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185.【リアクション】という【描写手段】(第3回)(2024.11.16)

 いつもご覧いただきまして、誠にありがとうございます。中村尚裕です。


 さて私、このところ【説得力】と、その【対極】にある【手前味噌】、さらにその【代替】となる【表現】の一つ、【リアクション】について【考察】しております。


 【手前味噌】は実に【危険】な【地雷】で、そこには【作者】の【作者】の【自制】の【欠如】が透けるものです。これは【観客】の【思考の自由】をいずれ【侵略】しかねないものですから、【読解力】の高い“ありがたい【観客】”ほど読み取って離れていくことになりかねません。


 そこで【思考の自由】を【尊重】する【表現】の【例】として、【リアクション】を取り上げています。


 前回は、その【位置付け】を考えてみました。


 【アクション】の【主語】は【自分】です。【手前味噌】に陥る【作者】は、往々にして【アクション】に対する【観客】の【思考】を操りたがるものです。例えば「【自分】の【アクション】にはこんな【効果】が!」という具合に。

 ただ一方で、【自然現象】は【観客】の【思考】を操ったりしないものです。すると、【アクション】に対する【観客】の【思考】を操ろうとする【表現】は、軒並み【不自然】ということになります。そして【不自然】な【表現】に【説得力】は宿りません。


 これは【表現】一つ一つ、この場合は【アクション】単体で【表現】を【完結】させようとするから【無理】が生じているのです。複数の【表現】で【意味付け】を重ねて【表現意図】を補い合い、それぞれ【観客】の【理解】を補えばいい話です。


 この時、【アクション】と【意味付け】を重ねて【表現意図】を補うのが【リアクション】というわけです。


 今回はこの【リアクション】の【役割】、特に【存在意義】を掘り下げてみましょう。


 ◇


○【リアクション】の【役割】、その一端


 さて私は、【リアクション】を『【アクション】を補い得る【表現】』と記しました。

 ですがもちろん、お解りの方もおいででしょう。「【アクション】を補うも何も、【リアクション】自体が【アクション】の【一種】じゃないか!」と。


 この【指摘】自体は【重要】な【事実】です。

 ただしその上で私が【指摘】するのは、こういうことです――【リアクション】として【重要】なのは『別の【アクション】に関する【表現】を【内包】していること』と。


 考えてもみて下さい。仮に【表現】Aの【内容】を、【表現】A単体の中で「【全部】解って!」と【理解】を求めたら、どれほどの【無理】が生じることか。


 例えば【現代日本】を【舞台】とした【物語】だとして、です。【日本】という【単語】が【出現】した【瞬間】に、【作者】がこう迫るとします――「【日本】の【成り立ち】から【歴史】や【文化】、【地理】や【社会】や【言語】やその【背景事情】といった【全部】を【理解】して! 【話題】にする【日本】のことなんだから!」と。

 【観客】としては、とても付き合い切れたものではありませんね。そもそも【物語】が【進行】しません。


 実はこれが、『【アクション】単体で【表現】を【完結】させようとする【姿】』の【問題】に重なるのです。ここで言う【日本】が【表現】A、ひいては【アクション】に【相当】するというわけですね。


 では全く【理解】を求めてはいけないのか――というわけでもありません。【表現】Aに対する【表現】Bで【補助】したり、あるいは【アクション】に対する【リアクション】で【補助】したりすればいい話。

 もちろんあくまで【補助】ですから、『そもそも【理解】を求めたい【内容】を【コンパクト】に【抽出】し、馴染ませておく』のは【必須】です。【表現】Bにしろ【リアクション】にしろ、【独自】に【本来】の【表現意図】を持っているわけですから。


 ◇


 さて、今回は一旦ここまで。


 【リアクション】の【役割】は『【アクション】を【補助】すること』です。その一端として『【アクション】から【表現】の一部を引き受けて【内包】し、【アクション表現】の【軽量化】に【貢献】すること』があります。

 こうすることで【表現】の【分散配置】を【可能】にして、「(【表現】一つで)【全部】解って!」という【強迫観念】から離れる【可能性】を生む――という見方もできますね。


 もちろん【自制】を要しますが、私は相応の【見返り】があると【認識】しています。


 次回はこの【見返り】について【考察】してみましょう。


 よろしければまたお付き合い下さいませ。


 それでは引き続き、よろしくお願いいたします。

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