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第十五話 交渉成立

最近執事速度早い+時間それなりに取れてるの大きい。


〜シーロン星系・天空城・応接間控室〜


大公たち全員に指輪を嵌めてもらってから天空城中央にあるアクエリアス城の応接間へと移動した。量子通信の機材もここへ移してあり、それを聞いた大公は私に許可をとり本国と連絡を取り始めた。

それがついさっきで、私達は気を利かせてこうして控室の方に移動したってわけ。あ、ちゃーんと盗聴はしてるよ?まぁ向こうも盗聴されてるってことは気づいてるみたいだけどね。


「向こうはどうすると考えてる?」

「そうねぇ、こっちが帝国傘下に入ろうとしてるんだから敵対路線は無し、あとは条件をどうするかじゃないかしら。向こうも何かしら要求しくるでしょうしね」


リアムが少し心配そうに質問してきたが私は何気なしに答えた。まぁなに言われても悪いようにはしないから大丈夫よ。


「そうか、大丈夫だよな?」


心配性だなぁ〜。


「なにをそこまで心配してるのよ」

「帝国傘下に入ったら今までできてたことができなくなる可能性があることだな。細かく法律を確認したわけじゃないが色んなことに制限がかかるのは目に見えてるぞ」

「あーそのことね、まぁ制限がかかるのはこの際仕方ないわ、向こうは私達が傘下に入らないのなら武力行使も辞さないって感じなのよ、流石に別銀河の3分の1を治める帝国を相手取って戦争はしたくないわ、するにしても今のままじゃ戦力が足りなさすぎる」


流石に今あの帝国相手取って戦争するのは面倒くさいこと極まりないのよね。それだったら傘下に入って上の方の地位を目指すほうが面白そうだしね。


「今は戦争より地位を上げるほうが楽しそうだとか思ってないか?」

「えっ、お、思ってないよ?」


エスパーかよ、リアムには私の考え伝わってないはずなんだけど...


「てか今更だがルリとリアに確認取らなくていいのか?」

「あー...どうしよ?」

「忘れてたな?」


あはは...そういえば確かに伝えてないね...よし、仕方ない。事後報告にしよう。怒られる気らするけど反対はしない筈だから。


「うん、事後報告で」

「はぁぁ、あいよ。今はこの交渉をまとめるほうが先か」


「申し訳ありません。お待たせしました」


護衛の一人が扉を開けてこちらを呼びに来た。

あれ、通信繋がったままだけどいいの?

応接間の方へ戻りソファに座ったら通話の向こうの人が語りかけてきた。


『揃ったようだな、良ければ顔を見られないだろうか?』

「ええ、構いませんよ」


中年男性くらいの声かな?が大公のスマホっぽいものの中から聞こえてきた。別にいいかなと思ったので画面を出してそこに向こうの画面を表示した。誰?身分高いのはひと目でわかるけど...


『助かる。では自己紹介をしようか。私はルーベルト帝国皇帝ベルラ・フェル・ハーロン・ルーベルトである』


皇帝陛下ァ!?なんでぇ!?...へ?どうしろと!?

リアムは私と同じようにびっくりして硬直しているようだがヒビキはいつもの変わらなさそうね...


「お初にお目にかかりますわ皇帝陛下。私はアクアス総帥のルミナ・エコー・ショールと申します」

『うむ。...本題に入る前に1つ聞こう。〔そなたらは日本人か?〕』


.........へ?今日本語話した?この皇帝。てか日本人か聞いてきたし皇帝は転生者なの?

あ、皇帝の姿は黒髪にうっすら金髪みたいな髪で日本人みたいな顔立ちをしているわ。日本人の血でもどっかで入ったのかしら?まぁそれは今は置いておいて、とりあえず答えないと。


「〔ええ、そうですが。なんなら我が組織の中枢今の所ほぼ日本人ですけど〕」

『〔ほう!そうかそうか、日本人は知ってるだけでは1人しかいなかったから他の同郷に出会えて嬉しいぞ〕で本題だが、こちらからもいくつかの条件を出させてもらうそれらを呑んでくれるのなら子爵位くらいならくれてやろう。聞いた感じだけでも我が国に多大な利を生みそうだしな』


皇帝も日本人かーそしてあともう1人いるの確認してるのね、是非とも会ってみたいわ。

で、条件ね、やっぱりあるわよねーでも呑んだら伯爵位って相当ね。この皇帝どこにそんなに期待できる要素があるのかしら...ほら、大公たちも困ってるじゃないの。

目の前の大公たちの困った様子から皇帝がとんでもないことを言ってるのがわかるわね。


「それは喜ばしいことですわ、してその条件をお聞かせ願えますか?」

『ああ、だがその前に非公式の場だけになるだろうが言葉遣いは自由にしてもらって構わない。〔というか同郷で味方になれそうなのに敬語は堅苦しくて嫌だからな〕』

「では、そうさせてもらいます」

『よし、それでは条件だが、

1つ目が、経済界と政治への進出

2つ目が、こちらの法の遵守

3つ目が、そちらの銀河の統治範囲を広げ開拓すること

4つ目が、一部でも良いが技術をこちらに公開すること

5つ目が、帝国又は皇家に忠誠を誓うこと

6つ目が、ワープ・ワームゲート関連の技術譲渡

7つ目が、領都となる星系に我が国の艦隊を配置すること

8つ目が、我が国の傘下となり国の方針には従うこと

9つ目が、帝都貴族学院に入学し我が国のことを学ぶこと

10個目が、たまにで良いが我と直接話す時間を作れ

以上の10個が条件だ』

「わかりました。全て受け入れましょう」


あっさりと言い切った私に大公も皇帝も護衛も驚いている。

だって、

1、3、9はやりたいことだし

2、5、8は国の傘下に入るなら守らないといけないことだし

7はいてもいなくてもそんなに変わらないし

4、6はあんまり技術譲渡はしたくないけどしたところで今は魔法7、8割の魔法科学技術だから純科学の帝国じゃ解析できないだろうから問題なし。なんなら作れたとしても今度はエネルギーが足らないだろうしね。だって今作ってるのは初期型でコアがあること前提だもの。

10が一番良くわからないけど同郷だし皇帝と個人的に話せる時間はあったほうが何かと良さそうだからね。


『そうか、交渉成立だな。今度帝都まで来てもらいたい、そこで子爵位の叙爵とパーティーを開こう。日程は追って伝える』

「わかりました」


さてこれで交渉は終わりね。つかれたー

読んでいただきありがとうございます♪

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@rumina_haku

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