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不死王レオンとアルヴィス王国物語  作者: スガヒロ
第一章 英雄の血脈 ― 光と影の再会

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セリオの大混乱と迫り来る影

いつもありがとうございます。

本日も数話更新します。

よろしくお願いします。

研究塔の空気はざわめきに満ちていた。

フェルディナンド卿は杖を握りしめ、興奮を抑えきれぬ声で叫ぶ。


「……やはり! 伝説の不死王レオン――数百年前に悪魔王を討ち果たした王が……この場に!」


その言葉に魔導師団員たちが一斉に息を呑む。

レオンは黙して反応を示さぬまま、ただ目を伏せていた。


――その直後。


「ふ……ふひぃ!? す、数百年前!? いま生きてるって……!? お、俺の曽祖父の曽祖父より古い人ですよね!? ぎゃあああ!」


セリオは顔を真っ青にして尻餅をつき、床を転げ回る。

「だ、だだ旦那様じゃなくて……不死王!? 僕、一緒に飲み食いしてましたよね!? やばいやばい、胃に穴開きます!」


クラリスは溜め息をつき、呆れ顔で腕を組んだ。

「……大げさすぎます。食卓を共にしたぐらいで死にゃしません。」

「いえ! 死にます! 心臓がもたないです!!」


場に失笑が漏れ、緊張が少し和らいだ。

だが次の瞬間、セリオの表情が急に強張る。


「……っ、ま、待って……来る……来るぞ……!」


彼は震える指で窓の外を指差す。

「翼の影が……数匹……! 牙……爪……炎を吐く……! うわ、ワイバーンだ! 王都に迫ってる!」


リネアが窓辺に駆け寄り、目を見開く。

「ほんとだ! 黒い影が、空の彼方から……!」

怯えたメイリアは小さく悲鳴をあげ、モルガーナの袖をぎゅっと掴んだ。


クラリスはすでに細剣の柄に手を添え、凛とした声を響かせる。

「旦那様。予兆は外れていないようです。――迎え撃ちましょう。」


レオンはゆるやかに立ち上がり、夜空を睨んだ。

月明かりを切り裂いて迫る、数匹のワイバーンの影。


「……影に染まろうが関係ない。飛べば、落とすだけだ。」


蒼い光が、その瞳に宿った。

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