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追憶の声

作者: 煉瓦

思い出の声は

遠い

教室に轟いていた

自分の声さえもう思い出せない


懐かしい風

木にとまった鳥は知らない声で何かをうたっている

私も木に上れば

何かを歌いだせるだろうか


思いがあれば

さえずる思い出があれば

何か歌えるのだろうか

無だ

空っぽだ


さえずるほどの音色を持っていない

さえずるほどのくちばしをも持っていない

ならばどうしよう


歌を歌わず何をしよう

黙することで

悟ろうか

黙することで

自分を担えるか


今生の正道がかすんだのは

道化じみた人生の

副産物か

わからない


答えをだせたのは

若きからか

考えて

考えて

何を導こう

何を知ろう


己か

訴えか

志か


今宵も迷う

故に黙した

言葉よりも心が先行したから


案ずるより産むがやすし

なんて考えなしの答えはいらぬ。

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