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不死王レオンとアルヴィス王国物語  作者: スガヒロ
第二章 氷冠の再誓(ひょうかんのさいせい)

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氷冠の盟約

氷と炎がぶつかり合った戦場に、

静かに雪が舞い落ち始めた。


氷竜アズラリオンはゆっくりと頭を上げ、

深い轟きを大地に響かせる。


> 『見事だ。不死王レオン。  汝が今も“光”を掲げる者と証明した。』




レオンは剣を収めて問う。


「……なぜ俺を試した?」


> 『数百年前――  汝は“悪魔王”を討ち滅ぼし、  その代償として“不死”を背負った。』




アリアとセリオが驚愕して顔を見合わせる。


「不死……代償……!?」


レオンは静かに視線を伏せる。


アズラリオンは目を細めた。


> 『悪魔王を倒してもなお、その背後に潜む“影の根源”は息を潜め続けている。』




レオンは再び顔を上げる。


「知っている。だから俺は――今も戦い続けている。」


クラリスはその言葉を黙って支えるようにそっと寄り添う。



---


氷竜が翼を大きく広げ、雪煙が舞う。


> 『かつて余は、汝と――  英雄セリア、賢女モルガーナ、弓聖リュミエールと共に  “氷の門”を封じた。』




> 『だが封印は、今まさに軋み始めている。』




「“影核”が動いているということか。」


> 『その通りだ。  汝ならばこれを止められると信じている。』




レオンの瞳に、強い意志が宿る。



---


> 『ならば授けよう――  “竜氷の加護ドラグ・グラシエル”。』




蒼き氷光が仲間全員の身体を包み込む。


手の甲に、氷紋が浮かび上がった。


「ひゃぁぁ……冷たいぃ……けど……  なんか落ち着きますぅ……!」(セリオ)


アズラリオンが喉を鳴らす。


> 『恐怖すら凍てつかせ、守りに変える力だ。  水の精霊との相性も良かろう。』




「アクエラさんが……心を支えてくれてる……!」(セリオ)


アリアは自身の氷紋を光らせ、鑑定を発動した。


「【鑑定】――『竜氷の加護ドラグ・グラシエル』」


蒼い魔法陣が雪上に投影される。


> ●瘴気・精神侵蝕に自動防壁

●氷属性耐性の大幅上昇

●炎属性との共鳴補助(干渉を抑制)

●戦意高揚時、集中・反応向上

●恐怖心の制御補助(精神均衡維持)




アリアは息を呑んだ。


「……これは、“闇に飲まれないため”の力!」


クラリスの紋章が星光のように輝く。


> 『汝の刃に“光と氷”が宿る。  影を砕き、浄化せよ。』




レオンは剣を胸に掲げた。


「氷竜アズラリオン。

 再び共に戦ってくれるか。」


> 『余の力、惜しみなく貸そう。  世界が闇に飲まれぬために。』




アズラリオンは黒く輝く結晶を爪で持ち上げた。


> 『虚界への鍵――“影王の核片”。

 影の根を断つにはこれが必要だ。』




アリアはそれを見て、顔を強張らせる。


「虚界……真なる闇の源泉……!」


アズラリオンは天を仰ぎ、轟然と告げた。


> 『北へ向かえ。  虚界の門に通ずる  “氷鎖の峡谷ひょうさのきょうこく”へ。』




レオンは強く頷いた。


「必ず行く。

 ――二度と、闇に奪わせはしない。」


巻き上がる吹雪の中、

氷冠の王と不死王――

数百年越しの盟約が結ばれた。


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