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第一級暗号魔力通信その6

通信日付:白亜歴6473年黎の月20番目

発:モンスター出版編集部所属 一級調査官『ルルュロョレリラ』

宛:モンスター出版情報部所属 一級情報処理官『チテタット』


対象(個体名勇者)との第5次接触において、第3次接触並びに第4次接触と同様のイベントが発生した。

第5次接触によって新たに増えた仲間(個体名僧侶)は接触後の対象と仲間たちの会話を分析する限り、本官に関する議論を主導する立場にあると推察され、特に注意を払うべき存在である。

詳細は『第21,720回観察レポート』参照されたし。


本官と対象の信頼関係の悪化はもはや制御不能であり、この結果は本官の度重なる要請を無視し続けた情報部の失態と言わざるを得ない。

関係修復には我々に関する情報開示が必要である事を再度強く主張する。そのため本官は本官が編集中である第5種暫定機密指定文書の暫定機密指定解除を情報部に強く要請する。

当該文書の暫定機密指定解除は情報部の権限範囲内である。本官は情報部の英断によって本任務が成功することを強く望む。


また情報部による追加派遣決定は現場の状況を全く理解していないと言わざるを得ない。

本官は武官の派遣ならびに調査官の増員は対象の不審を増長させ、対象との関係を更に悪化させるものとしてこれに強く反対する。

 

加えて貴官が前回の第一級暗号魔力通信に私信を載せたことは我々の職業倫理上、許されないことであること明記する。二度と避けられたし。


『これは絶対に必要なことなんだよ。分かってくれ。』

 

本報告は以上である。


我らが魔王様に栄光あれ!


通信終了。

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