NO.13 ~文明レベルについて~
はい、こちらいつもの茶番になります。ただ、今回は茶番ではありますが、少し普段よりも真面目に解説しているので(当社比)、内容にも目を向けて貰えたらと思います。
「セヴランと」「リーナの」「「解説コーナー」」
セ「はい、という訳で始まってしまったこのコーナー」
リ「いや、EX回なのに出す頻度高すぎでしょ。やる気あるのかないのか、どっちなのよねぇ」
セ「まあ、そこは俺達が突っ込んでも仕方ないさ。で、だ。今回の話す内容、これはいつもとは少し変わった説明になるぞ」
リ「何、別に普段と変わらない説明でしょう」
セ「まあそうなんだが。いつものは基本的に、その世界の中で知ろうと思えば知れる情報なんだ。勿論、それぞれの情報の入手の難易度には差があるが、どうにか知ることは出来る。ただ、今回のは完全メタ的説明だ」
リ「へぇ、珍しいわね。ここではその世界で分かることを説明するのが前提だったのに」
セ「おそらく、この文明レベルに関しては本編での説明のしようがないからじゃないか?」
リ「つまり?」
セ「俺達は、あの世界であの世界の常識を持って暮らしている。文明レベルなんて今ある世界が基準だし、この読者様達の世界のように、娯楽として漫画やアニメで他世界の文明レベルを見ることもない。つまり、疑問になんて思うことがないんだ」
リ「確かに、疑問に思う方が難しいわよね。それが当たり前なんだし」
セ「そうだ。その上で説明するが、この世界の文明レベルっていうのは少しおかしいんだ」
リ「おかしい?何かおかしいところなんてあるかしら」
セ「言ってしまえば、文明レベルが明らかに進みすぎているんだ。なのに、その技術の使われる範囲があまりにも狭い。例えば紙、あれをブラッドローズでも幾らか使わせてもらってるが、あんなものは本来量産不可能な筈なんだ」
リ「へぇ、まあ紙の作り方なんて知らないからあれだけど、そんなこと言ったらこの世界は魔法があるわよ?ファンタジーの世界なんだし、そこら辺は気にしなくていいんじゃない」
セ「無論、それは前提の話だ。蒼月さん的には、ファンタジーにリアルな理論を持ち込み過ぎると、そこに夢やロマンが薄れてファンタジーさが抜けてしまうっていうのが意見らしい。まあそんなことはどうでもいいんだが、文明の成長が歪っていうことを言いたいんだ」
リ「う~ん、よく分からないけど、本当なら成長する筈がないレベルまで文明が育ってるってこと?」
セ「そういうことだ。例えば銃一つとっても、なんで銃なんかが作れるのかってことなんだ。何せ、この世界ではまだ大砲なんかの技術は全然進んでないからな。攻城戦でさえ、使われたような文献は残ってない」
リ「なのに銃があるからおかしいってこと?でも、別にそういう成長もあるんじゃないの、銃が先に成長するような発展の仕方も」
セ「それだけじゃない。これらは一応描写しているが、銃にはライフリングに近いものはあるし、レイルーン砦は何故か鉄筋コンクリートに近い建築技術が使われているし、識字率だって決して皆無ではない。不思議なのが、これらに纏わる文献はことごとく消えているんだ」
リ「へ~奇妙な話ね」
セ「技術だけ残されて、情報がない。まるで、過去にそれらの文明があったみたいにな」
リ「…………」
セ「とまあこんな感じに、この作品を読んでいて、あれ?って思うことは多々あるかもしれません。ただ、それが文明レベルに関してのことであれば、元々そういう風に作られていると思ってもらえれば。今回はこの辺りということで」
リ「結構真面目に解説してたわね、今日は」
セ「今日はってなんだよ、いつもまじめに解説してるだろ。まったく……では」
「「また次回、お会いしましょう~」」
どうも、作者の蒼月です。
はい、内容的にメタい説明を幾らかさせてもらいました。というかぶっちゃけ、この世界の通しの歴史を話せば大まかには分かるんですけどね。しかし、流石に書いている途中でのネタバレは出来ませんので、こういった形での説明となりました。
ただ、途中にも書いた通り、私的にはファンタジーにそんな具体的な理論は要らないと思っているのです。あまりにも科学を押し付けて理屈ばかりを考えていると、理屈に縛られて自由な世界が書けないので。やはり、重要なのは書いていて自分が面白いと思える世界ですからね。そういう点、私は自分の世界を面白いと思って物語を書いているので、とりあえずエタる予定はないですね。この調子で、今後も頑張りたいところです。
では、次も読んで頂けると幸いです。




