすいません。
ココから国のあれこれをば。
テキトーに温く。
【独立国家アヴァロン】
生産系の能力に目覚めたカナメが造っただけに、全ての技術が抜きん出て成長した世界最強の国家。別称として“箱庭”とカナメが呼ぶ事もある。
早い話、カナメの、カナメによる、カナメの為の国。
よってカナメが絶対的な権力を持つ国であるが、その原点は自分と親しい身内の安全を護るために、組織力を求めた結果の果て。
建国を決意した切っ掛けがカナメの自己の安全と仲間の安全を求めた事であり、また政治の根底にはヒトの意思を尊重するというものがあるので、圧政や暴政などは一切無い国である。ただ、敵にだけは容赦はない。つまり謀反とかしたらカナメに敵として認識され、保護とか一切無しで処罰される。敵は国民じゃありませんという事で。
でも慈悲が無い訳ではないらしい。アイデクセスとかがその例。
最初の国民はカナメをトップに据えた傭兵団“アヴァロン”の団員約六十名だった。
構成メンバーは帰還方法を探す為に世界を旅している最中に盗賊に襲われているのを救ったり、飢えて死にそうなのを拾ったり、アヴァロンの知名度が上がるにつれて名誉目的で勝負しに来たりした奴らを吸収していった結果、魔族と人間が混ざるというかなり稀有な集団に。
昔から忌み嫌いあう人間と魔族が家族のような関係になる方が普通じゃなかった。
なのだが、それが現在のアヴァロンの在りようを作っていったのは言うまでも無い。良い奴なら種族に関係なく誰でも受け入れるカナメの心の広さの表れか、もしくは節操の無さの表れかと。
ちなみに当時は戦乱の時代だったので、他の国民は奴隷を買ったり拾ってきたりして、結婚して子供が生まれて次第に増えていった。
して、その歴史は現在四百年を越える。地上部は一辺が五キロもある正方形の巨壁に囲まれ、星屑の樹海のど真ん中に位置すると言うのに外敵が侵入した事は殆ど無い。それはオリハルコン製の壁が帯びる<外敵淘汰>などの特性並びに、上空からはクーラーシュヴァリエの絶対守護領域の能力やその他機玩具人形の兵器などによって撃退されるため。
次は特徴とも言える地下都市について。
地下都市はひし形に区切られて、まるで花のような形をした六区に別けられ、第一ブロック“開発区”、第二ブロック“生産区”、第三ブロック“訓練区”、第四ブロック“牧場区”、第五ブロック“秘術区”、第六ブロック“秘匿区”となる。
ただ例外として、中心部には機玩具人形六女、精神接続型のエスピリットゥの部屋がある。彼女はそこで全国民の心を観察しながら、アヴァロンで流行って、カナメの親心で世界中にばら撒かれた魔力ネット対戦ゲーム<アヴァロニアン戦記3>を廃人の如くやっているとか。ちなみに対人戦であり、人間の他にも魔族のキャラを選択可能。エスピリットゥはオリジナルキャラが扱える権利を持つが、それを使う事は稀だとか。
話を戻すが、
“開発区”はそのまま新しい何かを開発するブロックである。今まで無かった魔道具やら魔術礼装、最新技術を惜しげも無く導入した魔動甲冑などなど、その分野は多岐にわたる。ダークマターの活用法などを見出したのもココ。研究員にはマッドサイエンティストが多い。
“生産区”はアヴァロンの食品ならびに魔術礼装などを作るブロック。杖の量産化やらなんやらと、かなり活気のある部分。自動生産する為の大型魔道具も完備。ココが無くなると、結構メンドーな事に?
“訓練区”はそのまま訓練する場所。本編でもちょろりと書かれたとおり、様々な環境が疑似的に造られているので色んな経験を詰める。山岳地帯やら火山地帯、砂漠地帯に極寒地帯に平原地帯などなどがある。ちなみに空間操作がされているので、ブロックに収まらない程の広さがある。
“牧場区”は食糧となる牛や豚といった動物から、種々様々な魚類だけでなく、魔獣に至るまで飼育されている区域。ただ流石に竜種は他のを食べてしまうので居ない。レアスキル<魔獣使い>を持つ者がパートナーになる魔獣を選んだり、魔獣が病気になった時に担ぎこまれるのがココ。
“秘術区”は高位教育機関“フラスコ”があったり、再生治療する為の機関があったり、スキル取得条件を記した機械があったりと、色んな技術が継承されている部分。難しい事を抜きで言えば、勉強する所。それだけ。
“秘匿区”はこれまでアヴァロンで開発されてきてこれはヤバい、やり過ぎちまったぜ、ってな事で危険物に指定された物を纏めて入れている場所。ハッキリ言ってオーパーツばかりですありがとうございました。
厳重に封印されているので、カナメの許可なく持ちだせない。というか、倉庫の中には不可視の毒を吐きだす宝具【狂毒の杯】が設置されているので、毒無効能力を有していないと三秒で死亡するとか。
チラリと中身を洩らせば、一定範囲内の魔力を吸い尽くす――体内の魔力も吸われるので、生物は死んでしまう――爆弾とか、一度発動させるとどんな魔術も十数倍に増幅する代わりに強烈な反動で使用者が死んでしまう欠陥持ちの杖、とかなどなど。
などの六区。
普通は地上部の積層都市で暮らす者が大半を占めるので、仕事で地下都市に住み着かなければならない人数は少ない。また外のギルドホームで働く為に出稼ぎに出ている者も。
アヴァロンの全人口は約14万人とかなり少なく、小国レベル。地上部も娯楽街やら学園などがあるため、ゆとりを持って暮らすにはこの程度の数が丁度いいのかも。というか、カナメの目論見とか、魔族との混血の為に出産率が低い、でも死に難いという理由もあったりなかったり。
で、レアスキル持ちが国民の九割以上という、チートな人材ばかりなので、他国は勝てないのは必然か。技術力も格差が酷いので。
で、国民が所有するレアスキルの多くは<魔術師>と<魔獣使い>と<屈強体躯>の三つ。これは胎児の時にカナメ製の道具を使用する事で得られる確率を意図的に上昇させるためである。
魔術師と魔獣使いを得られるのは十人中三人で、そのどちらも得る場合と片方しか得られない場合、どちらも得られない場合の三つに別れる。
で、屈強体躯は上記二つのどちらも得られなかった者に対し、施される特殊な手術によって得るスキル。能力はそのまま身体強化。子供に魔族の血が混じっているとその上昇率は高く、また、これは生まれてから一ヶ月以内に手術をしないと得られないという欠点もあるがそれは置いといて。
ま、つまりは後衛の魔術師、中衛の魔獣使い、前衛の屈強体躯ってな具合。
技術力もそうだが、やはり人材が充実しているのも特徴か。
普通に世界征服しようと思えば余裕で可能な程の国力と、張り巡らされたギルドホームが齎す影響力で……あれ、すでに世界征服したのと同じじゃね? という疑問が浮かぶアヴァロンだが、カナメの意向によりそんな事にはなっていない。
で、他国との関係は当然のように表向きは良好である。
人間界とも魔界とも深い交流がある唯一の国なのは周知の事実で、その同盟国も十四を数える。最近ではもっと両界の親交を深めさせようと、人間界と魔界どちらからも近い場所で交流できるように手配する事も。
ちなみに大抵の同盟国はアヴァロンが――つまりはカナメが――選んだ国で、それ以外だと同盟は結ばれる事は少ない。だからアヴァロンの同盟に入りたいと思っている国はもっと多い。同盟には小国である事が多く、また希少な鉱石などが取れる場所が殆どであり、鉱山などの所有権を条件に同盟が結ばれる。
でも戦争とかで兵を出したりと言った手助けをする事が無い。よくて物資を割安で売ってあげる程度。でも同盟に入ると他国から戦争をけしかけられなくなったり、子息を留学に出したりできるので、決して悪い訳ではない。
が、当然裏では恨みなどを多く買っている。目の敵にされることも多々。
しかし繰り返すが、国中に張り巡らされ、昔から国民の生活を助けているギルドホームの影響で強くでることもできず、また立地条件的に武力で正面から進攻する事ができないので、ギルドホームで働く国民に焦点が向く事もあるが、実際に手を出せば首脳部暗殺とか余裕でするので、パニックにならない限りは手は出された事がない。
が、従業員だけでも普通に対処できるというトラップが存在するので、特に心配はされていないのが現状である。
また侵略目的の戦争を仕掛けた事も無く、本当に困っていたらギルドホームを介して手助けしてくれることもあるので、国民の敵対心が湧かない為に他国としては扱いに困るとか。むしろ何で攻撃したんだ馬鹿じゃねと言われて後ろから刺されるレベルになっている。
また、カナメの独断と偏見により貴族という制度が存在せず、能力があるモノが役職につく。
イメージとしては会社。社長であるカナメをトップに、大臣等が従う形。そしてどのような役職でも、仕事をしていないときは誰であろうとも立場は関係なく、基本的に平等とされている。
が、ヒトの意思を尊重するアヴァロンらしく仕事以外だと上司にタメ口だったりするのは問題ないが、その後どのような事が起きても自己責任となるので、そんな者は稀。が、上司が理不尽なイジメ等をした場合でもきちんと罰が発生するので、誠実に仕事を行うのが殆ど。
で、貴族がいないのは「貴族? 汚職に塗れた国の膿じゃね?」と世界を渡り歩いたカナメの独断と偏見から導きだされた事に起因する。いや、誇り高い貴族も居たのだが、圧倒的に腐っていたのが多かったため。
一応名家は在るけど、家の名前で能力の無いモノが仕事に付ける訳はない。
それに国作りの際のカナメの考えとしては、自分が死んだらアヴァロンに関する情報の多くを消去するつもりなので、国というより会社に似た構造にしたのもそのため。それは自分が居ないのにアヴァロンがこのまま維持されるとは思っていないからである。これだけ大きくなったんだから後始末も考えとかないとね、という事で。
そして適度に刺激を得て腐蝕防止するために他国の能力がある腹黒貴族を大臣職に任命したりするが、地下都市の中心部に住む精神接続型のエスピリットゥによって国中全てが観察されているので、犯罪が起こりにくく、謀反を企てようものなら筒抜けになる仕組みが存在する。つまりバレバレです。
ただ必要の無い情報は全てエスピリットゥが記録するだけに留めるので、一応プライバシーは守られている? まあ、エスピリットゥは国民の大部分に存在自体知られていない個体なので、今後とも知られる事はないだろう。
で、カノンのように嫁入りしてくる王女様や皇女様やら、色んな国の王族貴族が勉強しに留学してくる事もあるが、それにも様々な規制がある。
地上部にある普通教育機関――通称“学園”には他国の王族貴族が入学するようになっているのだが、これは同盟以外の者も厳しい試験をクリアすれば入学が許される。が、同盟国以外の者には地下都市に入る事は許されない。例外を除き、護衛も無条件では連れてこれない。試験をパスして学園に入れるのはあり。
同盟国の王族貴族は制限された中なら地下都市を見て回る事もできなくもないが、一定の学年になるまでは地下都市に踏み入る事を許されない。ただし王族貴族の護衛である近衛集団は、訓練などで地下都市第三ブロック――通称<毒蛇の狩場>にのみ入る事が許される。そこだけは許される。
破ったらペナルティーがあるので、無謀にも他の区画をと挑戦した子は精神崩壊レベルの地獄を見るとか、なんて噂話も。
アヴァロンの財源は様々。
幼い頃より高度な教育を施した魔術師達による人海戦術で魔術礼装を増産して売りまくったり、カナメが造った作品で現代工場のようにガチャコンガチャコンと商品を量産したり、地下都市の生産ブロックで造った食品を売ったり、アヴァロンの所有物である他国内にある鉱山からとれる希少鉱石を割高で売ったり、ランクが低い宝具を他国に極秘裏に高額で貸したりして金を稼ぎ、またギルドホームの仕事量の5パーセントを仲介料として貰うなどして、財政は豊か過ぎる仕様。その分発散して上げているが。
その膨大な金を元にアヴァロン内にある店は全て国営とし、給料は働きに応じて増減する仕組みにした。これで賄賂を抑制し、また金の流れを分かりやすくした。まあ、これだけだと抜け穴が無いでもないが、それはエスピリットゥが防ぐので省略。
金はオプションリングに振り込まれるポイントであり、かさばる金貨などを直接やり取りせず、お財布ケータイのようにピっとならして終わり。
宗教なども自由。だが、他宗教を排斥したりすれば、分かってるよね? とカナメが二コリと微笑む。ちなみに全ての宗教を統括するのは国内で最大宗教となる【カナメ教】の教皇となっている長男ラルヴァート。
ラブ&ピースがモットーの国。
ただし仲間限定で。敵には容赦しない国。互角の敵に成りえないのがほとんどだが。
他にも詳しく突っ込める設定があるが、概ねこんな感じで。
金斬が順序良く書けないから諦めただけ、とか言わないように。
【神光国家オルブライト】
アヴァロンから真っ直ぐ東に向かった所にある大国で、人口は約2980万人と多い方。
周囲に列強が存在する訳ではないため周囲の小国を侵略して得た数による戦力だけでなく、今では形骸化されてきたが、ルシアンなど一騎当千と同じくらいの戦力として見られる本物の聖典騎士を保有し、また現在の国王の意向で日々軍事訓練を積み重ね、強さを増している。
正規軍は全て合わせれば約40万にも及び、徴兵すれば更に多くなる。
それはアヴァロン進攻に対する足掛かりだが、恐らくアヴァロンに対しては無駄に終わるだろう。ただ他国に対しては有効。
土地の特色として広大な平原が多いため、軍隊の中でも特に重騎馬隊の突貫力は凄まじく、戦場ではさながら一本の剛槍の如く貫いて行くとか。数によるごり押しでいく事も多い国。が、それだけでなく魔術師の地位が高いという特徴もあり、戦略魔術の行使も織り交ぜてくるので注意が必要。
また特殊な鉱石が取れたり造っていたりする国でもあり、その代表がアダマンタイト。
同盟国や属国が多いが、他国との関係は概ね良好。ただし一部例外を除く。
アヴァロンとは同盟関係ではない。
国王様に加え、元老院と呼ばれる機関が存在し、テンプレな勇者でお馴染のドロドロの内政争いがあるが、戦力としては国王派が強力な為、表立った争いは見られない。
貴族同士による癒着も見られる。が、まだ深部にはでは腐敗しきってはおらず、全体的に見れば国内は平和と呼べる状況である。でも今後は不明。
で、過去話。
五百年の歴史を持つオルブライトであるが、五百年以上前にはそのような名前ではなかった。国名がオルブライトとなる以前、別の名前の国の王位継承者だった長男の王子様は、二つ下の弟と弟を裏で操る大臣に嵌められて暗殺者によって殺されようとしていた。というかギリギリ一歩手前まで追いつめられる。
が、そこにたまたまカナメとポイズンリリーが通りかかり、暗殺者はヌッ殺されて王子は拾われる。
その後は紆余曲折あり、助けられた王子様はカナメの協力を得て、弟と大臣を討伐して王様にランクアップ。
で、カナメが記念にエクスカリバーを贈り、その国は神光国家<オルブライト>となった。神光とは、エクスカリバーの極光をイメージしたとか。
で、その後王様はエクスカリバーを片手に、侵略者をバッサバッサと薙ぎ払いましたとさ。極光の一撃により大軍を消滅させるその様はまさに圧巻。心優しい少年は、ただ国を護りたい一心で戦い続けたのである。
その後世界を旅し、偶に返ってくるカナメに王様は懐いていたそうな。
王様とカナメは、アーサーとマーリンの様な関係? かもしれない。
てなわけで、昔は王子の性格とか諸々で平和を愛する国だったが、今では世界征服を目指すようになっていると。時の流れは残酷です。まあ、国なんてそんなもんです。
で、時は現在。かつてカナメが振い、オルブライトの窮地を幾度も救ってきたエクスカリバーはセツナの手に渡り、改修されて、今に至る。
同盟が組まれなかったのも、アヴァロンが出来たのはすでに王様が死去した後だったから。
概ね、こんな感じで。
で、アヴァロンから宝具は借りていない。その代わりに貰い、国宝となっているエクスカリバーが存在する。
【皇王国家ヴァイスブルグ】
通称、皇国。
アヴァロンから北東に向かった所にある。土地的に若干寒い傾向。
人口は約1680万人。で、内乱状態の国だった。記憶を消されたアイデクセスが送り込まれた国でもある。
作品を送ったり優秀すぎる人材を送ったりとカナメは反乱軍の味方をしているように見えるが、本音はただ美人だったサラヴィラを死なせるのは後味が悪いから。ただそれだけ。事実自分に関係ないんだから誰が国を纏めようが知ったこっちゃないって話です。
で、内乱の切っ掛けは、第十八代現皇帝<イグザルタ・フェン・ヴィ・ヴァイスブルグ>による圧政によるもの。平民が奴隷にされて売られたり、地方に重税を課したりとか普通で、少しでも逆らったら処刑とかもザラ。
しかも皇帝に使える貴族もそれに便乗して悪逆非道な行いをするようになったのだから手に負えない。
数年前までは明主として国を安泰に導いていた彼が、突如として行うようになった圧政は今でも謎――皇女が傾国の美女と知る者が現在国内に居ないため――であるものの、国民が怒り、反乱を起こすと決意するのには十分だった。
他国との関係は良好、とは言い難い。不安定な情勢をついて、戦争を仕掛けられそうな気配がヒシヒシと。
で、最早この状況を打開するには皇帝を抹殺し、政治体制を一度切り替えて素早く建て直さないと無理な程歪んでしまってたがそれも終結。ゴタゴタしていて戦争の指揮をとれるほどには回復できるか微妙な所で、この内乱の後始末の隙をつかれて他国に攻め入られれば領土は大きく縮小、あるいは消滅してしまう可能性もある国。が、この時代では特に珍しい事ではない。
今後どうなるかは不明。
でもアイデクセスがいるからなんとかなるんじゃねと楽観的に見ている部分も。
アヴァロンから借りていた宝具:<真なる皇帝の威光>。
皇帝しか扱えない宝具だが、皇帝が愛娘のレアスキル<傾国の美女>にて性格が変化したため、効果が発揮できずに終わった。もし愛娘に傾国が発動しなければ、まだまだ伸びていただろう。宝具能力は秘密。
【アヴランジス連合国】
ヴァイスブルグ皇国から南に直進した所にある、十数の小国の集まり。一つ一つの国力は弱いが、しかしこれだけ集まれば侮れない。
下手に手を出せば、コチラがやられそうになる。
でもそこまで強くはない。が数が厄介。弱いから結束力もあるし。
戦争ではなく、主に商売で栄えている。
アヴァロンの契約先の一つでもあり、平和な部類になるだろう。
【刃風国家ヤマト】
極東に存在する島々が集まって出来た国。分かっている思うが日本がモデル。
人口は988万人程度。少ない方。
だが門外不出の生成法に造られた玉鋼を用い生成された、刀や太刀を大陸に流したり米を流す事で交易を行っている。そして貴族ではなく、天皇が納め、武士とか大名が地方を納める国。ただ世襲制ではなく、その時最も強い武士が天皇となる実力主義者的な面もある。とは言え、天皇になるには周囲から認められるだけの偉業を成す必要がある。
国の性質は基本的に内向的と言った方がいいかもしれない。他国にちょっかいはあまり出さない。閉塞的とも言える。でも武者修行として出ていく人間は多い。そして出ていく者は大陸で傭兵として名が知られる事も多々ある。
黒髪黒眼の黄色人種。戦闘民族。
基本的に他国との関係は良好、と言いきれるほどではないが、悪くはない。
あと特徴的なのは、魔術師が存在せず、レアスキル<陰陽師>なるものが存在する。式神などといった独特の技術体系が存在し、魔術とはまた違った能力を発揮する。アヴァロンでは珍しいながらも、持っている者は存在する。
で、ヤマトの首都<風守>が存在する島<不山>の中心に聳える霊峰<不死磨>には特イ級の竜種であり名前付きの魔獣<九頭雷>が存在し、守護神のように奉られているとか。
ま、そんな感じの国。
アヴァロンから借りている宝具:<変刀分派>。
十一の刀に別れる一本の巨大な刀。天皇を護る近衛十本刀がそれぞれ一本持ち、最後の一振りは天皇が持つ。銘はそれぞれ振り分けられ、その能力も様々。ただ、天皇の一本は他十の刀を集めても勝てない。
てな感じ。
一先ずはココまでで。
流石に全部を一気に書くには疲れ過ぎるので一旦ココまでで。
まあ、アヴァロン以外はテキトー設定出し、良いかとも思っていたり。
というか、人口なんてよく分かんねーよと逆切れしてみたり。
一応兵隊は人口の1%あれば良い方とかそんな感じの事を聞いた事があるような無い様な、うんわからん。
というかウィキP先生とかで調べたら、現代の人口は過去数千年の人口の五分の一とかうんたらかんたら書いてたような気がするので、そんなん訳で中世的な設定の作中内で一国何人の人口が普通なのだとかハッキリ想像できひんて。とか言ってみたり。
逆切れですはい。