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第一話【日常の終わり】

まずは閲覧ありがとうございます!


このお話は初心者による物語です、プロフィールに書いた通りのまるで台本の様な小説とは程遠い拙い文章、少ない表現力、明らかな描写不足、当然の様な誤字脱字など正直問題だらけです、それでも読んで頂けるのならば幸いです。


一部の「」『』の説明


「」は主に人間のセリフ


『』は人間以外や大体の主観の人以外の電話や通信越しなどによる人間の音声のセリフのイメージとなっております。






ここは地球にある島国【日本】


この日本には独自の文化があり、その魅力に惹かれて海外から旅行に来る者が多い、国独自の法によって民間人の銃や刀などのの所持が禁止されている為、犯罪が無い訳ではないが他の国に比べて比較的平和な国


しかし、異星からの未知の生命体、ドラーベによる侵略はそんな平和な国でも例外ではなかった…



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



日本のとある港町にて



「…やっばい!遅れる!」



雲一つない青空が澄み渡るある日の事、とあるアパートから少年が飛び出してくる、慌ただしい動作、乱れた身だしなみからして、どうやら寝坊したようだ


彼の名はヒュウ、近くの高校に通う学生だ、慌てながらもキチンと戸締まりを確認して、急いで学校へ駆けてゆく…



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



教室にて



廊下で追い抜いた先生に走った事を怒られながらもギリギリ登校時間に間に合った俺は、息を切らしながら自分の席へ座った


すると隣の席の学生が呆れながら、俺とは反対を見て「…遅刻なんて余裕だな」と呟く


彼はタクマ、これでも一応…幼馴染、昔は仲良く遊んでいたんだけど、いつの間にか関係が悪くなってしまい、俺自身も距離を置いてしまっている…、ちなみにクラスの委員長でもある、耳に入ってしまったタクマの呟きに心の中で苦笑いしている内に、先程すれ違った先生が教室に着いた


担任の先生

「ヒュウ、さっきも言ったが遅刻ギリギリとはいえ廊下は走るなよ!」


「は、はい!すみませんでした!」


急いで立ち上がってお辞儀しながら謝り、クラスの皆に、多少鼻で笑われながらも俺は席に座った


担任の先生

「他の皆も廊下を走ったり質の悪いイタズラだったり、あんまり悪いことするなよ!じゃ、それはそれとして授業を始める、委員長、号令を」


タクマ

「はい、起立、礼、着席」


遅刻しかける多少の慌ただしさはあったけど、今日も授業を受けて、バイトをして、夕飯を買って家に帰る、そんな日々を送っていた


当然今日もそのつもりだったんだ





…あんな事が起こるまでは




昼休みの昼食、普段なら朝に起きておにぎりを作るはずだったんだけど、今日は寝坊してしまってそんな時間は無かった、仕方なく購買部で買ったおにぎりを教室で食べてると…


《緊急襲来警報発令!緊急襲来警報発令!ドラーベが周辺に現れました!急いで避難してください!ーーー繰り返します!緊急襲来警報発令ーーー》


「…?訓練って…最近やった筈だけど?…まさか」



緊急襲来警報とは

ドラーベが襲来するようになってから作られた警報で、国によって決められた独自のシェルターに避難するように求められる世界共通の警報


年に各地で一度以上は必ずある訓練じゃない本物の警報に、俺は勿論タクマや周りの学生も驚き、僅かの間の後、先生が叫ぶ


担任の先生

「みんな!!急いで避難す…」


言葉の途中、教室のドアの方向から先生の周辺へテレビで見覚えのあるビームの様な何かが通った…


ヒュウ達の前を通った熱線が消えると、そこにいた筈の先生や前列の生徒の数人が建物ごと焼け焦げて崩れ、消えていた


消えてしまった先生や生徒、すぐそこに迫る脅威を認識すると同時に、教室は一瞬で恐怖に包まれた


女子生徒

「…いやあぁぁぁぁぁ!?」


男子生徒

「…逃げろおぉぉぉぉっ!」


パニックになった一部の生徒が、一斉に教室から逃げ出し始めていた


タクマ

「…!いや!お前ら待てっ!」


冷静になったのか、俺みたいに恐怖で動けなかったのか分からないけど、タクマが逃げる生徒を呼び止めようとしていた、そうだ…先生達が焼け焦げたあれはドアの方からきていた…つまり


ギギャアアァァァーー!!


大きな咆哮に逃げ遅れた生徒が咆哮の方へ振り向くと、ドア側から逃げていた廊下付近にいた生徒は次々と切り裂かれていた


教室の開いたドアから見えたのは、テレビなどで見覚えのある生き物、ドラーベだった


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ドラーベとは


地球や異星などに突然現れた未知の生命体、意思疎通が出来ず、目的などが分かっていない為、侵略者として扱われる事が多い


現在三種類確認されているドラーベだが共通しているのは頭部が伝説上のドラゴンの様な形をしている事、身体はそれぞれ違いがある


1、オールドタイプ

ドラゴンの様な頭部を起点に、上半身は竜人を思わせる身体、下半身は蛇の様にやや長い身体、全体的に靭やかで身体の灰色部分は硬い、赤黒い部分は比較的硬くないが、それでも銃弾や刃物を通さないほどの硬さはある、人で言う肩の辺りからは、形状を鎌や触手の様に変化させる特殊な腕の様な物がある、大きさはおよそ1m超え

上記の通り足は無く、浮いてはいるがスピードは余り速くない(小学高学年位なら逃げ切れる)

一番多いのがこのオールドタイプ


2、パワータイプ

同じくドラゴンの様な頭部を起点に怪獣の様な大きな身体、かなり筋肉質でやや猫背、手足がありしっかり二足で立っている

大きさは高さおよそ8〜12m程

手先はさながら大きな鉤爪になっていて、こちらは腕を変化させない

こちらは巨体ではあるが上記のオールドタイプとスピードは余り変わらない(歩幅でカバー)

しかしその分腕を活かした強烈な叩きつけや切り裂きは恐ろしい威力を誇り、戦車なども簡単に破壊するパワーの持ち主

溜めるのに時間はかかるが熱線を吐く事が出来る


3、飛行タイプ

形状は他に比べてドラゴンっぽさが強い

というのもその姿は伝説などに出てくるワイバーンに近いものとなっている

まずドラゴンの様な頭部を起点にやや細身の引き締まった身体

そこに人で言う本来腕が生えてる位置から長く発達した腕の様な翼が生えているのが特徴

翼の爪で切り裂いたり、特殊な雄叫びによる音波の攻撃をしてくる

大きさは翼を広げると全長およそ8〜10mほど高さはおよそ3〜5m

飛行する為上記二種よりスピードは速く通常は速めの自動車を追い越す程、速い時は新幹線を超える速度を出せるらしいが制御出来ないのかぶつかる光景も目にされた事も


このパワー、飛行タイプは一番目のオールドタイプに比べてかなり数が少ない

(群れの数を100とするならパワー、飛行タイプは合わせて1〜2匹程度)

数が少ない理由は上記二種がオールドタイプが変化、或いは進化した姿である事

条件に関しては実例を確認出来る事が少ない為、確実とは言えないが、オールドタイプが主に襲う人間の一部を一定数(不確定)捕食すると、パワーまたは飛行タイプに変化すると言われている

一定数必要だと思われた理由は、オールドタイプが喰らった直後に変化した例を余り確認されてない為であり、パワー、飛行タイプの数がオールドタイプに比べて圧倒的に少ないのもその裏付けになっている


オールドドラーベの大きさは均一だが

パワー、飛行タイプへの変化、進化後は大きさに個体差がある、これも理由は分かっていない


ドラーベの体液は人の血よりも赤黒く、放置しても数週間は蒸発せず残ってしまい、放置すればする程悪臭を放つ、なのでアハッドやカッドが使う武器は高熱を帯びている物が多く、後に体液が残りにくいよう設計されている



これが現在地球で確認されている主なドラーベ、しかしこれはあくまでフォースデルタやアフィアが撃破した事のあるタイプ、不定期にドラーベが襲来する事から、ドラーベ達を束ねてる上位種がいるのでは?との噂もあるらしいが…



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


…幸いにも廊下にいるのはオールドタイプのドラーベのみ、急げば何とか逃げ切る事が出来そうだ、ただしそれは逃げ場があればの話


恐怖で動き出せなかった数名の生徒をよそに、タクマが教室の先生が居た方とは反対、教室の後ろにあるロッカーから何かを取り出し呼びかける


タクマ

「みんな!これで急いで下のシェルターへ!」


タクマが取り出したのは、開くとおよそ6mほどになるケースに入った折り畳まれた避難用マット、昨今ではドラーベの襲来は勿論、火事などの時にも高い所から逃げ出す事も少なくない、その為に学校や施設などには必ず置いてある避難用マットだ、このマットなら例えお年寄りや身体に障害がある人が飛び降りても、しっかりと衝撃を吸収してくれる、それをドラーベのいる方向とは反対のベランダから落とすと、マットはほぼ真下に落ちてキレイに開いた


すぐそこに迫る脅威の中、生徒達はなかなか動き出せなかったが、タクマの決死の呼びかけで何とか動き始める、みんな恐れてはいたがこのマットに飛び降りる訓練もしていた、そのお陰で一人、また一人とベランダからマットに飛び降りていく事が出来た、生徒の一人がタクマに尋ねる


男子生徒

「お前はどうすんだよ?」


タクマ

「俺は委員長だからな、皆降りてからだ」


タクマのその答えに頷くと一人また一人と飛び降りていく


気付けば残すは俺とタクマだけになっていた、少し言いづらそうにしながらタクマは「…後は」そう言うタクマの背後には、一体のドラーベの鋭い刃が迫るのが見えた


「…タクマっ!危ないっ!!」


そう叫びながらタクマの腕を掴み、グイッと手前に引っ張る、ドラーベの刃はそこにいたはずの者を切り裂けずバランスを崩してフラついた


一方のタクマも、ヒュウの思わぬ行動にバランスを崩し、引っ張られた勢いでベランダの手すり付近までもたれ掛かる、訳も分からず腕を引っ張られたタクマは体勢を立て直すと、ヒュウに向き直り文句を言おうとしたが…


…言えなかった、自分がさっきまでいた場所の近くにはドラーベが浮いていたからだ、ヒュウの言葉や状況を見て自身が危なかったのだと認識する


ヒュウの意志とは関係無く身体が震えながらも背後から襲われないよう目の前のドラーベを見張り、少なくともベランダの近くにいるであろうタクマに向けてヒュウは叫んだ


「先に行って!早く!」


…俺は委員長だ!先に行けるわけない!とタクマは言ったがヒュウは続けて


「タクマの方が近い!いいから早くシェルターへ!」


タクマ

「…っ!…急げよ…!」


そう呟き、タクマが飛び降りると同時にドラーベがヒュウに襲い掛かってきた


俺は咄嗟に近くにあった鞄を投げ付ける、ドラーベが一瞬怯んでよろけた隙に椅子を掴み、盾にしながらドラーベもろとも壁にタックルした


ギィギャアァ!?


ドラーベは獲物からの思わぬ反撃に驚いたのか、かなり怯んでいた、勿論これで倒せるなんて全く思っていない、時間さえ稼げさえすればいいんだ…!


「…いたた…、これで後は!……?…そんな…何で?」


タックルの反動でやや身体を痛めつつもベランダに駆け出し、飛び降りようとした俺が見たのは、切り裂かれて使い物にならなくなったマットの残骸だった…



生徒が辿り、俺も使うはずだった逃走経路が潰された事や、先に避難したタクマや生徒の事が不安になり、動揺を隠しきれなかった、しかしその僅かの時間も油断する事は許されない


ガシャアァァァンッ!!


大きな音に我にかえって振り向くと、先程のドラーベが体勢を立て直し、自分を攻撃したと思ったのか、鞄や椅子を夢中で切り裂いていた、どうやらかなり怒ってるようだ…


鞄や椅子はバラバラになり、満足したのか定かではないが、ゆっくりとドラーベは振り向き、次はオマエだと言わんばかりに、スッと刃先を俺に向けると、こっちに向かって来た


ドラーベがこっちに辿り着くまでに距離が少しあるのと、周りを見た事でまだ逃げられる可能性を見つける事が出来た


学校のベランダは、端から端にある教室や別の部屋などに繋がっている、先程の熱線で吹き飛んだ方へは行けないので道は一つのみ、だが別の部屋からなら廊下に出て階段が使えるかもしれない、そう思い俺はベランダを走り始める


一つ隣の教室を通る頃、俺が居た教室から先程のドラーベを先頭に他のドラーベもベランダに飛び出していた、俺は後ろのドラーベ達を気にしつつ、窓から別の教室を見て逃げ道が無いかを確認しながら全力で走る


しかし、目に映ったのはドラーベに切り裂かれる他の先生や生徒達の姿だった、視界に入れたくない凄惨な光景に、俺はドンドン精神を削られていく…、それでも迫るドラーベから逃げ延びるために足を止める訳にはいかない…!


一つ、また一つと続く地獄の様な光景…気が付けば、足が止まって、…いや…止まらざるを得なかった、もう逃げられる道が…無い


とうとう逃げられる可能性が消え、残されたのは…ドラーベに無惨に殺されるか…いっその事飛び降りて自ら命を断つかの二択、息を切らしたヒュウが振り向くとそこには無数のドラーベが来ていた、先頭のドラーベには先程の椅子のタックルで出来たであろう傷が胸の辺りにあるのが見えた、ドラーベの感情は分からないが、他の仲間と比べると今も相当怒ってる様に見える


「ハァ…ハァ…執念…深いな…」


ゆっくりと俺の目の前に来た傷の付いたドラーベが、嫌な笑みを浮かべながら鎌を振り上げたその時、どこからか声が


???

『伏せてっ!!』


「!?」


その声に俺は驚きつつも、急いで出来る限り身体を屈めた


バシュ!バシュ!


次の瞬間ドラーベ達に向かって何かが当たる音が…熱線…?いやこれは…ビーム?


手前の数十体のドラーベ達は次々とビームに吹き飛ばされていく、そんな光景を目の当たりにし、俺は唖然とした、そして背後から迫る影に危険を感じて振り返ると、そこには巨大な…人?いや違う


「ハァ…ハァ……ロ…ロボ…ット?」


突然現れたロボットに驚いていると再び電話を通したような声が聞こえてきた


???

『無事で良かった、さぁ、早く貴方も乗って』


そう差し出されたロボットの手にはスクールバスが、中には何人か生徒が乗っているのが見えた


目の前に迫ったロボットの余りの大きさや迫力に驚きつつも、ドラーベの唸り声を聞いた俺は急いで塀を上り、その差し出された手からスクールバスに乗り込んだ、俺はようやく逃げられる安心感や、先に避難したみんなが無事かどうかの不安から、他の生徒から離れて、空いていた奥の隅っこで只々呆然と座っていた…



この一連の出来事が、ただ流されるだけのような俺の人生の…変わるキッカケとなったんだ…






この話終了時点の主な登場人物のプロフィール


ヒュウ(16)男性


この話の主人公、

日本のとある高校に通う高校一年生、過ごしてきた過程の影響で人一倍お人好しではあるが、話しかける事などが苦手な為、高校内では殆ど一人でいる、友達は過去から現在までに一人のみ、その唯一の過去の友達…タクマとは幼馴染ではあるが、いつの頃からかお互いに距離を取るようになっていった


タクマ(16)男性


ヒュウと同じ高校に通う眼鏡をかけた学生、ヒュウと同じクラスの委員長で幼馴染、ヒュウにとっては友達第一号でもある、ヒュウ程極端に交友関係が狭くなく、そこそこ仲の多い友人が多い、ヒュウと距離を取った理由は本人にも話していない為不明


???


謎のロボットから聞こえる声、この話ではまだ謎の存在



取り敢えず仮で第一話を…作品に関しての感想、質問があれば可能な限りお返事します。


次回も楽しみにして頂けると幸いです、ここまでお読み頂きありがとうございました。

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