第二十二話【初めての住処の紹介、数少ない理解人】
まずは閲覧ありがとうございます!
このお話は初心者による物語です、プロフィールに書いた通りのまるで台本の様な小説とは程遠い拙い文章、少ない表現力、明らかな描写不足、当然の様な誤字脱字など正直問題だらけです、それでも読んで頂けるのならば幸いです。
一部の「」『』の説明
「」は主に人間のセリフ
『』は人間以外や大体の主観の人以外の電話や通信越しなどによる人間の音声のセリフのイメージとなっております。
【この話での未知の生命体ドラーベ内の用語集】
【アハッド】
異星の者達から伝えられた技術によって、対ドラーベを想定して造られた人型兵器、大きさはおよそ8m程
【カッド】
アハッドと同様に異星から伝えられた技術によって造られた戦艦、アハッドを格納な上にある程度の戦闘も可能、海上、空中、宇宙への航行も可能としている
【フォースデルタ】
地球連合軍の通称
異星との交流によりアハッドなどを得た地球で、対ドラーベを想定され発足された国を越えた人々が集う軍
【プレデシャン】
ミレイ達の乗るカッド…戦艦の名前
【ドラーベ】
地球や異星などに突然現れた未知の生命体、意思疎通が出来ず、人間を襲うものの明確な目的などが分かっていない為、侵略者として扱われる事が多い
現在軍に三種類確認されているドラーベだが、共通しているのは頭部が伝説上のドラゴンの様な形をしている事のみで、身体はそれぞれ違いがある
準備の出来た俺達は、メックさんがしてくれた調査でフォースデルタがいなかった崖の側の小さな港に行く事に
現在、このプレデシャンは町の外の上空に待機している、流石にプレデシャンやエクレールなどで直接町中に降りるわけには行かない、なのでレミさんの操縦するエクレールの手に乗せてもらい、海面ギリギリを飛行して港まで運んでもらった
レミ
『じゃあまた後でね、何かあったら連絡するのよ?』
「はい、ありがとうございます」
エクレール
『レミ、後でなー!』
事前に渡された小型通信機でそう言葉を交わすと、レミはエクレールを操縦してプレデシャンへと戻っていった
目一杯手を振っているエクレールを見て…ふと気になる事が
「…今って、エクレール二人いるの?」
エクレールはヒュウへと向き直り、片手を横に振り答える
エクレール
『いや?身体は二つあるけど、サポートAIとしては今本体の中は空っぽ、オレはここにいるだろ?』
エクレール
『今はレミがマニュアルで操縦してんの、普通に運んでくれたけど、結構難しい事してるんだぜ?』
「そうなの?」
エクレールは腕を組みながら答える
エクレール
『前にも言ったけど、基本的にアハッドにはサポートAIが入ってるんだが、フォースデルタの訓練もそれを前提としたモノになってるんだ』
エクレール
『レミも勿論、そういう訓練をしてきてるんだが、オレに乗るようになってから自分で動かす訓練を艦長に勧められて、あそこまで一人でも動かせるようになったんだ、普通の軍人じゃ珍しい事なんだ』
「珍しいって…なんで一人でも動かせるようにしようと?」
エクレール
『んー、そこは艦長じゃないと分かんねーな、オレからしたらもっと任せてもらいたい事なんだけど』
理由は気になる…でも今は解決出来そうにない、ヒュウ達は本来の目的を進める事に
エクレール
『取り敢えず町へ行こうぜ』
「うん、行ってみよう」
こうして、スペアボディのエクレールと町へ行く事に
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まず考えたのは学校、だけどポートさんの事前調査によると、学校には修復作業をしている人達、そこにはフォースデルタもいるらしい、流石に自分達から危険な所に寄る事は出来ない、なので俺達が向かったのは…
「…ここだ、ここが住んでいたアパートだよ」
エクレール
『へー、…何ていうか、…ボロいな』
「もうちょっと優しく…せめて年季が入ってるとか言って…」
着いたのは数日前まで住んでいた…控えめに言っても綺麗とは言い難い、年季が入った二階建てのアパート、学校や以前現れたドラーベの群れとは離れた所にあったので被害は受けていなかった
「取り敢えず、管理人さんには連絡を入れてあるから、挨拶しよう」
エクレール
『おう!』
俺は管理人さんのいるはずの一階、角の部屋に向かい扉を叩く
コンコンッ
「すみません管理人さん、ヒュウです」
少し間を置き中から、「今行く」と声が聞こえできた為、俺は扉から少し離れた
ガチャッという音を立てて扉が開く、そこから現れたのは、このアパートの管理人さんだった
エクレールはというと扉が開く前に、素早く近くの物陰に隠れた
管理人さんは少し静かな印象の渋めのおじさん、と言ったところ、こちらの姿をまじまじと確認すると
管理人
「…おお!本当にヒュウじゃないか!町では警報が鳴って、君が突然帰らなくなって、ようやく連絡が来たと思ったら戻れないかもしれない、そう言ったと思ったら今度は挨拶に来るとなって、もうこちらはてんやわんやだったぞ…?」
…改めて聞いても…本当無茶苦茶だ…
「ごめんなさい、色々あって…」
申し訳無さそうにするヒュウに対し、管理人はそっと手の平を向けて首を横に振る
管理人
「…いいんだ、まずはちゃんと無事に姿を見せてくれたんだからね、それで今日はどうしたんだい?」
優しい管理人さんに感謝しつつも、ヒュウは用事を伝える事に
「…実は…ここを離れることにしたんです」
管理人
「…そうか、戻れないと聞いたからもしや…と思っていたが」
「はい、だから部屋を空ける為に来ました」
管理人
「…ずっと、戻らないのかい?」
「それは、分からないです…」
管理人
「どうしてかな?」
「………」
学校での出来事やあのドラーベの事、そして軍人だったミレイさん達の事、それらを一般の人に話す事が出来ず、考え込んでしまう
その沈黙を見て察したのか管理人は優しく微笑み
管理人
「いいんだ、無理に話さなくて」
「えっ…?」
管理人
「君がここに住んでまだ短いが、僕とのやり取りで多少は分かる事もある、こうして一言挨拶に来てくれた事も含めて」
管理人
「…行先の家は決まっているのかい?」
…正直それは分からなかった、しばらくはプレデシャンで過ごす事になるだろうが、とある場所に向かうとは言っていた、しかしフォースデルタからは逃げ続けなければならない、そうなると…
「まだ、決まってないです…」
管理人
「なら、部屋は空けないでいいよ」
思わぬ提案に驚いた、その理由を尋ねると
管理人
「戻れない理由は話せないし、行先の家も決まっていない、それにいつ戻るかも分からない、学校もあるはずなのにそうすると言う事は、何らかの旅のような事をしようとしているのだろう?」
具体的な事は言ってないのに、色々な事から察されてしまった…
旅…か…、どうしてもドラーベをどうにかしなきゃと思ったり、フォースデルタから逃げなきゃいけない事で頭がいっぱいだったから、旅って言うのはちょっと思ってもみなかった考えだ
「…そう…ですね、多分…旅だと思います」
管理人
「…だったら、そんな旅先からいつでも戻ってこられる場所があった方が、きっといいと思うんだ」
「で…でも、旅先から家賃とかを払い続けるなんて出来ないですし…」
管理人
「これは私のお節介だ、高校生とはいえ、まだ子供なんだから、そこは大人に任せなさい」
「…いつ戻るか…戻れるかすら分からないんですよ…?」
管理人
「…君は今日私の前に現れた、今はそれで充分さ」
…これ以上は押し切れる気がしなかった、住み始める時も挨拶くらいで、そこまで話し掛ける事は出来なかったのに…優しく声を掛けてくれた
「分かり…ました…」
管理人
「あ、でも!」
突然管理人が何かを思い出したように、両手をパンッと叩き
…!やっぱり何か良くない事が…!
管理人
「…冷蔵庫の中身」
「…えっ?」
管理人
「食べ物とかあるなら腐らせちゃうとまずいから、流石にそれだけは、どうにかしてね」
…食べ物?
「…そ、それだけ?」
管理人
「うん、それだけ」
管理人さんはそう笑って答えた、その笑顔に思わず…目頭が熱くなった
「…はい!分かりました…!」
取り敢えず部屋を確認して、ここを去る時にまた挨拶する為、一度管理人は部屋に戻った、バタンッと扉が閉まるといつの間にかそこにいたエクレールが少し俯いていた…
「…エクレール?…っ!」
恐る恐るそう声を掛けると、エクレールはピョンッと飛び付いてきた!…何とか吹き飛ばず受け止める事が出来たけど…
エクレール
『…いい人じゃね〜かぁ!』
まるで泣いているかのような声を出すエクレール、まだ近くに管理人さんがいるかもしれない為、何とか落ち着かせる、前から思っていたけど、エクレールは中々感情豊かだ、その素直さはちょっと羨ましい
エクレール
『へへ、わりぃわりぃ…けどさ、理由も話さなくていいだなんてさ、くぅー!』
「…あ…はは、エクレールの方が感動してどうするの?」
エクレール
『だってよー、ポートは寡黙だしリジーはやべーしさぁ』
ポートさんの寡黙は…納得出来る、リジーさんは…個人的には丁寧なままの印象だったけど…やべーって…、エクレールが一言で表すとそうなるのか…
エクレール
『取り敢えずよかったな、優しい人で!』
「うん、本当に有り難いよ」
そう話した後、エクレールと一緒に管理人の部屋とは反対の位置にある階段を登り、上がってすぐの二階の自分の部屋に向かった
持ってきた合鍵を刺して回すと、ガチャリと音を立てた、鍵を抜き扉を引くとそこには、数日前まで住んでいた自分の部屋が確かにそこにあった
エクレール
『おっ先ー!』
エクレールがそう言いながら先へ入っていく、俺は苦笑いしつつも、後に続いた
玄関で靴を脱ぎ、入ってすぐ横にはキッチン、冷蔵庫があり、まっすぐ歩けばすぐに広がる一つの部屋、そこにはベッドやエアコンもあった、全部管理人さんが「新高校生なんだろ?これ位あった方がいいって!」と用意してくれた物だ
その事もあり、ここを好意で残してくれるとはいえ、たった数ヶ月で出ていく事になったのは…正直申し訳ない気持ちになった
エクレールは部屋の真ん中で物珍しいのかぐるぐる辺りを見回している、エクレールにとっても人の部屋は新鮮なんだろうか…?
エクレール
『…家ってこんな感じなんだな』
「それぞれ違いはあるけど、アパートで独り暮らしなら大体こうだと思うよ」
エクレール
『へー、折角ならオレも住んでみたかったけどなー』
「それは流石に…」
エクレールの『えー』という言葉をよそに、俺は管理人さんの言う通り、冷蔵庫を空ける為に、日持ちしない物の処分をする事に、と言っても大体学校の帰りに必要な分だけ買って帰るので、残ってる物はあまりない、あるのは、小さなペットボトルに入った未開封のお茶くらいだった
それを取り出し、冷蔵庫のコンセントを抜いた、取り敢えずこれでよしと…後は…
お茶を開け、度々飲みつつベッドと一体型の引き出しを開いて中の服を何着か取り出す
エクレール
『おっ、着替えんのか?』
「流石にずっと学生服なのは…ちょっとね」
エクレール
『ふ〜ん、オレは分かりやすくていいと思うんだけどなー』
「エクレールはいいかもしれないけど、追われる身になる以上、何かのキッカケで服装で覚えられちゃうと良くないからね」
「それに、無関係の同じ学校の生徒にも変な疑いが掛かると大変だし」
エクレールは納得したのか、腕を組みコクコクと頷く
エクレール
『確かに、それは大変だ』
そして俺は学生服から私服に着替え、脱いだ学生服に除菌消臭スプレーを吹きかけ、カバーを付けて日の当たらない所にハンガーで掛けておいた
他に取り出した服も着替え用として、買い物に使っていたエコバッグに入れて持っていくことに、辺りを見回しやり残した事がないかを確認する、ベッドに乗っていたエクレールが尋ねてきた
エクレール
『終わったのか?』
ヒュウは見渡しながら頷きで返し
「多分大丈夫…なはず」
エクレールは軽く笑いながら
エクレール
『曖昧だなぁ』
その言葉に苦笑いしつつも
「じゃあ、挨拶しに行こうか」
そう言うと、『おうっ!』と返事をしてエクレールはピョンッとベッドから降り、一階の管理人の部屋に向かい声を掛ける
中から管理人が出てくるのを見越して、エクレールはサッと扉の陰に隠れた
管理人
「…行くんだね」
管理人さんの問いに、俺は頷いた
管理人
「…辛くなったらいつでも戻ってきなさい、ここが君の帰ってきていい場所なんだから」
「……本当に、ありがとうございます」
いけない、また目頭が熱くなってしまった…
管理人
「…そうだ!」
「…?」
管理人
「君、あの子には会ったかい?」
「あの子…?」
管理人
「そう、君が帰らなかった日から毎日、ここを訪れていた生徒がいたんだよ」
管理人
「いるかどうかの確認だけしてすぐ帰ってしまうから…名前は聞けてないんだがね…」
…誰だろう、学校では殆ど人と話さないから、俺の今の家を知っている人は管理人さんか先生位しかいない…勿論、仲が悪くなっていたタクマも知らない
管理人
「いつも学校の終わり位に来ていたからね、まだ昼を回ったくらいだから…ちょっとタイミングが悪かったな…」
管理人
「折角だから言伝でも置いていきなよ」
言伝…相手がはっきりしないのはちょっと仕方ないけど…
「えっと…取り敢えずそのまま、旅に出ました、と伝えてくれれば」
管理人
「…それだけでいいのかい?」
少し驚かれたが相手が分からずじまいな事もあり、それにどう伝えればいいのかも分からない
「…すみません、それしか…出なくて」
管理人
「いいんだよ、確かに伝えておくよ、それじゃあまたね、頑張って」
そう言い片手を差し出してきた、俺はその手に応えるように握手を交わした
「はい…いってきます…!」
そう言い残し、管理人はヒュウに気を遣って、いつも通りの対応のように、自然と扉を閉めた、それを確認したヒュウはその場を後にした
いつかまた、きっと…
そう思いながらエクレールと歩き始め、反対にある階段に通り掛かるその時、そこから丁度降りてきている人がいたのに俺はまだ気付いていなかった…
この話終了時点の主な登場人物のプロフィール
管理人(中年男性)
ヒュウが住んでいたアパートの管理人、物腰が柔らかく穏やかな性格が特徴、話すのが苦手なヒュウを察して優しく語り掛けていた、それには理由があり、ヒュウが現在のアパートの唯一の住人である為(原因はアパートの経年劣化による見た目の悪さ、しかし内部は管理人のこだわりにより、住み心地を大事にし、定期的に不備のある物を取り替えている為、非常に綺麗)
作品に関しての感想、質問があれば可能な限りお返事します。
次回も楽しみにして頂けると幸いです
ここまでお読み頂きありがとうございました!




