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110.【属性】→【エモさ】、その【行間】(第10回・完結)(2023.06.24)

 いつもご覧いただきまして、誠にありがとうございます。中村尚裕です。


 私、ここのところ【登場人物】を切り口として、『【記号】と【エモさ】の結び付き』とその【応用】について【考察】を巡らせております。


 ここまでの【考察】で判明してきたことは、つまりこういうことです。『“【エモさ】を引き出す鍵”として多用される、“【属性】を始めとする【記号単体】”には、【エモさ】は宿っていない』。


 これを【観察】していくに、『“【属性】という【記号】”と【エモさ】の結び付き』は、『【行間】と呼ばれる【情報】の【圧縮】ツール』と同じ【原理】で【説明】可能――と私は【認識】しております。

 さらには【行間】を始めとして【作品】への【没入感】を醸す上でも、押さえておくに値する【事実】を内包していることになります。


 【表層】に配置した【表現】、この【背景】に【存在】する【事実関係】――もっと申せば【共通認識】を通じて、『さらなる【意味付け】を書かずして描く』という【構造】は、【属性】にも【行間】にも共通するというわけですね。


 そのための道筋は『【行間】まで含めた【作り込み】』というところですが。

 『【奥深さ】を追求していながらも、くどくない』という【表現】の【可能性】に、こういった【姿勢】は繋がっていくわけですね。

 もちろん容易なことではありません。【鍛錬】とその元になる【向上心】は必須です。


 実際に自前で【エモさ】を醸し出す、あるいは【提案】することを望むなら、“【属性】という【記号】”が果たす役割を、自ら【開拓】あるいは【鍛錬】していく必要に迫られることになります。ちょうど『“【エモさ】を借りてくる【二次創作】”から、“【エモさ】を自ら【提案】していく【一次創作】”へとシフトしていく』というイメージが近そうではありますね。


 この時、【現実リアル】に【存在】する【事実関係】にも

眼を向けてみれば、『【記号】に対する【共通認識】』、言い換えれば『【エモさ】を醸すための勘どころ』にも【理解】を深めることになろう――という【予測】も働きます。


 何にせよ【向上心】の威力は絶大――というのが、ここ一連の【考察】でも改めて感じるところですね。


 今回はまとめとして、『【属性】を利用した【エモさ】の表し方』を【考察】することにいたしましょう。


 ◇


 さて。

 ここまで考えを【我流】なりにまとめて、『【属性】を利用した【エモさ】の表し方』を【考察】すると、おおよそ以下の通りとなります。


 まず【我流】で考えるに、“【エモさ】という【価値】”が宿っているのは、『“【背景情報】および【表現の現場】”に現れる、“【エピソード】という【擬似体験】”』です。


 ここで『“【属性】や【要素】といった【事実単体】や【記号単体】”を活かして【エモさ】を【表現】しようと【意図】する』としましょう。この場合に【必須】となるであろうポイントは、おおよそ以下の3点ではないでしょうか。


 まず第一に『“【属性】や【要素】から【連想】されやすい【関連エピソード】群”を用意すること』です。『“【属性】や【要素】”が“【共通認識】として拡がりを持っていること”は、【エモさ】の【大前提】』なのですから。


 続いて第二に、『“【属性】や【要素】”と、“それらから【連想】されやすい【関連エピソード】群”までをも踏まえた上で、それら全てを【お題】として【物語本編】へ組み込みこと』です。

 “【属性】や【要素】”と【関連エピソード】群の間に、【共通認識】で【関連付け】が【存在】しているからには、この【共通認識】や【関連付け】を壊してしまうわけにはいきません。

 ここで手を抜こうものなら“【観客】が抱く【共通認識】”を壊してしまうことになります。これが意味することは『“【属性】や【要素】”を“ただの【記号】”に帰してしまうこと』であって、その【結果】として【観客】から激しい【嫌悪】を買うであろうこと、容易に想像がつきますね。


 そして第三に、『【お題】として用意した“【属性】や【要素】”と【関連エピソード】群、さらには“【作品】独自の【構成要素】”までの全てをぶち込んで、“【n題噺】として【エピソード】や【物語本編】を構築する”こと』です。


 「え~面倒くさい!」という【意見】をお持ちの【作者】さんがおいでならば、『“既存の【属性】”から【エモさ】を喚起する【表現手法】が、そもそも向いていない【可能性】』というものを、真剣に検討なさることをお勧めします。

 そうやって『【先人】たちが築いてきた“【エモさ】に関わる【精神的財産】”を軽んじる【姿勢】』ならば、例えばその【作者】さんが以下のような科白で息巻くであろう光景が、私には【想像】できてしまうのです。


「この【エピソード】は【属性】てんこ盛りの【胸熱展開】なのに! どうして誰も【エモさ】を【理解】しないんだ!」


 こう声を上げる【作者】は、往々にして『“【属性】という【記号】”そのものには、【エモさ】はそもそも宿っていない』ということ、あるいは『【エモさ】が宿るのは、そもそも【記号】ではない』ということに思いを至らせていないことになるわけで。

 下手をすると、こういう【作者】は『【エモさ】の【理由】』に思いを馳せてすらいないことすらあり得ますね。であるなら、『【属性】と【エモさ】の【関係性】を理解せず、従って【属性】を上手く扱うことができない』ということが充分にあり得ることになります。


 こういった反面教師を我が身の戒めとしつつ、【先人】たちの築いた財産や、それをヒントとして見えてくる【事実関係】の数々を、大切に扱っていきたいものです。


 よろしければまたお付き合い下さいませ。


 それでは引き続き、よろしくお願いいたします。

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