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強くて怖い幻影魔導


天へと突き刺さるように巻き上がる、巨大な炎の渦!

それはまるで、世界を懲罰する“炎の壁”そのものだった。

山全体を呑み込む超巨大キャンプファイヤーは、轟音とともに燃え広がり、

木々も、動物も、魔獣すらも灰へと変えていく。

その火力は、まさに破壊の化身。まるでハルマゲドン!


ズドッッォォォォォ・・・!


ラトナたちに、凶悪なる炎が迫る。

だが、ご安心を・・ラトナはすでに魔導障壁を展開していたのだ。


「違うぞ! うくっ・・・! これは想定外だ。ご安心なんて・・もってのほか!」


やばいやばい! まずいまずい! 冷や汗が滝のように流れ・・沸騰していく。


凄まじき炎の刃が、壁のように空を覆い・・巨大な圧力を伴って、青白き障壁へと叩きつけてくる。

その衝撃は暴風雨、巨大高波が岩壁を砕くかのごとく!


ラトナは即座に判断し、追加の魔導障壁を重ねがけする。

さらに、内部温度の上昇を抑えるため、冷却魔導も同時展開!


「こ、これはすごい。私の"剣撃の鉄槌"を凌駕する凶悪さ!」


波打つ炎。燃え狂う火炎地獄。すべての生物を焼き尽くす災厄の中・・ただ一か所

青白く輝く魔導障壁に包まれたこの小さな空間だけが、安全地帯として存在していた。


ラトナたちに怪我はない。目前の障壁が・・荒れ狂う炎を防いでいるのだ!


自ら招いた災厄の前に、ラトナの表情は驚愕と期待、そして本能的な恐怖が入り混じる。

「ふっふふ・・この"式札"を使った、陰陽と魔導の融合攻撃は・・有用に使えると同時に危険だよね」


異世界風に言うと・・気化爆弾! 凶悪な兵器なのだ。


一方、ラトナの背後に隠れるアユリーナはというと・・・・

口から泡を吹き、顔面蒼白。完全に限界を迎えていた。



-- -- -- -- -- -- -- -- -- --


"式札"に込められた魔導力は、まさに災厄そのものだった。

その破壊力は半径100ラヌル(メートル)に及び、すべての物を焼け尽くしたのだ。

燃え盛る火柱は天へと駆け登り、轟音は大気を震わせ・・

立ちのぼる黒煙は空を覆い隠すほどに膨れ上がった。

その光景は、まるで山が丸ごと吹き飛んだかのような、噴火の再現であった。


この異様な炎の柱は、はるか遠く離れたイルモの町(ラトナたちの目的地)からも確認でき、

町の住民たちは皆、胸の奥底から湧き上がる恐怖に凍りついたという。



"式札"を用いたこの破壊魔導(陰陽術!?)は・・

魔力が衰え、かつての力を発揮できないはずのラトナにとってさえ、400年の生涯で最大級の破壊力を示したのである。


「これは・・まさしく最後の切り札だ。

 だが同時に、使い手の命すら危うくする危険な術でもあるのだな!」


などと‥思っている時がありましたが、その事実は全く違っていた。


すべてを焼き尽くし・・すべてが終わったその瞬間・・・ラトナ達は気づいた。

彼女たちの周囲の景色が・・・何ひとつ変わっていなかったことを・・・


「な、なに・・!?」


山も崖も、炎に焼かれた形跡は一切ない。

木々も草も、何事もなく・・ただ風に揺れているだけだった。

日光に照らされたその景色は・・どこまでも穏やかで、いつもと変わらぬ日常そのものだった。


「あ・・あれ!? おいおいおい、どういうことだ」


ラトナたちが見たあの破壊力・・あの火炎地獄は・・・すべて幻想だったのか!

すべては夢・・幻・・錯覚・・


「ま、まさか・・・幻影魔導!? なんてこった」



"式札"に魔力を注いだ程度で、あれほどの爆発力が起こるはずがない。

冷静に考えれば、すぐに気づけたはずだった。

ラトナは・・・完全に欺かれていたのだ(自分が仕掛けた魔導なのだけどねw)


あの破壊の光景は、すべて“幻想”

"式札"が見せた幻術に、まんまと踊らされていたのである。



「ラ、ラトナ様! これはいったい!?」


尻もちをついたままのアユリーナが、怪訝と困惑が入り混じった表情でラトナを見上げる。


そして、その視線を受けたラトナは同じく地面に座り込み・・・「うん! すばらしいね。あっははは!」

もはや笑うしかなかった(やけくそ)


"やられた! やられたよ! 真っ白にやられたよ! 私たちはどっちだ!?"






--------------------  To Be Continued ヾ(^Д^ヾ)



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