第一級暗号魔力通信その2
通信日付:白亜歴6473年黎の月11番目
発:モンスター出版編集部所属 一級調査官『ルルュロョレリラ』
宛:モンスター出版情報部所属 一級情報処理官『チテタット』
対象(個体名勇者)との第3次接触において、予想外のイベントが発生した。
対象が本官への事前通達なしに仲間(個体名魔法使い)を連れて第3次接触に望んだ。
本官はこの結果に深く失望している。本イベントが本官に対する対象の不信感の表れであることは明白である。
第1次接触および第2次接触において良好な関係を築けていたとする本官と情報部の分析を踏まえると、本官が予知した通り第2次接触時に本官が第4種機密指定文書への開示要求を拒絶したイベントが関係悪化の原因であると推察される。
よって本官は対象との速やかな関係修復の為、第4種機密指定文書の開示が必要と考え、当該文書の開示権限を本官に付与する事を要請する。
また、第3次接触後対象と仲間との間で活発な会話が確認された。現時点で本官らの正体に気づかれた様子は見受けられないが取り巻く状況は余談を許さない事をここに明記する。
対象と仲間の会話は『第21,712回観察レポート』を確認されたし。
本報告は以上である。
我らが魔王様に栄光あれ!
通信終了。