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012.【思考実験】評価システムの数字に悩むヒトへ(2020.09.05)

 いつもご覧いただきまして、誠にありがとうございます。中村尚裕です。


 今回はPVやブックマーク、ポイントといった『評価システム上の【数字】』との向き合うための【持論】をご紹介。

 よろしくお付き合いのほどを。


 ◇


 私、Web小説界隈の作者さんを見ていてよく陥りがち――と感じる症状の中に、『アクセス症候群』と名付けたものがあります。

 作品に対する反応(PV、ポイント、感想数など)、こればかり気になって、創作そのものが楽しめなくなる現象ですね。


 私も比較的軽度とは言え陥ったことがあるので、さほど偉そうなことが申し上げられるわけではないのですが。

 最近になって、ちょっと思い至ったところがありますのでご紹介を。


 私の目に留まったお悩み(複数)は、ざっくり要約すると。


「評価システム上の【数字(PV、ポイント、感想数)】が増えない/減った」


 これを「反応がない」と称されてしまっているのですが、私はここに巨大な危うさを感じてしまったのですね。

 と申し上げますのは、評価システムの抱える【落とし穴】を感じましたからで。


 これがなぜ【落とし穴】かと申せば。


 例えばこの見方でいくと、一例として『最古参ファン』はどのように映るか。


「PVの数字には微々たる程度にしか貢献できず、ポイントが投下済みならポイント数にも貢献できず、仮に退会でもしようものなら数字がごっそりマイナスになりかねない」


 これ、【地雷(予備軍)】っていいません? ←爆弾

 『最古参ファン』って、【人格】として見れば一番嬉しい存在のはずなのに、です。


 実はこれ、ほんの一例に過ぎない話で。

 『評価システム上の【数字】』を『【数字】として』追いかければ追いかけるほど、『【落とし穴】の奥深く』へ嵌まっていっている現象がよく見られるのです。


 で、私なりの結論は。


「『評価システム上の【数字】』を『無機質な【数字】』としてみる時、自分もまた『無機質な【数字】』でしか評価できなくなる」


 他人が自分を、ではありません。『自分が自分を』というのがミソです。

 なぜなら『評価システム上の数字とは、公平のために個性を極限まで削ぎ落とされた【人格】の【意思】』(持論)だからです。


 その【数字】の向こうに【人格】を読み取れなければ、自己の評価である【数字】を『無機質な【数字】』としてしか見ることができません。


 なので、ここでご提案。


「評価の【数字】の裏側にある、『観客の【人格】』を見ませんか?」


 もっと申せば、


「【人格】同士として他の作者や観客と【交流】しませんか?」


 と申すもの。


 ここでの目論見は、『無機質な「はずの」【数字】』の向こうにいる【人格】(そのごく一部とは言え)と触れ合うことで、巡り巡って「自分は【人格】として支持されている」という認識を育てることです。

 ひいては「【人格】は【人格】によってしか評価できない」という認識を育てることにも繋がりますね。


 私が交流で心を大いに救われたと感じたのも、振り返ってみればこの辺りの要素が大きいな――と思うところもあります。


 ◇


 これが完全な読みであるとは限りませんが、あるいはこれで救われる心理もあろう――と考えましてのご提案です。


 よろしければまたお付き合い下さいませ。


 これでは引き続き、よろしくお願いいたします。

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― 新着の感想 ―
[良い点] エッセイになって改めて読むと、スッゴク良いこと言ってます! [気になる点] 割烹で読んだ時にはこんなに刺さらなかったんですよねぇ。 [一言] やっぱりエッセイはいいですね。という結論に、笑…
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