第二十話【選べる選択肢は多い方がいい】
まずは閲覧ありがとうございます!
このお話は初心者による物語です、プロフィールに書いた通りのまるで台本の様な小説とは程遠い拙い文章、少ない表現力、明らかな描写不足、当然の様な誤字脱字など正直問題だらけです、それでも読んで頂けるのならば幸いです。
一部の「」『』の説明
「」は主に人間のセリフ
『』は人間以外や大体の主観の人以外の電話や通信越しなどによる人間の音声のセリフのイメージとなっております。
【この話での未知の生命体ドラーベ内の用語集】
【アハッド】
異星の者達から伝えられた技術によって、対ドラーベを想定して造られた人型兵器、大きさはおよそ8m程
【カッド】
アハッドと同様に異星から伝えられた技術によって造られた戦艦、アハッドを格納な上にある程度の戦闘も可能、海上、空中、宇宙への航行も可能としている
【フォースデルタ】
地球連合軍の通称
異星との交流によりアハッドなどを得た地球で、対ドラーベを想定され発足された国を越えた人々が集う軍
【プレデシャン】
ミレイ達の乗るカッド…戦艦の名前
【ドラーベ】
地球や異星などに突然現れた未知の生命体、意思疎通が出来ず、人間を襲うものの明確な目的などが分かっていない為、侵略者として扱われる事が多い
現在軍に三種類確認されているドラーベだが、共通しているのは頭部が伝説上のドラゴンの様な形をしている事のみで、身体はそれぞれ違いがある
ヒュウはカッドのキッチンルームで、ミレイがしてきた問い…ヒュウがこれからどうしたいかを答えようとしていた、目覚めてからの行動や話してきた事を整理し、決意した彼の答えは…
ヒュウは少し俯きがちに声を発し始める
「…俺は……降りたい…」
ミレイ
「……そう」
ヒュウの出した答えに、ミレイは否定も疑問も出さなかった、その言葉を受け入れようとした…
「でも!」
ミレイ
「…?」
ヒュウの少し震えながら僅かに張り上げた言葉に、その場のみんながキョトンとした
「降りたくも…ないです…」
…追加で出した思わぬ答えにミレイ達は驚いた、そんな中レミが少しだけイラつきながら
レミ
「…何それ、答えになってないじゃない!」
エクレール
『レミ、落ち着けよ』
エクレールがなだめてくれているが、レミさんの言う事はもっともだ、他のみんなも言わないだけでおそらく同じ意見だと思う
「…でも、それが今の俺が出せる…どうしたいかという問いに対しての答えなんです…!」
レミ
「…呆れた」
少しだけレミさんはそっぽを向いてしまった、例え呆れられようが何だろうが…いまこうしたいというのは本当だから…
手を顎に当て考えているミレイは、ヒュウに尋ねる
ミレイ
「…私達は留まっている時間はあまり残されていない…それは覚えているのね?」
「…はい」
ミレイ
「…なら、何故その様な答えになったのか教えてほしいわ、そしてその答えに私達はどう答えるべきなのかしら?」
焦らないで答える為、少しの沈黙で気持ちを落ち着け…俺は口を開く
「…ミレイさん達に返事として答えて貰えたら嬉しいのは、乗せてくれる事です」
レミは再び呆れながら
レミ
「乗りたいなら最初からそう言えば…!」
声を遮るようにヒュウは声を張り上げる
「…でも!…いつでも降りてもいいと、許可をください」
エクレール
『…何だそりゃ?』
ポカンとするエクレールのその問いに答えるようにヒュウは喋る
「…俺には、降りたい理由も…降りたくない理由もどっちもある…って事なんだ」
ミレイ
「…理由を聞いてもいいかしら?」
少し息を整えてからヒュウは喋り始める
「…降りたい理由も降りたくない理由も共通してるのは、ミレイさん達の言った通り、俺が消えて人型ドラーベが現れる可能性があるから…その場合単純に、降りても降りなくてもミレイさん達には迷惑をかけてしまう…」
「…少なくとも、今直ぐに降りた場合、ミレイさん達は移動するから…後になってやっぱり乗るって選択は出来ない…」
エクレール
『でも、乗ってたらまだ降りるって選択も出来る…そうだな?』
「あ…」
エクレールの言葉に俺は頷き、レミさんが少し呆気にとられた様な顔をする、ミレイさんは再び顎に手を当てながら少し考えて、尋ねてくる
ミレイ
「……なら、あなたが許可を求めてまで途中で降りたくなる、そう思うかもしれない理由は?危険な事なの?」
…これまでもそうだったが、ミレイさんは妙に鋭い所がある、これも艦長故なのかな…
「…ミレイさんが話してくれましたよね、確か人型ドラーベがレミさんに『アトハマカセタゾ』…そう言ったんですよね?」
ミレイの代わりに、当事者のレミがそれに答える
レミ
「そうよ、あれがドラーベと仮定するのなら、喋ったドラーベなんて初めて、かなり強く印象に残ったわ」
ミレイ
「私も…ドラーベが言葉を喋るのを聞いた時は驚いたわ」
「だったら…その人型ドラーベは、俺がそこに現れる事が分かっていたって事になると思うんです」
ミレイ
「…そうね」
「また現れる事を前提として、人型ドラーベが現れる事があるなら、逆に俺が事前に感じ取る事も出来るのかなって…あくまで可能性の話ですけど…」
(『ホウ…?』)
一言だけドラーベの言葉が頭に聞こえたが、今は話をする事に集中する
「だから、もしその予兆があったら…すぐ降りたいんです…」
ミレイ達
「……」
皆考え込み始めたのか…黙ってしまった…
我ながら自分勝手な都合のいい話だと思う、勝手についてって、場合によっては好きな時に降ろせだなんて、あまりに身勝手なんじゃないかと…
でも…これがドラーベの事を喋れない今の俺に出せる、多分最善の考え…
内心どんな返事が来るか…ヒュウがドキドキし、それぞれが考え込んでいる中
レミ
「…一つ、いい?」
…沈黙を破ったのは、いつの間にかしっかりとヒュウを見据えたレミだった
「…はい」
レミ
「…あなたの考えは分かった…、でも納得いかない事がある、多分、お母さんやポートさん、エクレールも考えの中に同じ意見があると思う」
エクレール
『オレも!?なになに!?』
レミの言葉にエクレールはガタッと立ち上がる…が
ミレイ
「エクレール?」
エクレール
『…ハイ、スミマセン』
しれっとミレイさんの圧によって、エクレールが静かに元の位置に、流石レミさんの親なだけある…
レミ
「…迷惑って言ってるけど、私達…そんなに頼りない?」
「い、いや、そんなつもりじゃ…」
レミはそのままヒュウに問い詰める
レミ
「じゃあどういうつもりよ!?」
「だから、もし側にいる時に人型ドラーベが現れるなら、危ないじゃないですか…!」
ついレミに合わせ、ヒュウは語気を強めてしまう
レミ
「だったら!その時は私達で!」
…しまった!?…駄目だレミさん!その先は…!!
レミ
「止めてみせるわよ!」
「……えっ?」
…思わず呆気に取られた…てっきり「倒す」…そう言われてしまい、レミさん達が危ないと思ってた、思わぬ一言に只々…呆然とした
驚いて固まるヒュウをよそに、話を聞いていたポートは軽く笑い
ポート
「フッ、倒すではなく、止める…か」
レミ
「ええ、だってまた人型ドラーベが現れるなら、ヒュウさんが現れる可能性もまたあるかもしれないでしょ?だったら倒すよりかは止めたいじゃない」
「あ…」
ポート
「何度も繰り返す位なら、倒す選択もあるのではないか?」
レミ
「冗談はよして!…でも正直、ヒュウさんが現れなかったら…基地の時点でそうなっていた、だけど私達はヒュウさんが現れるのを見た、その時点で倒すなんて選択肢は無くなったの」
「…」
ポート
「…そうだな、あの人型ドラーベと君に何らかの関係は当然あるだろうが、今の所メディカルチェックなどの診断では、君自身は特に異変が無いからな」
ミレイ
「…そうよ、ヒュウさん」
ヒュウはレミと共にミレイの方を向いた
ミレイ
「レミの言うように、私達はドラーベを止める手段がある、それに元を辿れば、あなたが悩む今の状況を作り出してしまったのは私達よ、そんな私達を「危ないから…迷惑かけるから」と、気遣ってくれるのは嬉しい事、…だったら遠慮せずに…もっと私達を頼って?」
ミレイは自分の胸元に手を当てて、優しく微笑み
ミレイ
「…これからは、共にこの艦に乗る「仲間」になるんですもの」
「あっ……」
レミ
「お母さん!?」
エクレール
『マジか!?』
俺もレミさんもエクレールもその言葉に驚き、エクレールはテーブルに飛び乗り、そのままこちらにトットットッ、と走り
エクレール
『やったなぁ!ヒュウッ!』
ピョンッ!
「あ…エクレー…うぐっ!?」
ドッ!
少し身体に痛みが響く、喜んだエクレールが懐に飛び込んできたのだ、俺はその勢いのまま後ろにドサッと椅子ごと倒れ込んだ
「痛ったたた…」
レミ
「エクレール!危ないでしょうが!」
エクレール
『いやー、わりぃわりぃ、ついな』
レミ
「ついで吹き飛ばしてどうすんのよ…」
倒れた俺の上に乗っていたエクレールが降り、俺は椅子を立てながらゆっくり立ち上がる、そこにミレイさんが近寄ってくる
ミレイ
「…一つだけ、約束して欲しいの」
「…なんですか?」
ミレイ
「あなたが願った、いつでも降りる許可についてよ」
「…はい」
ミレイ
「…私達はもう軍人ではない、規律なんてないし物事の許可を逐一確認する事なんて必要はないの」
「…え?」
ミレイ
「だからこれは個人的なお願い、もしあなたが人型ドラーベが出てきそうだと思ったら、黙って降りずに相談して欲しいの」
「…でも相談してる時に現れでもしたら…!」
レミがヒュウを遮るように喋る
レミ
「でもじゃない…!そこは、私達の腕の見せ所でしょ」
そっと俺の視界に入ってるミレイさんもその言葉に頷く
ミレイ
「出会ってからまだ数日…その内あなたは何日か目を覚まさなかったから、体感では更に短い、そんな私達を信用してって言って信じるのも難しいと思うわ」
「い、いやそんな事…!」
ミレイ
「フフ、分かってるわ」
ミレイ
「…だから、これから共にする中で見出して頂戴、私達の力を」
…俺にとっては…学校でドラーベから助けてくれただけでも信用も力も十分すぎる程なのに…
「…見出すだなんて、そんな偉そうに出来ません…、でもそれが必要な事なら…俺なりにやってみます」
エクレール
『…まとまった?』
突然、ヒュウ達の足下の間にエクレールが入り込んできた
レミ
「はぁ…あんたねぇ…」
ミレイ
「…フフ、じゃあこれからよろしくね、ヒュウさん」
ミレイさんはすっと右手を差し出す、俺も慌ててその手に返すように握手をした
「こ、こちらこそよろしくお願いします!あ、あと出来れば、さんは辞めてくれれば…」
ミレイ
「あら、じゃああなたにもミレイって呼んで貰おうかしら?」
「ええっ!?出来ないですよ!?」
ミレイ
「フフ、冗談よ、改めて私達のカッド、【プレデシャン】にようこそ、よろしくね…ヒュウ」
「…プレデシャン…はい!こちらこそよろしくお願いします!」
後に続くようにレミもヒュウへと手を差し伸べる
レミ
「改めてよろしく、私もヒュウって呼びたいから、あなたもレミって呼んでね」
「えぇっ!?」
何故かレミの言葉に、ヒュウは驚きたじろいでしまい
レミ
「…何驚いてるのよ?」
「…あ、いや、レミさんはレミさんって感じが…」
エクレール
『分かる!』
エクレール
『なんかこう…レミってそう言わせる雰囲気があるっつーかなぁ』
レミ
「あんたは最初から呼び捨てでしょうが」
エクレール
『オレは相棒だからなっ!』
怒られているのに、強気にドヤ顔しているエクレールがちょっとだけ羨ましく思った
レミ
「はぁ…分かった、あなたはさん付けでも何でも構わない、私はヒュウって呼ぶからね!」
「は、はい!」
エクレール
『オレはもう呼んでるけどなっ!』
レミ
「エクレール!!」
エクレール
『ヤベェッ!』
ガシッ!
「…へっ?」
俺は急にエクレールに腕を掴まれ引っ張られた、その勢いのまま、無理矢理走らされる
エクレール
『ヒュウ、逃げるぞっ!』
「ええっ!なんで俺も!?」
エクレール
『へへっ!いいからいいからっ!』
レミ
「待ちなさいっ!ヒュウ!エクレール!」
そのまま俺達は艦内…プレデシャンの中を駆け回ったのだった…
ポート
「…騒がしい事になりそうだな」
ミレイ
「…そうね、…少し位は…ね」
残されたミレイとポートは、その様子を見て静かに微笑んでいた…
作品に関しての感想、質問があれば可能な限りお返事します。
次回も楽しみにして頂けると幸いです
ここまでお読み頂きありがとうございました!




