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不死王レオンとアルヴィス王国物語  作者: スガヒロ
第一章 英雄の血脈 ― 光と影の再会

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王都防衛戦 ― 翼影襲来

鐘の音が王都中に鳴り響いた。

「――ワイバーンだ! 空を見ろ!」


市街地を覆う不安の空に、巨大な影が滑り込む。

漆黒の鱗を纏い、両の翼に影晶の結晶を生やした怪物――ワイバーン。

防御結界の縁を突き破るように急降下し、その巨体が市場の屋根を粉砕した。


「ひ、ひぃぃっ!」

逃げ惑う民、崩れ落ちる瓦礫。

兵たちが駆け寄るが、影晶の棘を纏った尾の一撃でまとめて吹き飛ばされる。



---


市街地での迎撃


「クラリス!」

レオンが名を呼ぶと、剣士は既に走り出していた。


「――月華剣舞・白鶴の一閃!」

銀光の舞が尾を弾き飛ばし、火花と瘴気が散る。

その隙にレオンの影がひと閃、ワイバーンの片翼を裂いた。


「ぐおおぉぉ!」

怪物が地をのたうち、家屋をさらに薙ぎ払う。

子どもの泣き声が響いた瞬間、クラリスは身を翻し、舞うようにその前へ――

「――月華剣舞・霞返し!」

回転の刃で落ちてきた瓦礫を砕き、子を抱えた母を守った。


「お怪我はありませんか!」

「は、はい……! 本当に……」


レオンは目を細め、声を低くした。

「……一体でこの破壊か。だが、これは先触れにすぎない。」



---


空に広がる激突


その言葉を裏付けるように、結界の上空にさらに数体の影が現れる。

十数の翼が夜空を覆い、瘴気の咆哮が王都全体を震わせた。


「来たか……! 本隊だ!」

城壁の兵たちが叫ぶ。


フェルディナンド卿が杖を掲げる。

「全魔導師、詠唱開始! 結界陣式を起動せよ!」

蒼い光の膜が空に浮かび、王都全域を覆う巨大な魔法障壁が展開する。


だがワイバーンたちは影晶を纏った突撃で結界を削り、火球を雨のように吐き出した。

「結界が……揺らいでいる!?」

「影晶が干渉しているのか!」



---


その中で、モルガーナが立ち上がる。

「弟子たち! 見せてあげなさい、“暁の魔女”の術を!」


怯えていたメイリアが必死に魔力を練り、護りの符を空に投げ放つ。

「《護符陣・蒼環》!」

光輪が広がり、結界の揺らぎを安定させる。


一方、好奇心旺盛なリネアは笑みを浮かべ、杖を突き出した。

「――《閃光矢雨》!」

無数の光の矢が空を貫き、群れを分断する。


モルガーナ自身は紅の魔力を纏い、両手を広げた。

「夜明けの火よ、暁を告げよ――《紅蓮の暁光》!」

燃え立つ大火が天空を焼き払い、瘴気に覆われた雲を裂いた。



---



その光の中、レオンとクラリスが同時に跳躍する。

「――月華剣舞・断影の舞!」

クラリスの刃が光の花を描き、翼を切り裂く。


「――斬ッ!」

レオンの本気の一閃が轟音と共に炸裂、ワイバーンの頭部を一刀で両断する。


赤黒い瘴気が霧散し、落ちてきた死骸は結界の外に弾き飛ばされた。



---



フェルディナンド卿は杖を振り上げ、目を輝かせた。

「見たか!? これこそ伝説の力だ! 我らが今まさに歴史の証人である!」


兵や魔導師たちも息を呑み、そして歓声が次々と上がった。

市街地を覆っていた不安は、束の間ではあるが熱狂に変わっていた。


だが――

レオンの眼差しは冷え切っていた。

「影晶が奴らを操っている……これは序章にすぎない。」

また後で更新します。よろしくお願いします。

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