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第四十章
遠ざかるルナの背を、二人の暗殺者はしばらく見送っていた。
「どう思う、デイミアン」
口を開いたのはサイモンだ。
「あの娘、私たちの計画に従っている、と思うか?」
「わからんね。ただ確かに奴が一番王家に近い。だとすれば俺たちは静観するしかない」
「もし裏切っていたら? もしエリディスの王族にいらぬ感情を抱いていれば?」
「二人で始末するだけだ。俺たちはそう言う間柄のはずだ」
「そうだな」と納得するサイモンを、デイミアンは半眼で見やる。
「当然それはお前にも言えた話だ。もし、お前が裏切るなら、俺はルナとお前を始末する。そして……」
「デイミアン、裏切り者がお前なら、私とルナが仕留める」
サイモンは言葉を継ぎ、唇の端を上げる。
「そうだ、それで良い。それが我等の正当な関係だ」
「ふん」サイモンは鼻先で弾く。
「では、ラパロ商会について調べてくる。お前はルナから目を離すなよ」
暗殺者たちの集まりが、終わった。
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