とある冒険者の旅の始まり
ベル・グレイス編本編スタート
此処は大陸と大陸がぶっかり合い、グレイトアルプス山脈で仕切られた二つの大陸、グレイトアルプス山脈北はロングバレー大陸で、南は南極大陸だが未だにグレイトアルプス山脈は未だに成長している。
ロングバレー大陸の西側の国、ソロスティアの王都アバロニアに今回の主人公、19歳の青年のベル・グレイスは居た。
喜一が旅を始めた同じ日に、ベル・グレイスも王都から旅に出発をする、稼いだお金で目標の装備を不思議な太った店主から、不思議な武器屋なのか道具屋なのか分からない店で、普通なら高いオリハルコン武器や珍しい防具や道具を買い集めた。
たまに狐耳の女性が居たり、ピンク色の髪の綺麗な女性が居たり、たま何か変な物をタダでくれる女性が店番してたりする。
それに出会う客には知らない言葉を話す者、大抵の言葉はアイテムで通訳されるが、ベル・グレイスは未知の言葉に世界は広いと思った、そう思う事にした………自分が住む世界と近い世界の住民とは知らずに。
そしてベル・グレイスは拠点にしてた、アバロニアの駆け出し冒険者が安く住める、貸し長屋を引き払い大屋に鍵を還して、不思議なモンスター革の鎧を装備し見た目普通の、フード付き外套を羽織り鎧と同じとは思えない、モンスター革のブーツを履き何個か買った内の一つの、片手剣を帯刀し見知った警らの騎士や、地下水道の悪党を引き取って賞金をくれた騎士詰所に挨拶をし、朝霧の早朝にアバロニアを後にした。
王都始発の魔道列車に乗れば、南極大陸近くまでは運行してるし早く行けるが、装備や食料の使い込みでお金がないので徒歩で行く事にした。
沢山買ったので店の店主から貰った、不思議な小物なら無制限に入るウエストベルトバック、店主に此れもお試しで貰った見た目普通のテントに、何の変哲もない普通サイズのリュック、何の変哲もないリュックだが大きな物が吸い込まれる様に入る。
朝焼けに煙る街道を歩きながら進む、大抵狩られたモンスターの姿は無く、途中でたまに出る角ウサギを狩り、角や皮や肉を近くの町や集落で売り乗り合い馬車で、色々我慢しながら数日後に南極大陸入り口の街、エミスタールに着いたが光の粒子を鉄の煙突から出す、ブルーのゴツい魔道列車なら一日で着いただろう。
ベルは魔道列車代を残せる位は、稼いでから出ればと後悔してるが今更で有る。
日が沈み始めた頃に、エミスタールの街に入り先ずはまた買ったホーン・ラビットを、素材買い取りの道具屋で売り冒険者としてまあまあ安い宿に泊まる、堅いパンとスープに野性味の臭みが残る何かの肉料理を食べ、節約に料理をケチるとやはりキツイ料理しか出ない、ベルは部屋に戻りさっさとベッドに入り眠る。
翌朝は後ろ髪を結い、寒さ対策をして早朝の宿を出る、南の南極大陸の街道に向けて歩く。
此処から先は馬車は無く、誰もが自分の足で進む道だ。
ベルは南極大陸への道に一歩踏み出した…………
「そろそろオレに、物語譲ってくれませんか?」
此れは失礼。
「長い語りだったな…………」
さてだいぶ尺を持って行かれたが、オレはベル・グレイスで父と祖父に世界を見て来いと、先ずは王都アバロニアの冒険者学校で知識を学びつつ、冒険者の実績も積み重ねお金を稼ぎ、教員に色々な知識を引き出して色々な経験を、後に繋げる為に情報も集め去年卒業したが、王都地下水道や王都近くの盗賊掃除の仲間に入ったり、普通にソロで酒場や騎士詰所や警ら詰所の、冒険者お仕事依頼を見ては依頼を引き受け、モンスターの間引きをしたり、薬草やキノコを採集依頼をこなしたりした、たまに不思議な依頼書も掲示されてたけど。
大抵儲かったのは悪党捕縛と、王都地下水道のモンスター退治だがたまに、何処かの貴族令嬢が現れては魔法を使い、スライムやゼリースライムを倒してたが、何故かスライム以外は倒す気がない…………たまに、けっこう強いスライムも居るのに。
たまにドロップする、スライムコインを手にしては何処かに帰って行く、謎が多い何処かの貴族令嬢だなと思った。
たまに王様が政務を抜け出して、何か八つ当たりのセリフを言いながら、モンスターに攻撃を放ってたが見なかった事にしてる。
そして今目指してるのは大氷湖近くに在る、スノーホワイトキャッスルの遺跡だけど、普通には入れない遺跡らしい。
先ずは仲間を増やしてから、挑もうか考えてる。
途中で南極大陸入り口の看板を過ぎ、街道が雪道に変わり行く……街道の両端に、不思議に長い柱が有り何かの光が点滅して、存在をアピールしてる様だった。
更に太い柱の近くには、たまに誰かがビバークしてるらしき後が在ったりする、エミスタールからスノーポイントの街には半日で着き、早い昼を取り東のニールの街と南の港町ブエナスの分岐点、まあ迷わず港町ブエナスに歩き行く。
大雪原の南極大陸は天候が変わり易い、晴れてた筈が雲が出始めたら雪が舞い始めた、オレは急ぎ街に向け足早に行き夕方前には街に着き、街に明かりが灯った雪と夕焼けの海風が冷たい、最初の港町にして目的のスノーホワイトキャッスルに行く、最大の食料を買えたりする街でもある。
南極大陸には基本外壁や防壁は無い、モンスターは基本街の側に居ないが、雪原の深い森やスノーホワイトキャッスルに人が住まない場所に、モンスターは弱肉強食の争いをしてるとか教員から聞いた。
それでも海にモンスターは居るし、海岸部の砂浜にも子供でも踏んで倒せるモンスターが居るらしい。
基本シジミみたいな貝類モンスターは、踏まれたり棒で殴られただけで倒せるとか、そして漁師は冒険者の猛者が多いらしいが、それは魚モンスターに限るらしい………陸はだめなのか?
まあ教師曰く得意分野に特化した、狩りの手法が有り海と陸では発揮する技能が違うらしい、まあ普通の冒険者はそんな歪な技能は無いから、南極の漁師は特殊なだけだとか、何人かの教師が議論を白熱してた。
実際に見てないので何とも言えない、まあオレはこの近くで少しお金を稼ぎ、一応長くスノーホワイトキャッスルの攻略の期間を考えて、多めに食料買い込みはしたい。
なので先ずは依頼書とか在りそうな場所に行く、ブエナスの街中は活気が有り宿屋も何軒か有り、大抵は宿屋兼食堂パブが軒を連ねる。
オレはその一軒に何故か引かれ、白い鹿の絵のある南極鹿亭に吸い込まれる様に入った。
中はうるさくウイスキーを豪快に飲む男達、豪快に肉を喰らいウイスキーで流し込む者、ホットビールと何かの魚蒸し料理を食べる人、ホットビールにフィッシュ&チップスを食べる者、そしてホットワインやホットビールで掲示板を見る者、色々な人が早いかは分からないが酒に食事をして居た。
「いらっしゃい」
黒髪の女性が忙しく料理を作る、少し下ぽい年齢の女性が次々に料理を捌いて居た、店員も忙しく走り回り更にコックらしき男性は、奥で半分灰に成ってた。
「ホットビール追加!」
「俺はホットワインだ!」
「俺は毎度の葡萄酒」
走り回る店員は更にスピードを上げ、注文を捌くスピードを上げて行く。
食事の前に依頼書の在る掲示板に行き、大抵は道具屋が色々な所から発注されてる、モンスターの毛皮や南極大陸にしかドロップしないモンスター肉の、依頼書やパーティー勧誘に初心者の仲間募集とかの、募集まで依頼書掲示板近くに在る。
一応見た後にスノーベアーの毛皮依頼や、スノーウルフの毛皮と肉の依頼や、羊の様な毛の在るスノーブル……モコモコ羊の様な毛をした、大型の白い牛が毛と肉の値段が一場依頼の中で高い金額、依頼書を何枚か取り宿の部屋と夕食と一人仲間が欲しいので、性別関係無く一応レジで張って良いか聞いて、羊皮紙を貰い募集して夕食を食べてたら羊皮紙を取る、店員の少女………店員の募集はしてないのだが。
夕食を食べ終えると、募集の羊皮紙を持って正面の席に座る店員さん、まあ店員にしては浮く位の金髪美人で、容姿は幼い感じだが………さて、面接でもしますかね。
この続きは次回に続くよな?
喜一に戻らないよな?
??「次回私が登場」
??「私は危うく行き倒れだったけど・・・・・」