第3話 狐の霊の妖狐さん
短いですがよろしくお願いします。
「いや、幽霊とはちょっと違うと思うぞい」
そんな返答を返したのはどう見ても火の玉の幽霊にしか見えない空中に浮遊している火の玉であった。
「いやどう見ても火の玉の幽霊だろ」
「うーん、そう見えるのかのー……
ならこれでどうじゃ?」
火の玉がそう言ったあと火の玉は形を変えていき、最終的に動物の形になって止まった。
「…犬?…いや、狐か?」
晶が言った通り、火の玉は尻尾が9本の狐の形になった。
「そうじゃそうじゃ。それにしても、全く驚かんの。ちとショックじゃわい」
「いや十分に驚いてるよ。幽霊なんて初めて見たしさ」
「全くそうは見えんがの」
「まあそれは置いといてだ、であんたは誰なんだ?」
晶はそう狐の霊に問いかけた。それに対して狐の霊は。
「儂は妖狐と言われとる者じゃ。初めましてじゃな」
「あっご丁寧にどうも、佐々木晶と申します」
「ほっほっほ、感心な少年じゃの。
してアキラよ何故此処にいるのじゃ?此処は簡単に入れるようなところではないのじゃが」
「いや、自分でも全く解らないんだよ。気がついたら此処にいて……」
晶は狐の霊にここに来るまでの経緯を説明した。
「ほー、なんとまぁ災難じゃったの」
「あっ信じるんだこんな話」
「まぁの、原因らしきものも解らんではないしの」
と狐の霊が原因を知っているような口ぶりだったので、晶は。
「っ!本当か⁉︎教えてくれないか?いや教えて下さい」
と頭を下げて頼み込んだ。
それに対し狐の霊は。
「まぁそんなに頼み込まんでも教えてやるから頭をあげい」
「ありがとうございます。えっと妖狐さん?」
「妖狐で良いぞ。さて何から話したものかのー」
そんな感じで妖狐さんが考え込んでしまって話が始まりそうになかったので、晶から。
「じゃあ妖狐さん、俺が質問するからそれに答えてくれませんか?」
と妖狐に提案した、それに妖狐さんは。
「そっちの方がいいかの、アキラも知りたいことを聞けるしの」
とうなずいてくれた、なんとも優しい狐さんである。
「ありがとう妖狐さん。それじゃまず……」
こうして俺は妖狐さんに聞きたいことを聞いて言った。
次は説明回です。