隠された玉座の真実
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影の儀式の胎動のエピソードから何話か飛ばしてアップしていたため6話くらい削除して、正しい順番で更新し直しています。申し訳ありません。
王都・評議会の間
燭台に照らされた大理石の円卓。影晶の欠片が魔導師団によって運び込まれ、フェルディナンド卿が興奮を抑えきれない様子で報告を始めた。
「解析の結果、やはり影晶は自然の鉱石ではありません。
“外部から意図的に精製された魔導触媒”……。教団はこれを武器として量産しているのです!」
ざわめく一同。
リカルド・ローズマインが額に汗を浮かべ、吐き捨てるように言う。
「交易に紛れて持ち込まれているとすれば、我ら商人の網をも欺いている……。忌々しい!」
ガルド老将が拳を叩きつけた。
「影晶が兵器化されれば、軍など容易く瓦解する! 王都の三重防衛すら持つまい!」
フェルディナンドは頷き、さらに言葉を重ねた。
「だが……一つ朗報もあります。解析の最中、この結晶の瘴気を抑え込む“外部の力”を確認したのです。
――あの夜、ワイバーン戦で発揮された“ノエル殿”の剣気が、それを打ち砕いた。」
一同が顔を上げる。
その時、宰相オルヴィンがゆるやかに口を開いた。
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「……諸卿。
二年前、国民に“若き王が即位した”と布告したのを覚えていよう。
だが、誰一人その王の姿を見ていないことに、不安を抱いたはずだ。」
重苦しい沈黙。
セオドリック・アークライトが眉をひそめる。
「……あれは、王位継承を急ぐための方便だと受け止めていたが。」
オルヴィンは頷き、声を低める。
「方便であったのは確かだ。だが“虚構”ではない。
王は存在している。
――かつて、悪魔王を討ち、不死の王として歴史に名を残した御方だ。」
息を呑む声が広がる。
ローズマイン家当主リカルドが立ち上がり、蒼白な顔で呟いた。
「……まさか……伝説の、不死王……レオン……」
フェルディナンド卿は椅子を蹴り飛ばす勢いで立ち上がり、興奮に震える声を上げた。
「やはり! やはり御方はまだ生きておられたのか!
伝承にある不滅の王が、再び我らの盾となるのか!」
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希望の光
重鎮たちの間に、これまでなかった熱が走る。
「不死王が戻ったのだ……」
「王国はまだ滅びぬ!」
「この影の侵攻すら、退けられるかもしれぬ!」
セオドリックは静かに目を閉じ、低く呟いた。
「……娘を奪われた我が身にも、まだ戦う希望が残されていたか。」
オルヴィンは全員を見渡し、冷静に結んだ。
「忘れるな。王は玉座に座ることを望まぬ。
“画家ノエル”として人々の間に身を置き、影を見極めている。
だが――この危機を越える時、王は必ず光をもたらすだろう。」
円卓に重苦しさは残りつつも、確かな“希望の炎”が灯っていた。




