目覚める力・・・
世界樹に向かい街道を歩く、何故か暗い場所から女性の天敵ゴブリンが現れる、まだ夜でも無いのに異常だ・・・しかも何か手足が長いの意外に、人間みたいなゴブリンまで居る。
「その女二人を俺に渡せガキ・・・」
小太りの人間みたいなゴブリンが、人間の言葉を話し驚いた僕だが、何故かセーラとエルは冷静だ。
「・・・嫌な物に再開しましたわゴブルリン、貴方死んだて聞いたわよ」
「ゴブリンに転生してまで、私達の前に現れる何て最悪ですわね」
あの商人記憶が大半消えるとか言ってたが、何か普通に記憶有る気がするんだが、もしかしたら二人を性奴隷から解放出来る位、不完全な奴隷にしてたかも知れない・・・抱いたの早まったかな・・・
「やっぱり俺の嫁、セーラ様にエルリーナちゃん」
「「貴方は異性として無理!!!」」
「大丈夫、特殊な俺の体液媚薬で、俺の女に完全にしてやるからよ」
「「何だか分からないけど、全て気持ち悪いですわ!!!」」
色々思う事は有るが、僕の・・・いや私の女に変な体液の媚薬は許さんから消す・・・
「二人共私の後ろに・・・」
「「はい、ご主人様」」
「クソ、何でこんなパッとしない小僧に、セーラ様にエルリーナちゃんが従ってるんだ!」
このゴブリンに教えてやろう。
「私の女だからさ」
「なんだと!」
唾が飛散するのをバックステップで、二人を脇に抱えて避ける・・・汚な。
「汚いですわ」
「汚いですね」
「酷いよ、俺の女に成る前に俺より不細工な、そんなガキに抱かれる何て」
二人は同時に言う。
「ゴブルリンよりご主人様の方が、百倍イケメン」
「貴方よりご主人様の方が、百億倍イケメン」
「私はフツメンだけど?」
「ぎゃあ~ 許せん、二人を洗脳するなんて!」
何か都合が悪い現実逃避か、二人の言葉が洗脳によるセリフと思ってるが、人間より底辺なゴブリンより下の人間は居ない。
「私はご主人様の愛ペット、あんなゴミの戯言は聞いてはダメですよご主人様」
「ぎゃあ~ 俺のセーラ様が、性奴隷でも言わない事を平然と・・・許さないぞクソガキぃ~」
口から泡を吹きながらヨダレを流し、唾を飛ばし鼻水を流す汚なきゴブリン。
「一番の貴方の愛ペットは、私よねご主人様・・・チュ」
「ぎゃあ~!!」
もう鬱陶しいなあのゴブリン、しかも手足長いゴブリンも困ってる様だ、どうするの的な顔で居る。
「エル、私のご主人様にキスをしないで!」
「違いますわ、私のご主人様よセーラ」
「現状二人の主だけど、喧嘩すると夜のご褒美に昨日喜んでた囁き無し」
二人は顔を見合わせると、ゴブリンに向きエルは剣を抜きセーラは、魔法を放つ体勢に成る。
「畜生! クソガキ殺す! 殺れ!」
やっと命令が来たかと、長い手足を高速で使いエルとセーラに襲い掛かるが遅い。
「ファイヤーボールです!」
放った巨大なファイヤーボールは、セーラに飛び来たゴブリン二体を燃やし尽くす。
「バカな!」
エルは素早く動き襲い来た一体を真っ二つにし、バックステップで一体の攻撃を躱し、大地をブーツのスパイクで踏ん張りを利かせ、閃光の様に向かいもう一体を切り裂く。
「そんなバカなぁ~!!」
驚愕するゴブルリンと言う名のゴブリン、だがまだ森からゴブリンは現れる。
『我が力を使うが良い・・・』
トックンと心臓が跳ねる感覚と、身体から沸き上がる力を僕は・・・私は・・・俺は・・・制御出来るのか?
『我が力はソナタと共に在る、さあ我を再び目覚めさせよ喜一!』
目覚めさせる・・・何をだ?
『なら私の力を再び目覚めさせるのです、さあ・・・我が力を・・・光を・・・喜一が再び世界に示すのです』
『私が先だ、引っ込んでろ年増!』
『次・・・言ったらお尻叩くわよ・・・』
え~と何か喧嘩始めた様な・・・それより、昔妹が一回死んだ時に、聞いた気がする声だな・・・懐かしく優しい二人? の声が聞こえる・・・
『さああんな本を解読せずとも・・・』
『我等の力は共に喜一に継がれている・・・』
受け継がれている?
『『我が愛し子よ、力を今こそ再び解き放て!!』』
私の周りが静かに成り、静かに水滴が水面に落ちる様に、何かの枷を外れ私は光の衣と光る羽衣を顕現した。
セーラとエルリーナに不思議な、暖かな光の玉に守られると喜一から放たれた、突風から二人は光の玉に守られた。
「何だアレは!」
ゴブルリンは驚愕しながら、何が起きてるか考えるがゴブリンの脳では混乱するだけだった。
風圧が喜一から解き放たれ、喜一は白く光る衣に羽衣の様な光を纏い、背中には後光の様なリングが発現し、そのリングの周りに七枚の桜の花びらが開花するように開き、二つの桜の花びらが喜一の手に収まると、光の玉に成りそして光の玉は無言の喜一の両手から、無数の光に成りてゴブリンに光の矢の雨を降らせ、ゴブリンは塵に成り虚無の彼方に帰って行く。
「何だアレは・・・何だアレは・・・ヒギャァァァァァ!!」
光がゴブルリンの胸を貫き、断末魔らしき声がした直後暗い闇に吸い込まれて消え行く、ゴブルリンは攻撃で倒したが滅んだかは定かではない、そしてエルリーナとセーラは喜一を見て言う。
「ご主人様凄いです」
「流石ご主人様だわ、異世界は分からない・・・異世界・・・?」
大切な誰かを思い出せそうなエルリーナだが・・・
「ご主人様!」
「セーラを先にご主人様に抱き付かせませんわ!」
エルリーナは思い出すより、セーラの抱き付きを阻止に向かったのだった。
その頃世界樹では、光る少年に助けられたがあの力は何かと悩んで居た。
「アレは見た事なき力、しかも魔力だけどあんな具現化した魔力は異常、何者なのかしらね・・・只の人間の子供の芸当では無いわ」
世界樹から見つめる、聖堂の神官司祭の様な服装のハイエルフは、世界樹の仲間に警戒する様に警報を発した。
そして喜一は、セーラとエルリーナの抱き締めに気が付く、服装は何時もの服装だがセーラが、「格好いい姿でした」と喜一に言えばエルリーナは、「ご主人様に惚れ直しましたわ・・・ぽっ」と言う、喜一は意味が分からず流されるまま二人の柔らかい物を、腕から感触を楽しんで居た。
何だか分からないが、いつの間にか大量のゴブリン居ないしまあ、何が在ったかは分からんな・・・
「二人共先を行こう」
「「はい、ご主人様」」
喜一は二人を連れイチャイチャしながら街道を進む、滅多に人が通らない街道を進み世界樹の元に、翌日着いたがセーラとエルリーナはげっそりしてた。
二人の魔力は更にアップしてるが、体力が余り無い状態で在るが喜一の側に居る二人だった。
私は・・・アレ、何時から私て一人自称に成ったけ? ・・・・・・まあ良いか、私は世界樹の根元に着き祭壇を探す。
綺麗な小川が沢山有り、森の一部から水が湧いてるらしい。
三人で空を飛びエルフ達が私達を不思議そうに見る、妖精や精霊の色々な種族の街が世界樹の根元の間に在り、何かアリスに似た精霊らしき翼を持つ種族も居た。
世界樹の裏側に向かうと、幻想的な深い緑の大樹と不思議な祭壇らしき場所が在る。
「あの場所かな? 行くよ二人共」
「「はい、ご主人様」」
私達は祭壇にゆっくり降りながら、大理石ではない不思議な石の祭壇に降り立つ。
「地の神と風の神様は居ますか? 御使いに、シンボルを貰いに来ました」
私の言葉に反応したのか、祭壇中央に二つの光の柱が現れる。
『アイツのお使いか、人間と・・・の子よ・・・』
今人間と何の子だって? 私は普通の人間だが?
『またダンジョン創るのに、我等の力が必要なのだろうよ地の神よ、めんどくさ・・・』
神様なのに普通にめんどくさいとか言ってるよ、あの謎の声が惰眠をもサボる風の神と言った意味が、なんとなく分かった気がする。
『普通なら我等のお使いかクエストを、ソナタに課すのだが・・・世界樹近くに現れた、ゴブリンを倒した褒美に授けよう』
『我の代りに風のシンボルも渡しといて、じゃあまた寝るわ・・・』
光の柱が一つ消え、土色の円盤と緑色の円盤を手に入れた、直ぐにキューブに入れ何故か嫌な予感がしたから。
「神に認められし人間よ、ソナタは何しに世界樹に来た・・・痛い!」
何故か現れた白い神官司祭の様な、不思議なハイエルフさんらしき方、セーラとエルは何故か固まったままだが何時からだ?
そしてハイエルフさんらしき人は、上空から落ちて来た栗らしき緑のイガが頭に刺さった。
『無礼者め、お前が一番何しに来た! 攻撃の意思を捨てぬと更に全員が痛い目に合うだろう・・・』
すぅーと何かの気配が慌て出す、気配を消し此方を攻撃する気だったらしいが、神様の祭壇を血で汚す気だろうか?
『我が祭壇を血で染める気で居るのなら、盟約破棄と認めソナタ達を守るきは失くし、世界樹から追い出す事を肝に刻め』
何かを悔しがるハイエルフさんらしき方、もしかしてブルークリスタルシティーのボンボンが連れた、エルフを奴隷にされた恨みを私に向けられたのかな?
「私の知るエルフの、エルクさんとは大違いだな・・・」
「あのポンコツエルクと、私を比べるで・・・・・・て! エルクの知り合い? あと、アレは一応ハイエルフよ・・・」
「はい、つい最近・・・え! ハイエルフ!?」
何かエルクさんの知り合いらしいが、このハイエルフさんはあのあんこ中毒社長の知り合いらしい。
「母の知り合いで、東方暁の北の地にエルフの社長してますよ・・・あんこのお菓子の為に」
「? あんこ?・・・エルフの社長?」
何故か戸惑いの空気が満ちる、まあハイエルフさんは桜花神樹にも居るが、私は接点が無いから知らないけどね。
「エルクさんが居る地に、アイテムで行けますが行きますか?」
一応聞くと、ハイエルフさんらしき方は言う。
「一発エルクを殴りたいから、連れてって」
「上坂てエルフも居ますが?」
「それはエルクの遠い親戚の子かしら?」
何だか分からないが、何処かの女神官司祭の様なハイエルフさん? を連れ、セーラとエルをお供に何故かハイエルフさんはイケメン銀髪二人と、ヤバそうな頭ポヤポヤそうなピンク髪のエルフを連れ、キューブの新機能を使いあの倉庫に出ると、何故か居る鬼人のユリさんとエルフと自称してたエルクさんが居た。
「数百年ブリね、自称エルフて名乗ってるエルク」
涙を流しエルクさんは、ハイエルフさんに向かい走る。
「ルキーちゃん・・・会いたかったよ~・・・ぐべぇ・・・」
ズッコケて顔面から床に盛大にキスをするエルクさん、ルキーちゃんと呼ばれたハイエルフさんは、頭を抱え頭痛でもしてるのか痛そうにしてた。
「ルキ~ちゃん、アレどうするの?」
「アンタまでルキーて言うな、ピンク頭」
「私の名前はピンク頭じゃあ無いよ、エイミ・・・」
「・・・・・・ルキーちゃん、顔が痛い~」
「だから聞いてる、私は髪の色ではなくてちゃんと名前・・・」
何かカオスなんだが・・・
「喜一ちゃん、私より先に彼女・・・奴隷・・・まさか!」
いつの間にか居て詰め寄るユリさん、ユリさんは怖い顔をして言う。
「不純な事をしたわね、しかもコレ噂の異世界の人にする奴隷の首輪・・・まさか買ったの?」
ユリさんに色々話すと・・・エッチなの以外、絶望の顔をするユリさん。
「あんなに清純な喜一ちゃんが、異世界の女の子に熱を上げて獣に・・・」
二人をチョメチョメして抱いた事は、話して無いのに何故だ?
「何処で育て間違えたんだろう?」
「ユリさんに育てられた覚えはない・・・」
ルキーてハイエルフさんは、エルクさんに服に鼻水付けられるわ、ピンク髪のエルフにひょろひょろパンチを食らってた。
「ご主人様、お姉さまに私の事を紹介して下さい、将来の妻ですから・・・」
セーラはそんな台詞を言うと、鬼の形相に成るユリさん。
「ご主人様、私も未来の妻ですよね?」
ユリさんに見せ付ける様に、エルが私に甘えながら言う。
「・・・・・・喜一ちゃん、その子達を私に渡しなさい、首輪を千切って異世界に送り返すわ、例え首が落ちても・・・」
二人を抱えバックステップして、ユリさんから距離を取る。
「喜一ちゃんはその不完全な奴隷に、絆されてるだけよ・・・そいつら普通に首輪を千切れば、異世界に還せるわ・・・死体としてね・・・」
何か怪しき黒いオーラと、黒い般若のお面がユリさんの背後に見える。
「アレは、色々な嫉妬による暴走ね」
何故か近くに来て、冷静な分析結果を言うエルクさん。
「冷静な解析ありがとう、エルクさん・・・」
まあ涙やら鼻水で顔がぼろぼろだけど。
「お礼なら饅頭が欲しいわ・・・ぐっすん」
「小人達に頼んで売って貰って下さい、マツリはサボるので使わないで下さいね」
「いけずぅ~」
ユリさんはヤバい鬼の顔で言う。
「そもそも奴隷に完全に成ってたら、主に妻とか言わないわ」
それを言われ明後日の方を見ながら、二人は言う。
「少し記憶を取り戻したのは、ご主人様と初めてをした日の布団の中で、凄い気持ち欲って身体に魔力が満ちた時に・・・少し思い出して・・・」
何かぼやかしてる様に、セーラは言うとエルも。
「私もご主人様に初めてを捧げた日の、あの凄い魔力を身体に満ちた日ですわ、しかも今日はあのゴブルリンを見て更に思い出しましたが、何か異世界の言葉に引っ掛かりが・・・」
セーラは言う。
「エルはそこまでは思い出して無いみたい、私は黒い集団に拉致をされたのは思い出しました、あのゴブルリンとゴブリンの集団のお陰で、あと誰かに前にゴブリンから救われたはずですが、何故か思い出したくないですね・・・」
セーラがそう言うとエルも。
「確かに私もゴブリンから、誰かに助けられはずですが何か思い出したくないて、セーラと同じく思いましたわ・・・何故かしら?」
何故か溜め息をするユリさん、何か私は白い目で見られてるが・・・私は男だから、色々興味は尽きないんだよ。
「喜一ちゃんは、困った子ね・・・」
何故かあの黒い般若が消えて居た、そしてエルクさんの提案でこの後お茶に成ったが、僕のお菓子を気に入ったルキーナさんが東方暁に引っ越しを決めたのは、言うまでも無い。
その後桜花神樹のハイエルフの方々と共存したとか、暫くは小人の集落にお世話に成るらしい・・・それ私の実家近くだよね?