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「まったく関わりたいと思わないよ。僕はどちらかというと、こうポチャポチャとして、かわいらしくて愛嬌のある娘がタイプなんだ。あの女はそりゃあ、ほとんどの人は美しいと言うだろう。だが、僕からすると何というか、整いすぎていて気持ち悪いのだよ。造り物のような、マネキンのような…そう思わないかい?」
中島の問いかけに、私は困惑した。
私みたいな容姿も人並みで、運命の女性とも未だに出会えていない独身者からすると、誰もが羨む美貌の女性を妻にしただけでも、それはもう人生での何割かの賭けに勝利したように思えるのだが。
どうやら中島は、そうではないらしい。
中島の私を見つめる双眸が、あまりに切実な色合いなので、彼の意見を否定しては、この話が進まなくなるのではと思い、私は黙って頷いた。
「君は嫌いな人が居るかい? 説明できないが、どうもしっくりこない、いっしょに居ると落ち着かない、居心地が悪くなる。そんな人だよ。どうだい?」




