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180.【予告編】に関する【一考察】(第5回)(2024.10.12)

 いつもご覧いただきまして、誠にありがとうございます。中村尚裕です。


 私、【あらすじ】欄へ書き込む【内容】については大いに悩んだ【経験】を持っております。


 何せ【額面通り】に捉えれば、【あらすじ】は公募原稿で求められる【梗概】と【同義】、つまり【作品全体】の【要約】です。私としては「え、全部【ネタバレ】って、それでいいの?」と【躊躇】しますもので。


 では、【あらすじ】欄の【内容】として望ましいものは――というところに【興味】が赴くと考えますが。


 【額面通り】の【梗概】や【あらすじ】は、公募の【選考委員】でもない【観客全員】が求めるもの〝ではありません〟。

 『【観賞】前にいきなり【核心】までの【ネタバレ】をぶちまけられた』として、喜ばない【観客】も相当数は【存在】するわけです。

 また【Web小説】、しかも【連載】という【公開形態】も考え合わせれば、そもそも【額面通り】の【梗概】や【あらすじ】、つまり【核心】まで含め【ネタバレ】が【選考委員】でもない【観客全員】を喜ばせることにはなりません。


 と、ここまでを【確認】した上で。

 【あらすじ】欄の【可能性】欄について【考察】してみますと。

 例として【文庫本】の【アオリ文】に【着眼】してみると、この時点で『【作品】には【本編以外】における【楽しみ】も【存在】している』ということが判ります。この『【本編以外】における【楽しみ】』を、私は【周辺体験】、ただしその中で【プラス】の【事例】と位置付けております。


 人は【体験】で、【物事】を【人生】の【一部】として取り込みます。またそこで【価値観】に照らして、初めて【価値】が【認識】されます。

 逆に『【物事】の【存在】を知る』という【体験】すらない場合、人は【価値】を感じることはないわけです。


 また【作品本編】以外でも、【アオリ文】などの【周辺体験】で【期待】に胸躍らせたなら、その【周辺体験】そのものにも【価値】を感じることはあり得るわけです。


 つまり広義で考えれば、『【期待】を煽るものも含め、【周辺体験】は【作品】の【価値】の一部たり得る』というわけですね。


 というわけで前回は、【期待】を煽るものについてお話ししました。


 【作品】の【周辺体験】の一つとして【期待】を煽る上では、【先人】たちの積み上げてきたものから【範】をいただくことができるはずです。


 そう考えると【文庫本】などの【アオリ文】は【手本】の【一例】ということになります。ただ私としては、【研究材料】として【予告編】を挙げますところ。


 もちろん【予告編】と申しても【映画】あり【アニメ】ありと様々です。ですがもちろん、【自分】が【観客】として【良質】と感じたものを【サンプル】として【学び】を得ていけばいい、というのが私の考えですね。


 そこで今回は、【予告編】から得られる【学び】についてお話ししてみましょう。


 ◇


○【予告編】に観る【考え方】


 では、私が【予告編】を通じて学べると思っているものは何か――と申せば。


 総じては『【ストーリィ】の【概略】を追うばかりが【予告編】の【魅せ方】ではない』という【気付き】ですね。これは【作品本編】の【事実関係】をどう魅せていくか――と考える上でも役立つものと、私は捉えております。


 【具体的】には。


 まず一つ目として【匂わせ方】。

 何せ【予告編】ですから【内容量】は限られます。この限られた中で【言いたいこと全部】が収まるはずはありません。勢い【内容】に【匂わせ】を【駆使】するのはもはや【必須】、でなければ【予告編】として薄っぺらくなるわけですから。


 二つ目に【本編】の【切り取り方】。

 【匂わせ】にしても、【作品本体】から【断片的材料】を持ってきた方が【予告編】としては【効果的】というものです。もちろん【ハードル】は低くありませんが、裏を返せば【作者】として、【作品本体】の【随所】に【含み】を持たせていく【動機付け】にもなりそうです。


 三つ目、【流れ】の【作り方】。

 【予告編】というからには短いわけですが、短い中にも【溜め】と【解放】、【勢い】とその【加速感】があれば盛り上がることは間違いありません。これは【作品本体】の中でも、【フラクタル】な【入れ子構造】の、特に【小スケール】で【表現】する【細部】で役に立ちそうです。何かと申せば、【細部】に持たせる【溜め】や【勢い】などといった【テンポ】や【スピード】の【作り方】にも通じるわけですから。


 四つ目として、【ネタバレ】に触れない、あるいは【ネタバレ】と思わせない【語り方】。

 【全部】を語ろうとしなければ、【ネタバレ】を【ネタバレ】と【認識】するための【前提条件】というものを、【故意】に欠けさせることも【可能】になろうというものです。また『装甲騎兵ボトムズ/高橋良輔監督』の【予告編】で多用されるような、『主として【サブタイトル】つまり【象徴】について語り、【本編】にはほぼ触れない』という手もあります。


 五つ目、【解釈】の【拡張】。

 【物語上】に【配置】する【事実】の数々には、【複数】の【意味付け】を持たせることが多いものです。『うち【特定】の【意味付け】を重ね合わせるように【シーン】を【抽出】する』というやり方も考えられます。すると【観客】は【提示】された【シーン】の数々から、【本編】とはまた違った(ただし【表現意図】には沿った)【解釈】を【展開】することになるわけです。これもまた【ネタバレ】回避に使えそうですし、『同じ【要素】群で【表現】するにしても、【構成】次第で【魅せ方】は選べる』という【気付き】にも繋がりそうです。


 六つ目、【売り要素】の【抽出】と【印象付け】。

 【売り要素】は【作者】として押し出したい【最右翼】でありましょうが、【説明】でその【魅力】を伝えられるものとも限りません。なので実際の【シーン】から【抽出】して【提示】するのは【一手】というもの。実際の【シーン】をベースにすれば、【印象付け】としても【有利】に働きそうです。


 さし当たっては、私なりに以上を挙げてみますが。

 もちろん、【予告編】一本にこれら全てが入るとは限りません。ただ【試作】してみれば【優先度】や【演出効果】の面から【順位】を付けることができますし、また【統合】や【相乗効果】の【アイディア】も出やすくなると申すもの。そうすれば〝【表現】したいこと〟を【濃縮】できる【可能性】も大きくなります。またそうして【高密度】の【表現】ができてみれば、それはまた【面白く】もなりますし【作品本編】へ【フィードバック】できることもありそうです。


 ◇


 さて、今回は一旦ここまで。


 【予告編】から得られる【学び】は、何も【作品紹介】のためだけのものでもありません。短い中で【観客】の【意識】を惹くわけですから、これは【作品本編】にも【応用】できるものです。同時に〝【紹介】しやすい【作品】〟というものに【作者】として【意識】を振り向ける【契機】にもなります。


 というわけで、次回は私なりに【具体例】をご覧に入れてみましょう。


 よろしければまたお付き合い下さいませ。


 それでは引き続き、よろしくお願いいたします。

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