表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

20/226

018.【Better】が【Best】の上をいく日(2021.05.29)

 いつもご覧いただきまして。誠にありがとうございます。中村尚裕です。


 私、常より考えておりますのが『継続は力なり』という考え方の威力。

 元は、『(努力を)日々積み上げる大切さ』を表すもの――と私は解釈しておりますが。


 そこはそれ人間ですから、「一足飛びに【Best】の成果を手に入れたい」という心情は私とて胸に抱くわけです。

 ただここで気を付けたいのは、『【Best】とはどのような状態か』という『【認識】の根拠』を、『詳しく具体的に思い描くこと』。

 なぜなら、そもそも具体形を思い描けないようであれば、『【Best】が手に入ったこと』自体が【認識】できるはずなどないからです。仮に一瞬なりと手に入ったとしても、その状態を【Best】と【認識】できないようでは、【Best】を維持することなど不可能でありましょう。


 つまり、【認識】できないということは、手に入れられないのとほぼ同じことなのです。


 例えばここで、【Best】の一つとして『【魅力的】な作品を自分が作ること』という願望を取り上げてみるなら。

 少なくとも以下の項目を思い描けなければ、【Best】は手に入れられない(【認識】できない)ことになります。


・【誰】にとって【魅力的】であるのか

・【何】(作品中の)が【魅力的】と映るのか

・【なぜ】、(【誰】に)【魅力的】と映るのか

・【どこ】へ配置すれば『【魅力的】と思ってくれる相手(【誰】)』に届くのか

・【いつ】を選べば、『【魅力的】と思ってくれる相手(【誰】)』に届くのか

・【どのようにして】【魅力的】と感じる心理を誘導するのか


 実際には、上記の項目は何段階にも細分化・詳細化されるはずですが。

 初心者がこの詳細を知ることは、まず不可能です。それどころかヴェテランですら、全てを把握しているとは限りません。


 さらには流行が移り変わるように、【Best】が移り変わる可能性だって大いにあります。


 よしんば望みに近いものが手に入った――と【認識】できたところで。


 ――それが【Best】だと、どうやって判断できるはずがありましょうか。


 と、ことほどかように【Best】を手に入れるハードルは高いわけですが。


 さらにここで、巨大なジレンマが生じます。

 何かと申せば、以下2点

・【Best】を手に入れたいのに、始めた時点では『何が【Best】なのか』、判断も理解も【認識】もできない。下手をすると、経験を積んでなお判断も理解もできないことさえあり得る。

・よしんば“何が【Best】なのか”を最初に思い描けたとして、もし途中で【Best】像が(流行の推移などで)変容したら、その時点で全ての努力が『無駄』になる。


 ではどうするか。

 【Best】を目指すに先立って【認識】を育てる――というのがまず思い付きそうなところですが。

 まずここに費やされる手間が、予想すらもつきません。

 そもそも『何が【Best】なのか』という命題を他人に投げてみれば一目瞭然と申すもの――たちまち諸説紛々、権威とされる人々でさえ異なる見解を示す世界です。初心者がまず見極められるものではありません。


 さらには世の中、『やってみて初めてわかること』というものが、それこそ数多存在します。


 【観察眼】というものは、見聞や経験を深めるにつれ成長していくものです。

 始めた当初は解らなかった詳細が、経験を積むにつれ理解できるようになってきた――というのはよくある話。

 それどころか、『それまで思い描いていた【Best】の上をいく状態が存在することに気付いた』などというのは何をか言わんや。


 なので、私が提案しますのは。


 ――『最初から【Best】を理解しよう』などという無茶な願望は、ひとまず棚に上げましょう。


 ではどうするのか――という疑問が湧いてきそうですが。

 その問いには、私はこう答えます。


 ――『大体の方向性をひとまず定め、【Better】を積み上げていきましょう』と。


 それでは【Best】へ向かう進路を誤る、『【Best】への最短経路』から外れる、要は『【無駄】な努力』が発生する――という反論も思い浮かびはしますが。

 もし、完全に【無駄】なるものがあるとしたら、『人生万事塞翁が馬』などという諺は今に残っているはずがないのです。当初「【無駄】」と判断したものが、本当にことごとく【無駄】である保証など、どこにも存在しないのです。未来は誰にも見通せず、よって状況は移り変わるものですから。


 そもそも多様性の導くところ、【Best】なるものは個性の数だけ存在する道理です。

 よって私の考察が行き着くのは、『自分にとっての【Best】は、他ならぬ自分にしか見付けられない』というポイントになります。


 ここで先述しました通り、【観察眼】というものは、見聞や経験を深めるにつれ成長していくものです。自ら動かずして得られるものではありません。

 よって試行錯誤を繰り返しながら自分を育て、その都度実力と【観察眼】を並行してアップデートしながら、『【Better】な姿と方向性を模索していく』のが、結局は早道――と、私は考えもするのです。


 そして忘れてはならないのは、『【Best】ありきの考えは【減点法】の思想』という事実です。

 【減点法】では、満点を超えることは不可能です。

 つまり満点を獲得した瞬間、進化はそこで終わるのです。


 一方で『【Better】を積み上げる考えは【加点法】の思想』です。

 【加点法】には満点も限界も存在しません。

 つまり可能性は、【Better】を積み上げる限り、どこまでも伸び続けるのです。


 そうやって【Better】と経験を積み上げ、【観察眼】を育てていったなら、さてどうでしょう。

 初心者の考える【Best】より、遥か高みを【認識】し得ることもできるはずです。

 そして【認識】できないことには、それは手に入らないのとほぼ同じです。


 そうやって【Best】のを超えたその向こうを【認識】した時、理想に近い立ち位置にいるのは、果たしてどちらでしょうか。


 【Best】を理解するために【認識】のみを育てている『【減点法】の方法論』か。

 【Better】と経験を積み上げ、【認識】と実力を育て続けている『【加点法】の方法論』か。


 100%明確な答えは存在しません。未来は誰にも見通せないからです。

 ただ私は後者、つまり『【Better】を積み上げる【加点法】の方法論』が描く可能性を選びます。


 よろしければまたお付き合い下さいませ。


 それでは引き続き、よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ