176.【予告編】に関する【一考察】(第1回)(2024.09.14)
いつもご覧いただきまして、誠にありがとうございます。中村尚裕です。
私、【あらすじ】欄へ書き込む【内容】については大いに悩んだ【経験】を持っております。
何せ【額面通り】に捉えれば、【あらすじ】は公募原稿で求められる【梗概】と【同義】、つまり【作品全体】の【要約】です。私としては「え、全部【ネタバレ】って、それでいいの?」と【躊躇】しますもので。
では、【あらすじ】欄の【内容】として望ましいものは――というところへ考えが及ぶことと【推察】します。
そこで今回は、【あらすじ】欄へ書き込む【内容】について私なりの【考え方】を【ご提示】してみます。
よろしくお付き合いのほどを。
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○【整理】:【あらすじ】欄という【存在】
先ほども触れましたが、【額面通り】に捉えれば、【あらすじ】は公募原稿で求められる【梗概】と【同義】、つまり【作品全体】の【要約】です。
これは【選考委員】が【作品】の【内容】を予め【把握】するためのものであり、また【作品】の【内容】を【要約】する【能力】を【作者】に問うものでもあります。
要は『〝【額面通り】の【慷慨】なり【あらすじ】なり〟というものは、【観客】の【期待】を煽るものではない』わけです。
もちろん、これはこれで【嘘】ではありません。が、『【観客】が【作品】の【存在】を知ってから【観賞】へ至るまで、あるいは【観賞】以後まで含めた【周辺体験】を豊かにするためのもの』と言い難いのもまた【事実】です。
【想像】してみれば腑に落ちるものですが、『【観賞】前にいきなり【核心】までの【ネタバレ】をぶちまけられた』として、喜ばない【観客】も相当数は【存在】するわけです。もちろん喜ぶ【観客】も【存在】しますが、それは【全員】というわけではありません。
つまり、『〝【額面通り】の【梗概】なり【あらすじ】なり〟は、〝【ネタバレ】を嫌う【観客】〟にとっては〝【作品】の【観賞体験】を損ねる【害悪】〟になり得る』のです。【観客】は【観賞体験】を楽しみたいわけですが、であればその【観賞前後】を含めた【周辺体験】にも【選択肢】はあっていい、という【考え方】も、あながち【的外れ】というわけでもなさそうです。
○【考察】:【Web小説】と【あらすじ】欄
ここで、【Web小説】の【事情】へ眼を移してみましょう。
【Web小説】の【主戦場】である【小説投稿サイト】、その大多数には【あらすじ】欄が設けられています。
ここで、【Web小説】の楽しみ方の一つに『【長編連載】を追いかける』というものがありますね。【予測】のつかない【二転三転】あり、場合によっては『【観客】の【反応】次第で後の【展開】を【作者】が変える』という【構成】もあり、しかも【執筆】は【公開】と【並行】であったりします。つまりは『【作品】が【完成】するまでの【製作過程】に立ち会う』という【楽しみ方】もあるわけです。
ここで【重要】なのは、『【観賞開始】の時点で【作品】は【完成していない】』ということです。これは『【観賞時点】から、〝【作品】の【展開】すら【変化】していく【可能性】を帯びた【状態】〟を楽しんでいる』、と観ることもできますね。
と、ここまでを【考慮】するに。
【あらすじ】欄に書かれていて【観客】が喜ぶのは、果たして〝【額面通り】の【梗概】〟だけでありましょうか。
もちろん喜ぶ【観客】は【存在】するでしょうが、それが【全員】とは、私には思えません。【ネタバレ】を嫌う【観客】はもちろん、【製作過程】まで含めて楽しむ【観客】であればなおのことでありましょう。
ここで、【あらすじ】欄の【内容】として〝【額面通り】の【梗概】なり【あらすじ】なり〟は、一定の【不利】を抱えることになるわけです。そもそも【小説投稿サイト】において、『〝【あらすじ】欄の【内容】〟は、【選考委員】〝だけ〟に向けたものではない』わけですから。
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さて、今回は一旦ここまで。
【額面通り】の【梗概】や【あらすじ】は、公募の【選考委員】でもない【観客全員】が求めるもの〝ではありません〟。
『【観賞】前にいきなり【核心】までの【ネタバレ】をぶちまけられた』として、喜ばない【観客】も相当数は【存在】するわけです。
また【Web小説】、しかも【連載】という【公開形態】も考え合わせれば、そもそも【額面通り】の【梗概】や【あらすじ】、つまり【核心】まで含め【ネタバレ】が【選考委員】でもない【観客全員】を喜ばせることにはなりません。
と、ここまでを【確認】した上で。
次回は【あらすじ】欄の【可能性】欄について【考察】してみましょう。
よろしければまたお付き合い下さいませ。
それでは引き続き、よろしくお願いいたします。