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図鑑No.011『ゴルゴロン』

木の根や生物の死肉を漁るため鋭い口を持ち、体の表面を甲殻で覆っている。外敵を感知した場合、体を丸めて身を守る。一見、無防備なこの形態は生存競争の中で洗練された攻防一体の姿なのだ。


《勇者様コメント》

個人的に思い出深い魔物。

なにせこいつは俺が初めて戦った魔物なのだ。

初戦は相手が魔族だったので、色々と例外。

戦士にちゃんと剣を教えてもらってからはこいつが最初だった。


『ゴルゴロン』はいわゆる甲虫系の魔物で、刺激を受けると丸くなって身を守る。大きさはハンドボールサイズって言っても伝わらないか……。大体子供の頭くらい、大人なら片手で持って遠投できる大きさ。


甲殻の硬さは余りなく真っ直ぐ刃を立てる事ができれば簡単に切り裂ける。丸くなった状態でゴロゴロ転がる他、湾曲した甲殻が滑る為、剣でこいつを斬るのは実は難しかったりする。丸くなってるこいつの隙間に刃を捩じ込むと簡単に仕留められるので、初心者はナイフを使おう。


戦うにあたって注意する事は一つだけ、丸くなっている状態で衝撃を加えるとすごい勢いで跳ね回る。遠くに飛んでいく分には問題ないが、運が悪いと鳩尾や顔面に直撃するので注意すること。実際クリティカルヒットするとかなり痛い。


『ゴルゴロン』は可食部こそ少ないが食用として、長く愛されているので、背負子が一杯になるまで狩れば平民の1日分の稼ぎにはなる。山や森のあちこちに居るので、こいつを狩りながら森の歩き方や適切な道具の使い方を学ぶことができる。総じて駆け出し冒険者向きであり、魔物初心者にオススメだ。


魔法使いは虫系の魔物が大嫌いだが、なぜかこいつは平気だったりする。だからこの前理由を聞いてみた。そしたら別に虫系が嫌いな訳じゃないと前置きした上で『ポンポン弾む姿が可愛いから』と言っていた。だから俺は丸くなった『ゴルゴロン』を開いて内側を目の前で見せてみた。そしたら手加減抜きで魔法をぶち込まれた。やっぱり嫌いなんじゃん。

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