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不死王レオンとアルヴィス王国物語  作者: スガヒロ
第二章 氷冠の再誓(ひょうかんのさいせい)

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古代の箱は眠らない ― 封印器アークレイ解錠

ドワーフの町〈グラン・ノルデン〉 宿舎・夜


夕食を終え、三人はそれぞれの部屋へ戻っていた。


アリアはベッドに腰を下ろし、

昼間、古道具屋で手に入れた黒鉄の小箱を取り出す。


「ふふ……銅貨3枚で歴史的遺物……

 これはもう、“鑑定士の勲章”よね!」


セリオが布団にしがみつきながら言った。


「で、でもアリアさん……

 本当に危なくないんですよね……?

 呪いとか……爆発とか……」


アリアは涼しい顔で答える。


「鑑定結果は“封印術式が生きている”だけよ。

 つまり――開くわ。」


「いや開くんですかぁぁぁ!?」


セリオの悲鳴をよそに、

アリアはカチッと小さな鍵を押し込んだ。


その刹那――


ギィンッ!!


驚異的な音を立てて小箱が震え、

封印紋章が青白い光を放つ。


「っ……!?」


箱の中央が光り、

浮かび上がった文字が空中に展開される。


> ──不死王レオンへ

再び“影”が目覚めたとき

この封を開かれよ


封印器アークレイ・起動条件達成




アリアとセリオが顔を見合わせる。


「へ……へへっ。

 ね、ねぇアリアさん。

 これ、なんか……すごいこと書いてあるんですけど……?」


アリアはガクガク震えながら笑った。


「だ、大丈夫……

 た、たまたまレオン様と関係あるだけよ……!」


「それが一番ヤバいんですよぉぉ!!」



---


部屋にいたクラリスが眉をひそめる。


「旦那様……妙な魔力の振動を感じませんか?」


レオンも静かに立ち上がる。


「ああ……これは――

 古代王国式の封印だ。」


宿の扉を開けた瞬間――


爆ぜる光。


アリアの部屋の扉が吹き飛び、

廊下が蒼い光で満たされる。


レオンは迷わず飛び込む。


「アリア! セリオ!」



---



アリアの手の中で箱が開き、

中から一本の蒼い結晶片がふわりと浮かび上がる。


クラリスが目を見張る。


「これ……“影晶”……!?

 ですが、黒くありません……!」


レオンは息を呑む。


「普通の影晶ではない。

 これは――

 “影を喰う影晶アンチクリスタ”……!」


蒼い結晶がレオンの手に収まり、

淡い光が広がる。


結晶は静かに言葉を発する。


> 『不死王よ、汝は影に囚われず

光と闇の均衡を守る者

ここに第二の封剣、目覚めん』




クラリスとアリアが息をのむ。


レオンはゆっくりと結晶を掲げ、

静かに宣言した。


「――影を断つために。

 俺が手に取る。」


結晶がレオンの焔氷剣(えんぴょうけん)フレイムグレイスへと吸い込まれ、

蒼い紋章が刃に刻まれる。


“封剣アークレイ” 覚醒



---


「な、なんで僕らの買い物が

 国家レベルの大事件につながっちゃうんですかぁぁぁ!!?」


アリアはどや顔で言い放つ。


「だから言ったでしょう?

 無駄な出費はしないって♪」


「レベルが違うんですよおぉぉ!!」


レオンは自分の剣を見つめ、

静かに言葉を紡ぐ。


「これで……影の王都を穿てる。」


クラリスが優しく微笑んだ。


「旦那様……

 この剣、きっと貴方を導いてくれます。」


いつもありがとうございます。また明日更新します。七星騎士団《星槍アステリア》イリナがレオンと再会。次回、『再会の火花 ― 英雄候補、北方に立つ』

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