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第四話【フォースデルタ上官の提案】

まずは閲覧ありがとうございます!


このお話は初心者による物語です、プロフィールに書いた通りのまるで台本の様な小説とは程遠い拙い文章、少ない表現力、明らかな描写不足、当然の様な誤字脱字など正直問題だらけです、それでも読んで頂けるのならば幸いです。


一部の「」『』の説明


「」は主に人間のセリフ


『』は人間以外や大体の主観の人以外の電話や通信越しなどによる人間の音声のセリフのイメージとなっております。


【この話での未知の生命体ドラーベ内の用語集】


【アハッド】


異星の者達から伝えられた技術によって、対ドラーベを想定して造られた人型兵器、大きさはおよそ8m程


【フォースデルタ】


地球連合軍の通称


異星との交流によりアハッドなどを得た地球で、対ドラーベを想定され発足された国を越えた人々が集う軍



応接間にて



あの小さな音や振動からどれ位経っただろう…、しばらく気になってウロウロしていたけど、それで何かが分かる訳もなくて、結局俺は今もソファに腰を掛けていた


「ハァ…」


出るのは溜息ばかりで状況は何も変わらない、そんな時突然扉が開く


カシューン!


「うわぁっ!?」


俺は扉の開く音に驚き思わず立ち上がってしまう、そこには先程見知ったレミさんを先頭にポートさん、ミレイさんの姿が、そしてその後に続いた二人は知らない人が…


後ろにいた二人の片方が、俺の座っていた正面のソファの前に立った


リジー

「どうぞ、皆さんかけてください」


なんかいきなり偉そうな人が…どういう人だろう?その言葉に従う様にミレイさんは俺の正面、ソファの左側に、間を置いて右側にはこの偉そうな人、一緒に入ってきたもう一人はそのソファの後ろの壁の側に立っている、一方俺の隣にもポートさん、レミさんの順で腰を掛ける、俺も合わせるようにソファに腰を掛けた


全員位置に付くと、ミレイが喋り始めた


ミレイ

「…ヒュウさん、こちら私達の上官の…」


リジー

「初めまして、リジーです、後ろにいるのは私のガードマンですのであまり気になさらずに、それから私が来たからにはもう大丈夫ですから、安心してください」


「…はっ、はい、ありがとう、ございます…?」


上官さん?って事は偉そうじゃなくて本当に偉い人だった…?、でもなんでそんな人が…、浮かんだ疑問をよそにリジーさんは続けて


リジー

「不思議そうな顔をしていますね?ここは軍の機密が集まる、そして主にドラーベ達と戦う為に最前線にいる事が多い場所です、そんな所では安全とは言い難い、ですから一刻も早く保護する為に私はやって来たのです」


「……保護」


フォースデルタのお偉いさんが直々に保護してくれる、理由は分からないけどそれは確かに嬉しい事の筈、だけど気になる事もある、保護するだけならレミさんが一度届けたシェルターでもいいはずだし、このリジーさんがそんなに偉い人なら連絡一つで来させればいい、それにミレイさんのあの表情…表情自体はさっきと余り変わってないけど、心なしか雰囲気が少し前に接した時とはだいぶ違うような…


「えっと、あの…」


俺が困ったようにしていると突然レミさんが立ち上がる


レミ

「私達じゃ駄目なんですか!?なんで…!」


ミレイ

「レミ!」


急なミレイさんの大声にレミさんも俺も驚く


ミレイはレミを見るとゆっくり首を横に振った


レミ

「ーっ!!」


レミさんは扉を通り何処かへ行ってしまった、足音が遠ざかって行くのが薄っすら聞こえた…、一体何故レミさんは怒ったのか…、同じフォースデルタの筈なのに何がどうなっているのか今の俺にはまるで分からない事だらけだった


すみません…とミレイさんが言うとリジーさんが、お気になさらず、と飄々と喋り


リジー

「では、行きましょうか…」


…仕方ないのかもしれないが、俺はまた何も出来ずに…ただ付いていく事しか出来なかった…



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



格納庫兼出撃用ハッチにて




リジーさん達に付いてきた俺は、連れて来られた時には無かった、少々派手な見知らぬ戦闘機が一つあるのに気付く


リジー

「あれに私達と乗るんですよ、中も私好みにしてあるので中々快適ですよ」


正直今の状態だと、中が快適とかそういうのを気にする気分には全くならなかった、戦闘機の搭乗口付近から先に左右にミレイさん達が並んで頭を下げていた、リジーさんは相当なお偉いさんなんだなと改めて認識する


リジーさんが先に搭乗し、俺の後ろにいたリジーさんのガードマンがどうぞ、と言うので俺も続けて搭乗する、そして最後にガードマンも搭乗してきた、奥ではリジーさんが手招きしていた


リジー

「こっちです、さぁ、私の後ろの席へ」


側に行くと左右の窓の側、前後に二つずつ席があり、正面奥には操縦桿の様な物が見えた、俺はリジーさんに案内されるがまま左側のリジーさんの後ろの席に座った、その後ガードマンが操縦桿に向かう


窓を覗くとミレイさん達が見える、外からの音は殆ど聞こえないが、操縦桿の方向から通信越しにミレイさんの声が聞こえる


ミレイ

『…では、お気を付けて』


リジー

「どうも、それでは失礼します」


リジーがいいぞ、とガードマンに伝えると戦闘機が動き始めた


安全だとは言われたけど、俺はどうしても不安を拭いきれなかった、そんな不安を抱えたまま、戦闘機はハッチから飛び出していった



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



レミ

「やっぱり納得出来ないっ!」


ブリッジに戻った私達、そこでレミは声をあげる、そして私に問い質してきた


レミ

「どうしてあっさり引き渡したの!?あの男の言う事聞いてばっかりじゃない!」


ミレイ

「…私達が出来るのはセンサーにかかる者がいたら至急保護するまで、それ以上は何も出来ないし遅かれ早かれこうなっていたのよ…」


レミ

「〜っ!」


レミはブリッジを飛び出していった、ポートが私の側に近寄ってくる


ポート

「苦労してるな…」


その言葉にううん、と私は首を横に軽く振る


ミレイ

「あの子の言う事も分かる、でもリジーが何をするかも分からないし、私達は手も口も出す事も出来ない、…ただ保護するのならともかく、そうじゃない可能性があるのかもと考えたら…本当に歯痒いわね…」


ミレイは軽く俯いてしまう、するとポートは


ポート

「…確かにこのままでは何も出来ないな、ここにいるだけ…じゃな」


ミレイ

「…?」


ポートの遠い言い回しを理解するのにそう時間はかからなかった




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




格納庫にて



…またやってしまった、しかも同じ日に…二回も、私は自分のアハッドのコックピットに閉じ篭っていた


レミ

「あぁ〜、またやっちゃったよ…」


深いため息と共に言葉を口に出す、フォースデルタに所属してから出来るだけ冷静に、と思って行動している、つもりなんだけど、…時々感情が爆発してしまう、…はぁ、まだまだだなぁ…


???

『…ハハハ!レミは相変わらずだな!』


レミ

「うるさいっ!放っといて!」


口ではこう言ってるが、内心ではこの内部でだけ聴こえる声にホッとしている私がいる


???

『まぁまぁ、やれる事はやったんだし、そう落ち込むなよ』


レミ

「分かってるよ、お母さんの言った通り…保護した後に直接何かが出来るわけじゃない…、けどなんか助けた事から何から何までバーッと全部持ってかれたみたいでさ…、それにあの上官は苦手なのよね…」


???

『安心しろよ、見ているだけのオレでも苦手だ』


そんな反応に思わずフフッと笑ってしまった


???

『…?誰か来たな』


その言葉を聞き画面に目をやると、お母さんとポートさんが来た…、うぅ…出づらい…


ミレイ

『レミ…聞こえるわね?あなたも気になるなら支度して頂戴』


…支度?出掛けるって事?一体どこへ…?気になるって事は…


レミ

「お母さんっ!もしかしてっ!」


ミレイはその言葉にゆっくり頷き


ミレイ

「…ポートの言う通りここじゃ何も出来ない、…可能かどうかは分からないけど…見に行きましょう」


その言葉を聞いて私は急いで支度を始めた、私達は彼等が…リジー達が向かう場所に向かう事にした…せめて何をするつもりなのか、そうじゃなくてもしっかり保護してくれるのか確かめなきゃ!




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




リジーさんに連れて来られた俺は、変わらない海の景色の中をまだ飛行している、未だに不安はあったが、長時間座っていると、リジーさんが快適と言っただけあって、その座り心地の良さから、ちょっと眠くなってきた…カッドを飛び出した時にはもう日が傾いていたけど…気が付けばもう夜だ…、そんな事を考えていると


リジー

「…お待たせしました、目的地に着きましたよ」


リジーさんの言葉に俺は窓に目線をやると、海上にある大きな建物、上層には一対の更に高くそびえる建物も見えた、それは正に海上要塞、とでも呼びそうな大きな基地の様な物が見えた


「…凄い」


思わずそう呟くと


リジー

「フフ、中々の物でしょう?これだけの海上基地は世界にも殆どありません、ここに来られた民間人も、あなたが初めてだと思いますよ」


リジーは自信たっぷりに微笑む


…今日だけで何度驚かされた事か…確かにあれだけ大きな基地なら安全…なのかな?そう考えている内に戦闘機はヘリポートに降り立つ


戦闘機からガードマン、リジーさん、俺の順で降りた、降りた先ではこの暗さでもシルエットがハッキリ見える位の建物がそびえ立つ


再び驚いていると、リジーさんが、さ、行きましょう、と言い先に進む、俺は慌てて後ろを付いていく事に


建物に入り通路を抜けると扉が、開くとエレベーターになっており中に三人で入っていく、ガードマンがボタンの前にいるせいでこの基地が何階あって何階に行くのかは分からなかった


チーン!


音が鳴り扉が開いた、リジーさんが先に通り、ガードマンは俺が出るのを待ってるみたいだったので、リジーさんの後に続くように出る


前には少しの通路、そして左右には互い違いに扉があるがそれらを通り過ぎ真っ直ぐ進んだ、そこには前に立っただけでは開かないドア、横にある


機械に向けてリジーが空いている隙間にカードの様な物を通すと、扉が横にスライドして開いた、扉を通った先にあったのは、手前にはよく分からないパネルやボタンが沢山あり、奥には透明なガラスの様な物で仕切られた空間が、その中には大きな機械があった、一見してみるとそこは病院の一室みたいな所だった…





この話終了時点の主な登場人物のプロフィール


???

レミがアハッドの中で聞いた声、今の時点では詳細不明



作品に関しての感想、質問があれば可能な限りお返事します。



次回も楽しみにして頂けると幸いです

ここまでお読み頂きありがとうございました!

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