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029.【声劇】の『ベース小説』という試み(2021.10.30)

 いつもご覧いただきまして、誠にありがとうございます。中村尚裕です。


 私、今回はまず嬉しいご報告から。


 複数のアヴァターを操る人形使いVTuber・焔丸ほむらまる様を原案に迎えましての合作『Reversal ~Fake(Vol.2)~』(以下『Reversal』)、『【声劇】Full ヴァージョン』が、このたび上演の運びとなりました。

 これも応援して下さる皆様のおかげです。誠にありがとうございます。


 さてこの『Reversal』、『Fake』シリーズの第2弾という位置付けになります。

 当の『Fake』シリーズ、発端は焔丸様からの熱いご提案でした。

 意訳すれば「原案となるアイディアはあるけれど、これを何とか面白いストーリィにできないだろうか?」ということになります。

 この時点で提示されたのは、基本設定を元にして【予告編】的に仕上げられた【声劇】。頻発する怪事件を巡る、主役2人のやり取りでした。


 怪事件の概要、主役2人の関係性、そして【声劇】にて示された、主役2人をおぼろげなイメージ。これらに私なりの解釈と考察を加えつつ、ストーリィとして演出して短編小説としたのが第1作のベース小説『Fake ~SNSに潜む自称悪魔や自称吸血鬼へ~』(以下『Fake』)というわけです。

 この時、私は焔丸様への個人的なプレゼントのつもりでこの短編を書いておりました。【声劇】として提示されたアイディアを尊重し、主として主役2人+αの会話で進行する物語構造を持つ、私なりのまとめ方――というわけです。


 そして後日ご尽力をいただいて、このベース小説は【声劇】として発表していただけることになりました(これを受けて、ベース小説も私の方から発表することにしたわけです)。


 さて私の文体(後に“中村節”とお呼びいただけるようになって参りました)、ご存じの方はご存じですが、相応のクセを持っております。

 私なりに脳内イメージを文章化すべく工夫した結果ですが、【声劇】化の際にはどう伝えたものか――という悩みが立ちはだかることになりました。


 結論から申せば、対応の鍵となったアイディアは主に二つ。脚本化にご尽力下さった千鳥涼介様の発案です。


 まず一つとして、【声劇】としては採用例の控え目な『ナレーション役』の導入。

 【声劇】では『登場人物の科白』のみで物語を進行させることが多いのですが。私の作風の一翼を担うアクション描写は、科白だけで描くのは困難です。よってナレーション役の出番を意識的に増やしていただきました。もちろんアクション描写では、講談師もかくやという活躍ぶりです。


 もう一つとして、『地の文』のアレンジ。

 『眼で読む』小説とは違って、音だけの【声劇】では『音の順序』が理解の鍵を握ります。『眼で読む』文章は表意文字や前後関係を視野に納めることができますが、【声劇】ではその利点が見込めないからです。

 そこで『音の順序』を整える意味で、地の文をアレンジするわけです。これにはナレーション役が発音しやすくする意図も込められています。


 以上の2つを始めとした工夫の数々により、第1作『Fake』はご好評をいただいて今に至ります。


 この流れを受けて、続編『Reversal』のお誘いをいただくことになりました次第。


 前作『Fake』は、言わば紹介編とするのが相応しい位置付けでした。つまり紹介編とするからには、本編が存在するわけです。


 ここへ来て原案の焔丸様も、長らく温めていた構想を総動員。

 ご本人いわく「やりたいことが多すぎて、一本の物語に上手く納めるには腕が要る」という物量です。どれほどのものかと申せば、『本編約3万1千字弱』に対して『打ち合わせの内容約3万字』というもの。これを【覚書】の形に要約しても約1万6千字でしたから、その物量は推して知れるものがありましょう。


 で、紆余曲折を経て書き上げましたのが『Reversal』のベース小説という次第。


 もちろん、【声劇】化の苦労はここからです。

 筆頭は脚本化の作業です。物量もさることながら、今回はアクション・シーンも手加減なしです。勢い何が困ったかといって、『他の誰がアレンジしても“中村節”が残らない』と申すもの。

 ただし、これに関しては前作で学ばせていただいたものがあります。アクション・シーンについては主に私自身がアレンジの原型を担当することとして解決を図ることに。その他の部分と総括役は、【声劇】で経験を深めた焔丸様が担当という形で脚本化。


 もちろん他にもありますが、こちらの【声劇】版も紆余曲折を経て上演に至る――という次第です。


 要は、『動き続けてみれば、何かが変わる』ということ。

 もちろん関係者の皆様のご尽力あっての賜物です。ただ、動かずにいては、何も起こらなかったであろうこと――これには疑いの余地はありません。

 『【挑戦】こそ至上』と信じて動いた、これが私の得たものの一つと申せましょう。


 というわけで、【声劇】『Reversal』Full ヴァージョンの上演をご案内。


 ◇


◎【上演情報】(敬称略)


○【声劇】『Reversal ~Fake(Vol.2)~』Full ヴァージョン(配信タイトル『声劇ドーーーーーーン!!!!!!!!』)


 ◇


◎【上演日程】


○日時:2021年11月20日(土曜日)14:00~


○配信URL:

・Showroom:https://www.showroom-live.com/homu_LIVE_room

・Twitch:https://www.twitch.tv/velno_yomi

・YouYube:https://youtu.be/iHkF2Dp0NOU


○STAFF

・原案:焔丸ほむらまる

・ベース小説:中村尚裕

・脚本:焔丸&中村尚裕


○CAST

・焔丸&ぜろつー

・夜見ベルノ

・中村尚裕


 ◇


◎【参考情報】


○【ベース小説】『Reversal ~Fake(Vol.2)~』

・https://ncode.syosetu.com/n9607hd/


○【声劇】『Fake~SNSに潜む自称悪魔や自称吸血鬼へ~』

・YouTube:https://youtu.be/N_oPcej5s-0

・ベース小説:https://ncode.syosetu.com/n8872gn/


○【Twitter】

・焔丸様:https://twitter.com/Creators_Nest

・夜見ベルノ様:https://twitter.com/velno_yomi

・千鳥涼介様:https://twitter.com/penko007bbb



 ◇


 よろしければまたお付き合い下さいませ。


 それでは引き続き、よろしくお願いいたします。

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