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第八話【無我の夢中】

まずは閲覧ありがとうございます!


このお話は初心者による物語です、プロフィールに書いた通りのまるで台本の様な小説とは程遠い拙い文章、少ない表現力、明らかな描写不足、当然の様な誤字脱字など正直問題だらけです、それでも読んで頂けるのならば幸いです。


一部の「」『』の説明


「」は主に人間のセリフ


『』は人間以外や大体の主観の人以外の電話や通信越しなどによる人間の音声のセリフのイメージとなっております。


【この話での未知の生命体ドラーベ内の用語集】



【アハッド】


異星の者達から伝えられた技術によって、対ドラーベを想定して造られた人型兵器、大きさはおよそ8m程



【フォースデルタ】


地球連合軍の通称


異星との交流によりアハッドなどを得た地球で、対ドラーベを想定され発足された国を越えた人々が集う軍


【ドラーベ】


地球や異星などに突然現れた未知の生命体、意思疎通が出来ず、人間を襲うものの明確な目的などが分かっていない為、侵略者として扱われる事が多い


【オールドドラーベ】


ドラゴンの様な頭部を起点に、上半身は竜人を思わせる身体、下半身は蛇の様にやや長い身体、全体的に靭やかで身体の灰色部分は硬い、赤黒い部分は比較的硬くないが、それでも銃弾や刃物を通さないほどの硬さはある、人で言う肩の辺りからは、形状を鎌や触手の様に変化させる特殊な腕の様な物がある、大きさはおよそ1m超え


上記の通り足は無く、浮いてはいるがスピードは余り速くない(小学高学年位なら逃げ切れる)



【パワードラーベ】


同じくドラゴンの様な頭部を起点に怪獣の様な大きな身体、かなり筋肉質でやや猫背、手足がありしっかり二足で立っている


大きさは高さおよそ8〜12m程


手先はさながら大きな鉤爪になっていて、こちらは腕を変化させない


こちらは巨体ではあるが上記のオールドタイプとスピードは余り変わらない(歩幅でカバー)


しかしその分腕を活かした強烈な叩きつけや切り裂きは恐ろしい威力を誇り、戦車なども簡単に破壊するパワーの持ち主


溜めるのに時間はかかるが熱線を吐く事が出来る









???



…ここは…俺は…


…頭がぼうっとしている、……何とか少しずつ…思い出してきた…


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



…確か…ドラーベに刺されたんだ、…あいつが寄って来て…捕まって…、…あいつがこっちを見ると…にやけていて…、そして…口を開けたと思ったら…目の前が真っ暗になって、…その時上半身は動き辛く、すぐに足が持ち上がった感覚があって…、頭が下、足が上にあるのが薄っすら分かったんだ…


…少しずつ縛られていた感覚は消えて、代わりに重さなのか引き込むような力かは曖昧だけど…頭が下がって…何かに入れられてるってこの時気付いたんだ…、圧迫感がすごい中、なんとか出ようと必死にもがいたんだっけ、でももがけばもがく程、奥へ奥へと進んで…遂には足先までも包まれた様な感覚になって、一番奥まで押し込まれた先は、狭くて自分の脚を抱え込むような体勢を取らざるをしかなかった…


…そこでは大きい鼓動の様な何かが伝わってきていた、そして身体が下から何かに浸されてる感覚があって、その何かは風呂桶に汲むお湯の如く上がってきた…


…俺はその時まで暴れていたけど、徐々に身体を動かす力も気力も無くなっていた、そんな事は関係ないとばかりに何かは浸水してきて…


…浸された所からゆっくりと身体の感覚が無くなっていった、無くなる感覚があると言うのもおかしな話だけど、あえて言うなら身体が痺れた時の感覚に近いだろうか…

…もう、殆ど何かに…ひたされてしまった…すごく…ねむ……い…………



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



…これが覚えてる限りの直前迄の記憶、今は…息苦しかった窮屈さも、自分の身体の感覚もない…、なんだか夢でも見ているかのような…少し赤黒い…宇宙の様な不思議な光景…何かに包まれてるような感覚はまだある…それとこれは…音?


???

『うわ……ぁーー…ーっ……』


…音じゃない…声?、そうだ…声だ、聞き覚えがあって…心に刺す…悲痛な…叫び…?


…誰の…?…誰のだ…?…思い出せ…、思い出せ…!


不意に浮かんだのは、助けてくれたロボットや乗ってた人、その後に運ばれた場所で会った人達、自分の記憶のパズルを埋めるように…少しずつ記憶が鮮明になっていく


……ミレイさん…、ポートさん…、メックさん…


…そうだ…あのこえは、レミさん…?


ぼうっとしていた者…ヒュウが誰かを認識したからか、先程より鮮明に声が響く


レミ

『リジーーーッ!!』


その後に聞こえたのは大量の銃声…、そして響いてきたのは別の声


リジー

『フフフッ、ハハハハハッ…アーハッハッハッハッー!!』



…わらって…る?…レミさん、じゃ…ない…、…な、にが…?


声や音こそすれど、その光景は見えず、状況や自分がどうなっているのかすら掴めない状態…、ぼうっとした頭には、聞こえた声の影響か、僅かにある意識が浮かぶ…


……け…きゃ…


鼓動が僅かに鳴り始める


…ク……ッ…ド…ンッ…


…た……ゃ…


鼓動が速く、強くなっていく


…ドクンッ!…ドクンッ!


うごかすからだがない…


からだがあってもやくにたたないかもしれない…


…聞こえてきたのは全部ただの夢かもしれない、幻かもしれない!…それでも!!


「…助けなきゃ!!」


ドクンッ!!


ヒュウの秘めた決意の代わりに、巨大な鼓動と全身が凍る様な短い言葉、重苦しい声がこの空間全体に響き渡った


『…イイダロウ』


声を聞いた俺は…そこでまた…意識を失ったんだ…




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




海上基地、上層にて




…少し肝が冷えましたが、制圧完了、もう少し気丈な所を彼女達には見せてもらいたかったですが…


リジー

「…黙ってしまいましたか…各員彼女達を捕らえなさい、私達はアレを…さぁ、回収を頼みますよ、丁重にね」


私は同じアハッドに乗る操縦士に指示を出した、今はコレの回収が先決です、彼女達は捕らえられるでしょうし、それならばいつでも逢えるでしょうしね…、…ん?コレは…球体が揺れて?…揺れると言うより…これは…鼓動…?


フォースデルタ1

「あの…リジー上官、あの球体…動いていませんか?」


操縦士がそう聞いてきたが、私も同じ物を見ているのだからそんな事は分かっている


リジー

「…何が起こるか分かりません、急ぎ対象を回収し、撤退しましょう」


フォースデルタ1

「り、了解です!」


アハッドを動かして貰い、回収する為に球体を掴もうとした時、突如球体から強烈な衝撃波の様な物が放たれ、アハッドはその衝撃波によって、倒れたエクレールの側まで押し戻されていく


フォースデルタ1

「っ!コレはっ!?」


リジー

「くうっ!?」


…何だ?今のはあの球体から?吹き飛ばされまではしなかったものの、アハッドがここまで押し戻されるなんて…周りの被害は…ないようですが…


リジー達が周りを確認していると…


…バリッ!


リジー

「…おや?」


何だこの音…?何かが破れるような…


リジー達は音の方へと注目する、その方向にあったのはあの球体だった


…バリッ、バリッ…バリッ!


音と共に、僅かに何かが飛び出して見えてきました…アレは鋭い…手?


…バリィッ!!…バッ!


中から何かが球体を引き裂き、勢い良く飛び出した、あまりの速さに私は見失ってしまった…、急いで指示をしなければ!


リジー

「…各員!周囲を警戒しなさい!球体から何かが飛び出しました!」


フォースデルタ達

『り、了解!』


隣の操縦士が明らかに動揺している…きっと他の者もそうでしょう、無理もありません、こんな事は初めてですからね、しかしこの状況が初めてでも、私の対応は違った、冷静に状況を確認した


…もしアレが既存のパワーもしくは飛行ドラーベではない、ドラーベの新しい可能性なら…!そう思うと冷静でありながらも…自然と胸が高鳴っていたのです


周囲の軍人の一人が叫ぶ


フォースデルタ2

『…あそこに何かいますっ!』


その声にショックを受けているレミ以外がアハッドの指す方向を見た、レミ達によって先程切り落とされた基地の上層部、その頂上には影が…


フォースデルタ2

『…あれは…人、なのか?』


暗くてはっきりとは見えづらいですが…確かに人の形に見えます…、人にしては…大きいか?それに…尻尾の様な物も…?


『「グオオォォォーーーッ!!!」』


影は空に向けて咆哮した後、頂上からゆっくり倒れ込むように傾き、基地を足蹴に…フォースデルタの乗るアハッドへ向かい、跳んできた


……ヒュッ!!


…消えた?


フォースデルタ3

『っ!?うわあぁーーっ!?』


フォースデルタの一人が叫ぶ、その方向を見ると、エクレールを抑えていたアハッドが、コックピット諸共切り裂かれていた


速いっ!それにアハッドを…切り裂いたのか!?何だあの力はっ!?私は急いで指示を出していく事にしました


リジー

「各員!迎撃しろっ!相手は速いっ!銃を使わずビームサーベルで迎えうちなさいっ!」


フォースデルタ達

『「了解っ!!」』


それぞれのアハッドはビームサーベルを構える


生け捕りにしたいのが私の本音ではありますが、全滅しては意味がない、それにあの速さでは銃や爆弾などでは躱されてしまうでしょう、だから相手の出方に合わせられる迎撃のスタイルがこの場ではいい



…はずでしたが


フォースデルタ2

『ぐわあぁっ!』


フォースデルタ4

『ぐうっ!うぁあっ!』


一機、また一機と切り裂かれていく、こう暗くてはどこから来るのか分かりづらい…!私は新たな指示を出す


リジー

「…くっ!各員!背中合わせに位置取りなさい!」


フォースデルタ達

『「り、了解っ!」』


私の搭乗するアハッド以外の残された四機でそれぞれ背中合わせになり構える、コレならどうです?



…姿は見えませんが襲っても来ない…中々賢いのかもしくは攻めあぐねている?はたまた離脱の可能性もありますが…、…取り敢えずこの隙に…


リジー

「…私は降りて、あの娘を人質にします、私が合図したら私達を回収し、撤退してください」


フォースデルタ1

「はっ…はい!し、しかし何故人質を?それにアレはどうするんですか?」


リジー

「迎撃が上手くいけばそのまま回収しましょう、人質を取るのは、保険ですよ…」


フォースデルタ1

「り、了解です…」



保険…というのは、飛び出したアレの正体について、二つの可能性を考えたからです…


一つは、アレが変化したドラーベである事、そうであれば咄嗟にレミを囮に使い、急いで逃げられます


…もう一つは、先程の私の高鳴りの原因、彼を連れてきた理由でもある私の理想…、それはあの「学生」が変化したのでは、というものです…


そうであった場合、もし彼の意識があるならば、彼を助けた者、その内の一人を人質にするのは充分理に叶っていると言えるでしょう…これが保険です


リジーはアハッドから倒れたエクレールに降りて、コックピットへと寄っていった


リジー

「さぁレミさん、大人しく出て来てください…!」


そう言いながらリジーは銃を構える


レミ

『…………』


中から反応がない…無理もありませんか、では仕方ないので緊急用の開閉コードを…



……ゴゴゴゴ…!



…何です?この地響きの様な、こんなタイミングで地震か?いや、まるで大気が揺れてるようなこの感覚、一体…?


周りのアハッドに乗ったフォースデルタの者達も、揺れのせいか辺りを見回している…すると



ポート

「…!上だっ!!」


あの声は…ポートか?いやそんな事はいい!慌てて上を見上げると…


…暗闇に間接照明の様に薄っすらと赤い光が見えた…、その光は徐々に強くなっていくと同時に、揺れも激しくなっていく…!


…ゴゴゴゴゴッ!


…カッ!


何だあの光は?段々大きく…いや!近づいている…!?


ポート

「いかんっ!?逃げろーーーっ!!」


ポートの叫びの直後、背中合わせに陣取っていたフォースデルタのアハッド四機を目掛けて、強烈な赤い光が纏めて貫いた


フォースデルタ達

『『『『うわあぁーーっ!?ーーあぁ……!』』』』


フォースデルタの者達の悲痛な叫びがあっという間に聞こえなくなっていく


その光は直撃したアハッドの周りにも衝撃波として襲いかかる


…衝撃波が熱い…!コレは熱風!?まるでパワードラーベの熱線の様な…!


光や音、熱風が収まり私は辺りを見回した、…先程まで陣取っていたアハッドたちは跡形も無くなっていた、代わりに光が貫いたであろう円い穴があり、それによるものなのか定かではありませんが、焦げたような跡と香りが辺りを包んでいた…


…ハッ!?いけない、今の私は無防備!人質を取るため急いで開閉コードを入力する為のパネルを開く為に振り向いた時でした…


フォースデルタ1

『っ!?ぐわぁーっ!?』


リジー

「なっ!?」


後に私を回収して貰う予定のアハッドも…切り裂かれて吹き飛ばされていくのが見えたのです…



謎の生物

『………』


そして…エクレールの上、私から僅か数mという場所に、その生き物は着地しました…


…おやおや…ようやく…姿が拝めました…ね…




この話終了時点の主な登場人物のプロフィール



謎の生物


オールドドラーベが変化した球体から飛び出した生物、暗闇の中動き回っていた為、視覚的情報は尻尾の生えた人型の影のみで、まだ不明




作品に関しての感想、質問があれば可能な限りお返事します。



次回も楽しみにして頂けると幸いです

ここまでお読み頂きありがとうございました!

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