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短編集 冬花火

追憶のアスター

作者: 春風 月葉

 顔は思い出せないが、君という人が私にとって大切であることははっきりと覚えている。

 忘れないよ。

 シオンの花が咲く花園には星が降り注ぎ、月明かりに隠れた君の顔は笑った口元と頬を伝う涙だけを見ていた。

 瞼を開けば消えてしまう景色にしばらく浸る。

 本当は君の顔を見るのが怖かったのだと思う。

 君はきっと、私の嘘に気がついていただろう。

 それなのに君は何も言わず遠くへ行ってしまったね。

 さぁ、今宵は星が降るから、古き記憶に眠り目を覚まさぬ君の顔を追憶しよう。

紫苑の花言葉は、追憶。君を忘れない、遠方にある人を思う。

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