現実と電脳を行き来する者
〜学校 屋上〜
「喰らえ…天地揺るがす雷鳴の一撃!!(トールハンマー・インパクト)」
「…!?」
薫の一撃により、何かを象っていた者は消えた。
代わりにあったのは1枚のカード。
彼はそれを拾い上げると少し驚いた顔をしてから私にそれを投げ渡した。
私はそれをキャッチすると、「無銘」と書かれたカードだった。
「そのカードは君に会いに来たみたいだね。もし君が…いや水琴さんが、僕と一緒に神々を封印してくれるならそれと、先ほどのロキのカードを水琴さんに貸すよ。どうする?」
私は少し悩んで、それで1つ質問をした。
「それって…いなくなってしまう可能性もあるって事ですか?」
彼は質問の意図を察するのに10秒掛かって、それを理解した後に小さく頷いた。
「そっか…それなら行くよ私。もう、この世界には飽きてしまったみたいだし」
すると彼は何かを見透かしたかのように言葉を続けた。
「水琴さんってオンラインゲームとかやる?」
私はやってないと答えた。この時代ではVRというものが主流らしくみんなこぞってやっているが私はそんなものより読書が好きだった…まぁ家に置いてあるといえば置いてあるけどと付け足し。
「そっか、じゃあ今度の休みウチに来てくれる。住所はこうで…」
〜土曜日 ???〜
「…ここでいいのかな」
私は今戸惑ってる。言われた通りに来たら何故か研究所的なとこに辿り着いたからだ。
「あっ、水琴さん!!」
「遠野君!?」
そしてその建物の中から彼、遠野薫がでてきたので余計混乱しています。
幸いなことに彼はそれを察してくれたようで
「ようこそVR開発の会社。天野ゲーム会社へ」
「遠野君って社会人だったんだ」
「いや、俺の本業は学生だ。ちょっとした縁でこの会社のテストプレイヤーをしているんだ。とりあえず中へ」
混乱しながらも無理やり納得させて会社の中へ。
〜天野ゲーム会社 テスト室〜
私は社員の方々に挨拶しながらテスト室へ入る。
「ここでゲームのテストを行っている。と言っても今はとあるゲームの調査に乗り出してるってところかな。それが君に渡した「ロキ」や「無銘」に関係してるんだ。まぁ、百聞は一見にしかずってことではい」
とソフトを渡された。そこには「ラグナロク・オブ・オンライン」と書かれていた。私は自分の家にあったVRゲーム機に読み込ませ、それを被った。
さてはて、これからこの現実と電脳でどんなことが起こるのか不安でいっぱいです…。