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旅をする者達  作者: 穴にハマった猫
7/23

オーロラの不思議な果てに住む住人

オーロラの中に入った先には・・・雪だるまが居た。


「クラストさん、久しぶりなのだ」

「久しいなクラストさん」

「何か人間姿で、人間も連れて来て何かの宴会かしら?」


僕はキューブから暖かい飲み物を飲み、少し深呼吸をしもう一度見るが変わらない、何故か人間が作った雪だるまでもなく、モンスターでもない雪だるまが顔の目や口を動かし、クラストさんと会話して居た。


「・・・これは幻覚かな、早く寝ろて事かな?」

「現実逃避するな喜一よ」


クラストさんに現実逃避するなと言われたが、この理解出来ない光景をどうやって現実逃避しないで、受け入れろと?


「人間さんは、喜一て言うのか?」

「人間さんも来るのだぁ~」


何処から現れた雪の手に引かれ、僕は雪だるま達にドナドナされて、雪のレンガをドームにした建物に連れて行かれた。

暫くするとクラストさんは、氷のジョッキの酒を雪だるま達から振る舞われ飲んで居た、近くに酒泉が在るらしい。


クラストさんは酒を飲み、僕は未成年だからクラストさんに渡すと何故か上機嫌。

雪だるま達は謎のヘンテコな躍りをし、酒を飲んで更に雪だるま達はヘンテコな躍りを披露する。


「人間さんも飲むのだぁ~」

「人間は二十歳を過ぎないと、怖い罰が課せられるんだよ」

「人間さんは大変なんだね・・・」


なのだぁ~が口癖らしい雪だるま、何か他の雪だるまとは何か違う様な気がする。

特に口癖がなのだぁ~だし、眉毛太いしたまにドジらしきズッコケを見るし。


「もっと酒をくれー」

「もっと飲むのだぁー!」

「そうだ飲め!」

「溶けるまで飲め!」


溶けたらもう飲めないぞ、あと雪の扇子何処から出した君達?

この日クラストさんと愉快な雪だるま達は、酔い潰れる翌朝まで飲み続けたらしい、僕はオーロラが綺麗に見える場所に案内され、オーロラ鑑賞をしてたし暖かい飲み物出したら、雪だるま達は何処かに逃げたみたいだ。

この日はゆっくりと休み翌朝・・・

クラストさんを見に向かうと・・・


「人間さん・・・おはよう・・・なのだぁ~・・・吐きそうなのだぁ~」


真っ先に飲み潰れたらしき『なのだぁ~』雪だるまが、フラフラしながら此方に来る。


「クラストさんに頼まれて、他の精霊が居る場所を案内するのだぁ~」


ぐったりしてるらしく元気の無い声で、フラフラしながら雪のドームの家が並ぶ町? を出て、雪だるまに案内され少し離れた洞窟に入ると、洞窟なのにヒヤリしてる。

更に洞窟を進むと青いヒヤリした、光が発する洞窟の町? に倒置すると、白い4つの羽を持つ銀髪や金髪や白髪の女性達が居た。


「久しぶりなのだぁ~」

「うるさい雪だるまが来たわよ・・・」

「アレ? あれて人間かしら?」

「雪だるまの個体の1体が昔、人間と友達に成ったてホラ話の?」


何か言われ放題だぞ雪だるまよ。


「本当の人間さんなのだぁ~」

「まあ人間だけど・・・」


サァーと去る人間の女性の姿をし、天使の様な翼を持つ精霊達に、雪だるまは言う。


「人間さんに害を与えなければ、攻撃はしないのだぁー!」


雪だるまはそう言ったあと僕に顔を向け・・・


「だよね?」

「『だよね?』と聞かれても、攻撃すれば容赦しないのは当たり前だし」

「・・・えぇ~と・・・そうらしいのだ・・・」


しかし近付かない精霊達、珍しい反応に困るけど。


「他の妖精や小人や妖怪達とは違うんだな」

「「「!?」」」


何か思う事が有るのか、1体の精霊がやって来た。


「私達が彼等より臆病だと、そう言いたいのですか?」


ムスッとしながら言う、美しく可愛い容姿の周囲より小さな身長の精霊、たぶん150cmも身長は無い気がする。

長い黒髪には藍色の大きなリボン、藍色のワンピースアーマースカート、藍色のシューズにハイソックスと、精霊にしては人間ぽい姿。


「僕の知る彼等は友好的だよ・・・」

(モンスター以外はね・・・)

「何か負けた様な気分だわ。

ねぇ、皆もそう思うでしょ?」


だが誰一人いや、精霊1体も同意しない・・・


「何で誰も言わないの?」


他の精霊は目を剃らし、1体を置いて去って行った。


「ごめんなさい、人間さん・・・」

「人間にも同じ事をする者も居る、色々な者が居るし世界は広いから、まだ色々な奴が居るさ」

「世界は広いの?」

「広いよ、まだ少ししか旅をしてないが」


雪だるまは悲しい顔で言う。


「だけど僕達は、永久氷結晶が無いと北極圏か南極圏とか、寒さが厳しい場所しか生きられないのだぁ~

それに此処はモンスターが来ない、安全な場所なのだぁ~」


雪だるまは何となく仲間にすると、珍道中に成る気がするし大変な気がする・・・

それと此処は結界みたいなオーロラの中みたいだ、どんな理論で作られた場所かは分からないが・・・

旅に一緒に連れて行くなら、色々な種族が居るから精霊さんならまだしも、雪だるまは相当目立つ気がする・・・下手すると、雪だるまはモンスター認定されそう。


「精霊さんに此をあげるよ」

「ありがとう」


永久氷結晶のペンダントを渡すと、雪だるまが羨ましい顔で精霊を見る。


「羨ましいのだぁ~」

「皆を見返す為に、私は人間さんと旅に行くわ、宜しくね」


藍色のワンピースのロングスカートを摘み、頭を下げ『宜しくね』と言う。

僕は精霊さんに名乗る。


「僕は喜一・・・東方暁語で喜一ね」


近くの石で書き教えると精霊さんも名乗る。


「私はアリス、精霊の中でも中堅の戦闘力と知識に貪欲な精霊よ、普通にアリスて呼んでね喜一さん」


精霊のアリスさんと握手を交わし、セラフィム族精霊のアリスさんが仲間に成った。

昼を過ぎて戻ってもクラストさんはまだ寝て居た、あとアリスさんはクラストさんの気配に驚き建物の片隅で、カタカタと震えて居た。

雪だるま達の慣れが異常で、ドラゴンに対する畏れを持つ反応はアリスさんの反応が当たり前だろう。

アリスさんは暖かい苺ジャムを溶かした紅茶と、苺のホワイトチョコドーナツが気に入ったらしい、あとクラストさんに何故かだらしない格好に呆れ、アリスさんにクラストさんの威厳や畏れが消えたらしい・・・哀れクラストさん。


翌日までにアリスさんは人間の食べ物は、お菓子以外食べたくないとか言うので、アリスさんの主食はお菓子に成った・・・特に苺と桃と柑橘類が、お気に入りに成ったらしい・・・甘いのが食いたいだけだろう。


やっと二日酔いから回復したクラストさんを連れ、オーロラの中から出て、旅の行き先を相談した。


「さて何処に行こう?」

「我なら、美味い肉が有る大陸だな」

「甘い苺や桃が在る場所が良いです」


何か意見が纏まる気配無いし、部分的世界地図をシャッフルして引いた地図は・・・



【中央大陸】


複数の国家が有り新しい王に変わった国は、戦乱を起こし周囲の国を巻き込み、世界制覇に名乗りを挙げようと躍起な王も居るが、この大陸には特定の国に遺跡や古く忘れられたダンジョンが、誰にも発見されずに眠る大陸でもある。

特に砂漠広がるカクライム大砂漠には、王の墓や太古の遺跡が眠る。




僕はフライ・ドライブで空を飛び、アリスさんは羽を広げ優雅に空を飛びクラストさんは、何故か小さなドラゴンの翼を申し訳ない程度で、何故か飛べてる不思議。

南西に向けて僕らは飛び長い北極海を越え、潮の流れが変わり暖かい陽射しに変わる。

だがアリスさんと寒い場所に、長年居たクラストさんには辛いらしい暑い場所、辿り着いた海岸の遥か先には世界樹が薄っすら見える。


まあ僕も外套をさ装備してなかったら、しんどい暑さだろう何せ着いた国の海岸は、砂漠の国ナージュだからだ。

カクライム大砂漠はドラゴン山脈連峰の、北の砂漠地帯で反対側には世界樹のエルフの国が在るらしい。


世界樹の中では一部ハイエルフさん達が、居住してるらしいとの話を聞いたような・・・


砂漠には遺跡も在るらしいし、海岸部には暑いから柑橘類が有る筈だし探そうかな。

僕は二人が気候に慣れるまで、海岸沿いを旅をする事にしたんだけど・・・



「海が近いのに暑いな・・・」

「私は・・・大丈夫です・・・」


顔はしんどそうなアリスにまだ有る外套を貸すと、クラストさんが『我の分は?』と言いたげな顔をするので、前の人が分かり易く使ってます主張が激しい外套を渡した、アリスさんは翼を小さくし羽織って居た。


「我のだけ酷くない? 喜一・・・」

「過ごし易いでしょ」

「・・・だがな、何か変な物が縫い付けて有るんだが・・・」


そこには『トム専用』と刺繍とネームの布が縫い付けて有った。


「無いよりはマシでしょ」

「・・・・・・そうだな、無いよりはマシだな」


文句が有りそうな顔をしてたが、暑いよりはマシと覚悟し海岸線を歩き近くの漁村で昼休憩をする。

やはりアリスは水以外口にせず、クラストさんは豪快に魚料理を食べてたが、食べれれば何でも良くないクラストさんは、あとたまにアリスさんを拝んでる人が居るが何故だろうか?


漁村の市場で買い物の仕方を二人に教える、ついでに僕は買い物をしパイナップルと、パインアップルとレモンに椰子メロンを購入し、パインアップルは見た目パイナップルだが、味は何故かパイナップルに酸味がない、リンゴの様な不思議な食感の甘い実だからだ。


あとはクエの実はナージュ特産の不思議な果物、水分補給とビタミンの補給もでき身体に良い果物、砂漠の水分補給には必要な果物だが、収穫はオアシス湖にしか生産されて無いらしいし。


椰子メロンはその名の通り、椰子の実の中身がメロンてオチだが、フルーツ世界不思議の一つでもある。

パインアップルもフルーツ世界不思議の一つ、ナージュ国にはあと何個か不思議フルーツが在るらしい。

一応クエの実は色々な議論の末、果物だが果汁が大半を占めてるし、果物として認識に色々議論が尽きないので、棚上げに成ってる。


海岸線を暫く旅をすると、モンスターに遭遇したが何故か、海から出ても何故か戦う気満々のモンスター達。


「雑魚のクセに我に喧嘩を売るか!」

「たぶんクラストさんより、標的アリスさんだよね?」

「私? ですか?」


アリスさんが驚きながら聞く、何故にねらわれてるかはアリスさんは武器を持って無いから、標的にされてる気が・・・

アリスさんに氷剣を渡すが、結局僕が装備する事なく手放してる気がするんだが・・・


「ありがとうございます、何かこの剣を握ったら力が漲って来ます!」


剣の刀身の冷気をアリスさんは纏う、何もない空間から細剣を出してたみたいだが、武器が有るのなら先に言って欲しい。


「さて、喜一に我の実力を示さないとな」

「私も喜一さんに実力を見せないとね」


何故か張り切る二人、空中を浮遊する数体の黄金鯖モンスターは、電光石火の様にアリスさんに突撃するが。


「甘いですね!」


剣を美しく一振し一閃で黄金鯖達を容易く倒す、クラストさんは巨大な蟹モンスターの、ジュエルサンゴクラブと対峙するが、蟹て前に移動出来ない筈だが普通に前後左右動いてたが、クラストさんは軽く氷の剣を振り下ろし、一撃で真っ二つに潰して居た。


「楽勝だな・・・ガァ~ハハハ!」


流石ドラゴン、力業だな・・・しかも僕の出番無し・・・

途中海岸の砂浜でアリスさんは不思議そうに、磯の蟹や珍しい貝殻を拾っては、万能倉庫に似た空間に仕舞って居た。

クラストさんはそのままの姿で素潜りし、出て来たと思えば痛そうなウニをバリバリと食べてた。


「なかなか美味いぞ!」

「・・・普通イガの中身だけ食べるのが、普通だと思うが・・・」


そう言うとクラストさんは、澄ました顔で言う。


「そんなチマチマした事は、我はせぬ」

「チマチマなのかな?」


勿論サザエも丸ごと食べてたが、やはりドラゴンは豪快に食うのが普通なのだろうか?

アリスは海水を素足で蹴り、初めての海の感触をまだ堪能してたがそれを僕は、遠くから眺めて微笑ましい光景だと思った。

まあ美少女の姿はしてるが、アリスさんは精霊で性別不明と鑑定で表記されてるから、種族的なのだろうな・・・しかも年齢不明の美少女姿・・・


暫くし再び歩き砂漠に入って行く、砂漠は高い砂の山が有り一部道が在る場所を歩く。

普通に猛毒の小さなサソリやヘビは居た、たがクラストさんが追いかけ食べる姿はキツかった、アリスさんも嫌な顔して居た。


初日は砂漠の道外れの場所で一泊した、クラストさんはトイレの量が未知数なので外でして貰う、何故かアリスさんはトイレと言う概念が無いらしい。

風呂に入ってれば一緒に入って来るし、謎の光で首から下が光ってて、男の身体構造か女性の身体構造なのか謎は光の中にしかない。


夕食はクラストさんは生でモンスタードロップの、切身やカニを豪快に食べアリスはさん、母が作った朴葉巻きを食べてたが、中身のあんこはこし餡と胡桃味噌だ。


翌日は虫モンスターの、クラブスコーピオンに遭遇したが蟹の腕にサソリの胴体だが、見た目一部エビなんだよね・・・顔とか・・・

何故かやる気満々のクラストさんは、ニヤニヤしながら言う。


「我の前に立ち塞がる雑魚は、粉砕だ!」


僕はそれを見て、ジト目でクラストさんを見て言う。


「・・・・・・ただ戦いたいだけだよね?」


アリスさんもジト目でクラストさんに言う。


「ただ戦いたいだけですよね・・・」


クラストさんは無視して、パンチだけでモンスターを瞬殺し言う。


「楽勝だな、ガハハハ・・・」


その後にも二体現れたが、クラストさんが真っ先に行って倒すから、出番が全く無い。

そして更に南下しながら、遺跡やダンジョンの情報収集を集落や村で仕入れ、噂程度で古代コルドバー王朝の遺跡と言うのが在るらしいから、伝承や噂の示す川の上流近くの砂漠に向かう。


途中まで道が在りその先は消えて無い、仕方ないので川沿いに空から行く事にした。

川沿いに南下しドラゴン山脈連峰の近くの、砂に埋もれた大理石らしき柱が見える場所に降り立ち、キューブが反応したので見るとここが、古代コルドバー王朝の遺跡らしい・・・

たまに住居の成れの果ての廃墟が所々在り、屋根がない廃墟を見てクラストさんは言う。


「住めなそうな建物だな」

「こんな所に住む気? 何ですか?」


クラストさんの発言に、アリスさんは驚きながら聞くと。


「ドラゴンは基本何処でも住める、砂は嫌だが」


アリスさんはジト目でクラストさんを見ると。


「砂以外の場所なら住めるて、普通に言えば良いのでは?」


呆れた顔をしながら言うと、クラストさんは。


「砂は落とすのが面倒だし、太陽に熱した熱い砂は嫌なんだ!」


そう話をしてたが、面倒だから会話には入らないがトレジャーハンタースキルが、この遺跡に反応してるのでお宝が、期待できそうな気がする。


そして僕はキューブの地図を頼りに、朽ちた街を見て回りそして大きな城だったらしき、朽ちた城らしき物を発見した。


「城ならお宝が沢山在りそうだな・・・」


僕はその廃墟に成った朽ちた城に入る、中に入ると広いが砂が所々積もり中は薄暗く、もう何世紀も放置された様な感じがした・・・・・・

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