第三十一話【イールフ観光…そして…】
まずは閲覧ありがとうございます!
このお話は初心者による物語です、プロフィールに書いた通りのまるで台本の様な小説とは程遠い拙い文章、少ない表現力、明らかな描写不足、当然の様な誤字脱字など正直問題だらけです、それでも読んで頂けるのならば幸いです。
一部の「」『』の説明
「」は主に人間のセリフ
『』は人間以外や大体の主観の人以外の電話や通信越しなどによる人間の音声のセリフのイメージとなっております。
【この話での未知の生命体ドラーベ内の用語集】
【緊急襲来警報】
ドラーベが襲来するようになってから作られた警報で、国によって決められた独自のシェルターに避難するように求められる世界共通の警報
特別国家イールフ
世界に広まっているアハッド、開発当時の研究者の一人が地球に作ったと言われている小さな国
他の国が最先端を目指して高層ビルや交通などを発展させていく中、この国は地球由来の豊かな自然が多い、そして中央には大きな噴水があるのが特徴的
【プレデシャン】
ミレイ達の乗るカッド…戦艦の名前
【ドラーベ】
地球や異星などに突然現れた未知の生命体、意思疎通が出来ず、人間を襲うものの明確な目的などが分かっていない為、侵略者として扱われる事が多い
現在軍に三種類確認されているドラーベだが、共通しているのは頭部が伝説上のドラゴンの様な形をしている事のみで、身体はそれぞれ違いがある
【オールドドラーベ】
ドラゴンの様な頭部を起点に、上半身は竜人を思わせる身体、下半身は蛇の様にやや長い身体、全体的に靭やかで身体の灰色部分は硬い、赤黒い部分は比較的硬くないが、それでも銃弾や刃物を通さないほどの硬さはある、人で言う肩の辺りからは、形状を鎌や触手の様に変化させる特殊な腕の様な物がある、大きさはおよそ1m超え
上記の通り足は無く、浮いてはいるがスピードは余り速くない(小学高学年位なら逃げ切れる)
特別国家イールフにて
緊急襲来警報の鳴る少し前、時はそれぞれが別れた直後に戻る
俺とメックさんは、ミレイさんの指示…というか…気遣いで町を観光する事に、住んでいた所がビルなどの都会的な町と言うなら、ここは自然豊かな緑溢れる森の町、そう表現するにピッタリだ
木々から生み出された空気を吸い込む度、身体の中の空気と入れ替わる度に…なんだか心地いい…
…あれ?メックさんは?
メック
「おぉーい!こっちこっち!」
少し遠くからメックさんの声が…でも辺りを見回してもいない…?でも呼び掛けてるからあっちからは見えている筈だけど…
辺りを見回し、おそらく声の方へと移動しようとしたヒュウの近くの草に、ドサッと何かが落ちてきた
「うわぁっ!?」
メック
「そっちじゃなくてこっちだってば!ヒュウさん!」
なんと、近くの木の上から落ちて…いや飛び降りてきたのはメックだった、ヒュウはメックと頭上の木を何度か見返し
「い、いつの間に上に?」
メック
「いや〜あんまりにも気持ちいいから体動かしたくなってさ、ヒュウさんも登る?」
「い、いや…大丈夫です…!」
メック
「そう?お!あっちに大きな噴水があるよ!行ってみよ!」
メックさんは飛び降りた直後とは思えない速度で一目散に駆け出して行った、すごい行動力だ…と、いけない!また見失わないようにしなきゃ!
俺は急いでメックさんを追いかけていった
メック
「うはーっ…!」
なんとか見失わないように後を追うと、メックさんは立ち止まっていた、…これは…噴水?どうやら噴水に見惚れていた
噴水は中々広くて大きく、アフタヌーンティーセットの様な台を思わせる形状、地面から四段あり、高さはおよそ10mは超えているだろうか、下からじゃ中央、おそらく噴出しているであろう所は見えないが、台をつたうように周りに薄い水のカーテンが出来ている事から上から噴出している事が何となく分かる
まだ日中という事もあり、見る角度を変えると虹ができる所もあった、綺麗な森も相まって神秘的で美しく、俺もメックさんのように思わず噴水に見惚れていた
???
「綺麗ですよね、この噴水」
「…?…は、はい…?」
突然聞こえた声に振り返ると、そこにいたのは銀髪の男性と青緑髪の女性で、どちらも俺より背が高くて端正な顔立ち…まさに美男美女、そんな言葉が似合う二人組だった
急な声掛けにちょっと驚いているとメックさんが
メック
「はい!そりゃあもう!こう…水が湧き出て、光でキラキラで!」
メックさんの明るさに助けられてしまった、初対面なのにここまで喋れるのは素直に尊敬する
銀髪の男性
「ここには観光に?」
メック
「はいっ!この町は初めてで、一応噂位は聞いてたから一度来てみたかったんですよね〜、お二人は…もしかしてカップルでデートですか!?」
青緑髪の女性
「違います、あり得ません」
すぐにきっぱり否定した
銀髪の男性
「…ここまではっきり言われるのも困りますが、僕達は仕事仲間なんです、少し前にこの町に到着したその時から数日掛けて、大体は見て周ったんです、その中でもこの噴水は毎日見ても飽き足りない、とても気に入った場所なんです」
メック
「じゃあ私達と同じ観光客だったんですね!この噴水いいですよね〜、私もお気に入りになりそう!」
…ピピピッ
突如、女性の方からアラーム音が
青緑髪の女性
「……そろそろ参りましょう」
銀髪の男性
「…そうか、分かった」
銀髪の男性
「では僕達はこれで、いい雰囲気の中すみませんでした、それでは」
そう言い残して一礼し、二人は去っていった
…ん?いい雰囲気って何の事?
メック
「やっぱりこの噴水気に入っちゃった!ねっ、ヒュウさん!」
…ああ!この場所か!
「…はい!」
それから別の場所を周って、美味しいアイスを食べたり、メックさんが気になった所を見て回ったり、度々素早いメックさんに翻弄されながらも観光を満喫し、町の中の公園のベンチで休む事に…
メック
「今日は楽しかったよ!一緒に周ってくれてありがとう!」
「いえ、一人だったらこんなに楽しめなかったと思います、こちらこそ今日はありがとうございました」
お礼を伝えたヒュウに対し、メックはどこか不満気に考え
メック
「…うーん…一つお願い、いい?」
「なんですか?」
メック
「折角観光したじゃない?だから仲良しの証に、さん付けじゃなくてもいい?」
「仲良し…、あ…それ位全然大丈夫ですよ」
メック
「ありがとう!ん〜でも、自分で言っておいてなんだけど完全に呼び捨てはな〜、…じゃあヒュウくんで!改めてこれから宜しくね!」
「はい、メックさん」
ヒュウの平凡な反応に、メックは少し寂しげに
メック
「…ヒュウくんはそのままなの?」
「えっ?えっと…なんか呼び捨てよりこの方がしっくりきて…」
メック
「でも、エクレールだけエクレールだよね?」
「えっと、最初はさん付けだったんですが、エクレールにさん付けやめろって言われて、くんって言っても合わなそうで怒られそうかなって思って…気付いたら呼び捨てに…」
メックは少し離れボソリと呟いた
メック
「ふむふむ…強引さも時には必要ね…」
「メックさん?」
メック
「あぁいや!こっちの話!」
よく聞こえなかったけど、掘り下げるのもよくないかな…
メック
「じゃあヒュウくん!一旦プレデシャンに戻ろっか!」
「…はいっ!」
一度プレデシャンに戻ろうとベンチから立ち上がった時、一言だけ…アイツの声が聞こえた気がした
『…キタカ』
「…え?」
《緊急襲来警報発令!緊急襲来警報発令!ドラーベが周辺に現れました!急いで避難してください!ーーー繰り返します!緊急避難警報発令ーーー》
ズガーンッ!
「…!!」
ドラーベの襲来を報せる警報、そして近くで大きな音と振動が広がっていった
そんな…こんな時に!?
メック
「ヒュウくん!急いでプレデシャンに戻ろう!」
「わ、分かりましたっ!」
急いでプレデシャンの方へ向かおうとしたその先では、既にドラーベが大量発生していた…
今はまだオールドタイプだけだが、急いで対処しなければ犠牲者が出て何体か変化してしまう可能性が
メック
「もうこんなに!?…仕方ない、ヒュウくん!これを!」
メックさんが腰のホルダーから何かを渡してきた、その後メックさんも同じ物を構える
渡されたこれは…片手銃?軽くて持ちやすい…中には…液体の様な物が入ってるのが見える
メック
「護身用の麻酔銃だよ!倒す事は出来ないけれどドラーベをある程度痺れさせられる!」
メック
「先にこれで出来るだけ犠牲者をなるべく出さないようにしよう!……ヒュウくん?」
突然の襲来、突然の戦闘、いつか来ると思ってはいた、それなのにいざその時が訪れた途端身体が思わず震えるなんて…こんな…こんな時に…!
…すると、メックはヒュウの肩をポンと叩き
メック
「…落ち着いて、大丈夫…」
「メックさん…」
メックさんのお陰で震えは少しだけ軽くなった、怖い事はかわらない…だけど少しでも動けるのなら…やるべき事は一つ
「…ありがとうございます、もう行けます!」
メック
「…オッケー!行こう!ヒュウくん!」
俺達はドラーベが溢れる中央部へと急いで駆け出した
中央部に来た俺達はその光景に驚いた、先程まで開いていた店や家が一面シェルターだらけになっていた、家を攻撃しようにもかなり硬いようで自慢の刃が通らずドラーベ達は苦戦していた
「すごい…一体どうなって…」
メック
「…!ヒュウくん!こっち!」
メックさんに手を引かれて向かった先には、尻餅をついたかのような状態のお婆さんがドラーベに襲われそうになっていた
メック
「そこぉっ!」
パシュ!パシュ!
メックさんはすかさずドラーベに麻酔銃を撃ち込んだ、するとドラーベはすぐにパタリと落ち、苦しそうに悶えていた、思っていたよりすごい効き目だ…
メックさんは周囲を警戒し、俺がお婆さんの手を取って立ち上がらせる
「大丈夫ですか!?」
お婆さん
「あぁ…すまないね…ありがとう…!」
「メックさん、何処に連れていけば!?」
メック
「わ、私もこの町初めてだからなぁ!」
それもそうだ、今日訪れて観光したばかりの町で避難場所の全容など分かるはずもなかった、するとお婆さんが
お婆さん
「…すぐそこの家の裏に、地下シェルターへの階段があります…そこまでお願いできますか…?」
お婆さんは震えながら場所を教えてくれた、俺とメックさんは頷き、その場所へ向かった
行く先のドラーベを麻酔銃で何とか躱しつつ、シェルターにお婆さんを届ける事が出来た、するとメックさんは
メック
「ヒュウくんもシェルターで待機していて!」
突然の待機命令にヒュウは驚いた
「ど、どうしてですか!?」
メック
「そりゃあ危険だから、ここからプレデシャンまでも多分遠いし、一人の方が小回りも効くしね」
そんな…また…また足手まといに…?
…そんなの…嫌だ、俺は頭を下げながらメックさんにお願いする
「…お願いします!俺も…俺にも手伝わせて下さい!…一人の時よりも役に立ってみせますから!」
メック
「ヒュウくん…」
…やっぱり駄目…かな
メック
「…分かった」
「…え?」
メックの言葉を聞き、ヒュウは頭を上げる
メック
「艦長なら、多分駄目って言うんだろうけどね…みんなも警報を聞いてプレデシャンに向かって合流できるかもしれない、その時に一人で待機なんて辛いよね」
「メックさん…」
メック
「行こうヒュウくん!プレデシャンへ!」
「……!…はいっ!」
俺達は港にあるプレデシャンへ向かう為にシェルターから離れ、ドラーベの多い中央部を避けながら、路地を通りつつ迂回しながら港に向かう事に
その道中もドラーベが全くいない訳じゃない、狭い所のおかげで数は少ない、麻酔銃で応戦しつつ進んでいく
しかし、初めての町だった事もあり、気付くと行き止まりとドラーベに挟まれていた、…結果としてドラーベに追い込まれる形に…
メック
「いやマズッたなぁ…!」
「ど、どうすれば…!」
後ろには壁、前には十数体のオールドドラーベ、パット見の麻酔銃の残量も残り僅か、どうしたら…
その考えに夢中過ぎて…気付かなかった…
メック
「…!!ヒュウくん!危ないっ!」
「え…?…っ!?」
横から身体にドン!と衝撃を受け、俺は身体を地面に打ち付けられる、急な事に驚きつつ、衝撃を受けた方向に目をやると、メックさんが顔をこちらに向け、横向きに倒れ込んでいた
「…!!メックさん!!」
急いで駆け寄りメックさんの身体を抱き起こした
ヌチャ…
その瞬間…メックさんの身体を抱き起こそうとした俺の右手に生暖かい何かが…
「…え?」
俺の手は…ベッタリと赤く染まっていた、おそらくメックさんの……血で…
メックさんはまだ呼吸があった、だけど弱々しく、酷く衰弱していた…
辺りにドラーベがジワジワと寄ってくる、さっきまで見ていた数よりも増えていた、そしてその内の一体の刃が赤く染まっていた…
「…!…さ…さっきの危ないって…もしかして…」
『ソウダ』
「!!」
ヒュウの目の前にボウっと透けて現れたのは、あの元凶のドラーベだった
『ウエカラヤッテキタドウホウノコウゲキヲ…ソイツガカバッタ』
「メックさんが…?」
『…ネライハキサマデハナカッタガ…リカイフノウダナ、ニンゲンハ』
「…っ!うるさい!今はそんな事より!」
パシュ!パシュ!パシュ!
「このっ!このっ!このぉっ!!」
ヒュウは一心不乱に、片っ端からドラーベに麻酔銃を撃ち込んでいった、狙いを外しながらも十体以上痺れて落ちていった、しかし…
パスッ!パスッ!
「…!?このっ!このっ!なんで急に出なく…!」
麻酔銃が壊れた…?いや、弾切れになったんだ…ここに着くまでにもかなり使っていた、それがよりによってこんな時に…
メックさんは俺を庇って倒れ、道はドラーベに塞がれ、頼みの綱の麻酔銃も底をついた…
…結局…何も出来ずに…終わる…?
絶望して力なく座り込むしか出来ないヒュウに、襲来したドラーベが寄っていく
『アンシンシロ、キサマハ…』
襲来したドラーベは、ヒュウの首を狙って刃を高く振り上げる
『…!?』
…みんな…ごめんなさい…
その刃が勢い良く振り下ろされ
ドスッ!
「ぐあぁっ…!?」
刃は無情にも…ヒュウを貫いた…
作品に関しての感想、質問があれば可能な限りお返事します。
次回も楽しみにして頂けると幸いです
ここまでお読み頂きありがとうございました!




