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変貌  作者: もんじろう
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15

「お前は奥さんを心底、愛しているのか?」


 私の問いを全く予想していなかったのか、中島は、やや狼狽した。


 が、すぐに私をにらみ、強い口調で答えた。


「それは間違いない。出会った頃の彼女ではなく、今の妻のためなら何だって出来る。こうして君と話をしている間も、僕は妻の顔を見たい。抱きしめたくて、たまらない」


「誓えるか?」


「ああ、命を賭けたっていい。僕は妻を愛している」


「だが、奥さんの正体は知りたいのだろう?」


「ああ…」


 中島の顔が歪んだ。


「彼女の全てを知って、受け入れたい。僕は妻の下僕…そう『愛の下僕』なのだ。もう逃げられない」


「分かった」


 私は頷いた。


 中島の決意は本物のようだ。


「直接、訊いてみるのが良いだろう」


「ええ!?」


 中島は大きな声を出した。


「私は、お前の奥さんとは話したことはない。だが、捜せばすぐに見つかる」


「捜す?」


 中島が、私の言葉を繰り返した。


 私は眼を閉じた。


 中島の奥さんを捜す。


 見つかった。


 繋がる。


「私は、中島の友人の坂本と申します。初めまして」


 私は挨拶した。


「どうやら、中島が奥さんのことで、ひどく悩んでいるようでして。直接、話をしてやって欲しいのですが」


 中島が怪訝な顔で私を見ている。


 私は口を開いた。


「あなた、ごめんなさい。隠しごとなんて、したくなかったの…でも…本当のことを知ったら、あなたに嫌われてしまうかもって思うと…どうしても言い出せなくて…勇気を出して、お話するわね」


 私の口を通じて、中島の奥さんの声が言った。




おわり


 最後まで読んでいただき、ありがとうございます。


 ホントに大感謝です。


 面白く仕上がったと思います。←手前味噌(笑)

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